リリースされてから長年、開発中となっていた幻のアプリ「Pokemon Sleep」がつい先日やっと発表されました!これは嬉しい!
睡眠系アプリを試してきた筆者、ポケモンも大好きなので早速使ってみました。
Pokemon Sleepについて
画面を開くだけで微笑ましい光景が広がる
ポケモンのゲームは多くのモンスターを集めたり、バトルさせるのが目的ですがこのアプリでは彼らが戦うことはありません。ゲット=捕まえるのではなく、フィールドに集まってきて「寝てしまった」ポケモンの寝姿を観察する、という設定のゲームとなっています。
様々な種類のポケモンが登場しますが、図鑑の説明も眠り方や生態に関する設定が書かれており、1種類当たり3~4種類も寝姿が記録できるというやり込み要素も多いゲームです。ではどうやって、ポケモンを集めるのでしょうか?
ココが特徴!寝ないとゲームが進まない!
基本画面から「ねむる」をタップして、この計測モードになったらスマホの画面をオフにせず布団に伏せます。寝ている時の環境音や声を要素として、どんな睡眠だったかを計測、その睡眠の長さ・質で点数が付き、高得点程多くのポケモンが集まってくる仕様となっています。
この半強制的にスマホの画面を見させない、という仕組みが安眠のコツなのかもしれません。寝不足の人の多くが、布団に入ってからもスマホをイヂってしまうからだと思いますので「脱スマホ」をさせるアプリというのはいい目の付け所だと思いました。
起きたらその「睡眠の質」に応じてアイテムを得られたり、ポケモンとフレンドになれるのですが、意外と1回の作業に時間が掛かります。余裕があれば楽しく見ていられますが朝は忙しいので「後で確認する」モードが実装されている点はありがたいなと感じました。
■計測精度はどうなのか?
スマートウォッチなど、身体に直接触れているわけではないので計測精度は期待していませんでしたが、意外とブレが少なく睡眠の質が調べられていました。下の図がapple Watchで計測した、同じ日の睡眠アプリ「Auto sleep」の画面です。
概ね、ノンレム・レム睡眠のタイミング・時間が合っていましたので、スマートウォッチをお持ちでない方はいいかもしれません。但し、完全に身体が起きてしまった状態でも「うとうと」と判定されてしまい眠っている事となります。計測を終了するまでは起床となりませんので、睡眠アプリというよりはあくまでゲームの一種という認識にとどめておきましょう。
「睡眠アプリ」としては使えるのか?
結論から言うと、意識の変化は促せますがこのアプリを使ったからよく眠れる、という物ではありませんでした。というのも、8時間半は寝ないと100点が取れない設定でありコレはかなりハードルが高いです。また、計測モードにしたら他の操作は出来ないうえ、画面オフにできないので電池の減りにも気を付けないといけません。
そんなの無理だよ!と考えるのではなく、このアプリきっかけで「なるべく早く寝よう」「なるべく長く寝よう」「いっぱい寝られたら朝、良い事がありそう」といった意識の変化を促す物だと思います。
ポケモンGOが出た時も、ゲームがキッカケで歩く人が増え健康になる傾向がありました。本アプリも同様に、意識と行動の変革を促すのが最大の目的であって、ゲーム性はオマケ程度と考えましょう。私も気長に続けたいと思います!