漢字読み講座

【「そらゼミ」?「からセミ」?これってミーンミーンって鳴くあのセミ?】「空蝉」は何と読む?

「空の蝉」。

ずばり、蝉と書く以上、夏になるとミーンミーンと鳴くあのセミで間違いないはずです。

でも「空」の字がついたところで、セミはもともと空を飛べますし、どういうことなんでしょうか?

 

読み方も含めて、その意味にも触れていきましょう。

さあ、あなたはこの「空蝉」、読めますか?

 

「空蝉」の読み方のヒントはコレ!

 ヒント① これは昆虫のセミではありません。

ヒント➁ 「〇〇せみ」の4文字です。

ヒント③ 「空」は「そら」・「から」・「くう」とは読みません。

 

「空蝉」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「うつせみ」です!

 

え?「空蝉」って何?と思った方、確かにそんな昆虫はいませんよね。

 

空蝉とは、2つの意味があって、一つはあのミーンミーンと鳴くセミの「抜け殻」のことを言います。

たしかに、「空(から)になった蝉」と書くのでずばりそのままなのですが、これで「うつせみ」と読むのは知らないと読めませんね。

 

もう一つの意味は、「この世」です。正確には、現実の世界に生きている人自身を表しますが、転じて現世そのものを意味する、理念の広い言葉です。

 

その他にも、「紫式部の源氏物語に出てくる登場人物」、または「その3巻目のタイトル」と答えられた人は、かなりの文学作品マニアとお見受けしました!