「普段枕を使って寝ていますか?」
「枕なし」で寝る人の割合は、日本人で20人に1人と言われています。実際に「枕なし派」と「枕あり派」どちらの方が身体に負担が少なく、睡眠に良いのでしょうか。今回は、枕なしのメリットとデメリットについて解説させていただきます。
目次
枕なしで寝るメリット
枕なしで寝ることのメリットについてご紹介します。人によって個人差があるので、あくまで参考程度にご紹介します。
①いびきが軽減できる
枕の高さや枕の影響で首が圧迫され、気道が狭くなることでいびきをかきやすくなる原因になります。
②肩こりの改善
枕の影響により、首が圧迫されることで血流が悪くなり、猫背や肩こりの原因となる可能性があります。
③首のしわができにくい
枕によって長時間、同じ姿勢でいることで首にしわができやすくなります。そのため、「枕なし」の方が首にしわができにくい場合があります。
※枕なしのメリットは個人差があり、枕が合っていない場合は枕なしの方が良い場合があります。
枕なしで寝ることのデメリット
普段、枕なしで寝ていると身体に負担をかけてしまっている可能性があります。「枕なし」のデメリットを挙げると次のようなことがあります。
・寝返りが打ちにくい
・首に負担がかかり、寝違えやすくなる
・いびきの原因になる
・顔がむくみやすい
・寝姿勢を維持できない
①寝返りがしにくい
通常、一晩に20回以上の寝返りをするといわれていて、寝返りをすることは快適な睡眠をサポートする役割をしています。枕なしでは、首の可動域が狭まり、寝返りがしにくくなってしまいます。
②首の痛みに繋がる
枕なしで寝ることで首に負担がかかりやすくなり、首や肩がこる原因となってしまいます。
③いびきの悪化
「枕なし」でいびき軽減と先程お伝えしましたが、「枕あり」で枕の高さがあわない枕を使用するよりも「枕なし」で寝ている方がいびきが軽減できる可能性があり、逆にいびきを悪化させてしまう可能性もあります。
④顔がむくみやすい
「枕なし」で寝ることで頭が心臓よりも低い位置になり、水分や血液が溜まりやすくなってしまいます。頭が低い状態でいると顔がむくみやすくなる場合があります。
⑤寝ている姿勢が維持しにくい
理想的な寝姿勢とは、真っすぐ立っている姿をそのまま横にした姿になります。ですが、「枕なし」で寝ていることで正しい姿勢が維持できずに身体全体に負担をかけてしまいます。
理想の枕とは
理想の枕の高さについて3つのポイントを紹介します。
①うなじの隙間が埋まる高さ
仰向けになり、首の後ろのうなじ部分とベッドの表面の間が隙間にならないようにしましょう。
②首を支える高さ
成人の頭の重さは、体重の1/10といわれている程重く、枕が頭の重さで沈まないような枕を使うようにしましょう。
③立っている姿勢と同じ姿勢ができる
立っているときと同じように寝ているときもその姿勢をキープできるような枕を選ぶようにしましょう。
まとめ
今回は「枕なし」のメリットとデメリットについて解説させていただきましたが、いかがでしたか。「寝返りの少ない方」や「枕なしの方が寝やすい」という方もいます。しかし、「枕なし」で寝ることは、寝返りがしにくい・首を痛める・睡眠の質を下げてしまう可能性があります。
快眠するには、自分にあった「枕」を使うことや寝具を見直してみることも重要です。