夜中目が覚めたら、意識がはっきりしているのに身体が動かないという経験をしたことがありますか?それを「金縛りにあった」と恐怖を感じてしまう人が多いはず…。金縛りと聞くと大半の人は、心霊現象を思い浮かべるからです。
しかし「金縛り」は心霊現象ではありません。金縛りは「睡眠麻痺」とも呼ばれていて、30%〜40%の人が経験する現象と言われています。
今回はその「金縛り」のメカニズムや予防方法について解説させていただきます。よく金縛りになりやすい人はこの記事で紹介する対処法を参考にしていただき、是非試してみてくださいね。
目次
金縛りのメカニズム
金縛りは「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」が関係していると言われています。
『金縛りってどんなもの?』
- 体が動かない
- 息苦しく感じる
- 耳鳴りがする
- 目が開かず、声がでない
睡眠のサイクル
通常の睡眠サイクルは以下のように①~④の順に繰り返し、眠りにつく最初の段階は、ノンレム睡眠である深い睡眠から入ります。
①ノンレム睡眠(深い睡眠)
②レム睡眠(浅い睡眠)
③ノンレム睡眠(深い睡眠)
④レム睡眠(浅い睡眠)
睡眠の質が低下する
睡眠の質が低下すると睡眠サイクルが崩れてしまい、レム睡眠である浅い睡眠から入っていまいます。そのため、睡眠が浅いまま脳はまだ起きていて意識があり、覚醒に近く力が入らないといった状態、いわゆる「金縛り」になるのです。
金縛りにかかる原因
なぜ金縛りにかかってしまうのでしょうか。その原因については以下が挙げられます。
①仰向けで寝ている
仰向けで寝ているときに金縛りにかかりやすいと言われています。その理由は、はっきりしていませんが、レム睡眠で体の力が抜けても安定感がある仰向けは金縛りになりやすいと言われています。
②睡眠の質の低下
平日仕事が忙しく十分な睡眠がとれず、休日に寝だめをする方や夜間勤務される方などは、睡眠のリズムを崩してしまい、浅い睡眠になりやすく金縛りになりやすいと言われています。
③寝酒が習慣になっている
寝る前にアルコールを飲むとウトウトして眠れない夜にアルコールを飲まれる方がいますが、アルコールを飲んでから寝ることが日課になってしまうと逆に睡眠の質が低下してしまい、金縛りの原因になってしまいます。
④疲労の蓄積
疲れが蓄積されると、自律神経が乱れてしまうため、金縛りになりやすい可能性があります。また、海外旅行で時差ぼけにより、睡眠リズムが崩れてしまうことでも金縛りになりやすくなります。
金縛りの対処法
「もし金縛りになったらどうしょう…」と不安になる人のために以下の予防法と対処法を紹介させていただきます。
深呼吸してリラックスする
金縛りになると身体が動かなかったり、息苦しさを感じて動揺してしまうかもしれませんが、まずゆっくり深呼吸をしてみましょう。金縛りのときは、無理に体を動かさず深呼吸しながら自然に解消されるのを待ちましょう。
また、金縛りは数分程度でおさまっていくため、深呼吸しながら体をゆっくり動かしていくことで脳が認識していく、金縛りは解消されていきます。
まとめ
今回は「金縛り」について紹介させていただきましたが、金縛りは「心霊現象」ではなく、「睡眠麻痺」とも呼ばれている睡眠のリズムが関係していることが多く、レム睡眠(浅い睡眠)の状態になります。金縛りは、睡眠の質が低下・不規則な生活・疲労が蓄積などで起こりやすくなります。生活習慣を見直していきながら、良質な睡眠がとれるように心がけていきましょう。