睡眠は体の健康状態を左右しますが、眠る時間が肥満にも影響すると知っていますか?
寝ている時間が少なすぎる・多すぎると、体が太りやすくなってしまうのです。
今回は睡眠時間の長さにより体が肥満する背景や、太らないためには何時間寝るのが良いかを解説していきます。
目次
睡眠時間の少なさと多さが体を太りやすくする
体が太る原因は睡眠時間が大きく関わっていて、眠る時間が少ない・多いと肥満になりやすいです。
体重が気になる人やダイエットがうまくいかない人は、自分が眠る時間について記録を取ってみましょう。
あまり寝ていない・たっぷり寝すぎている状態だと、体が太りやすい傾向になってしまいます。
短時間しか寝ない人は過食しやすくなる
毎日5時間前後しか寝ない人は眠る間に出るホルモンの分泌量の関係で、食欲が刺激され食事の量が増えるようになります。
食欲は刺激する働きと抑える働きがある2つのホルモンにより、バランスをコントロールされているのです。
眠る時間が少ない人は食欲を抑えるホルモンの分泌量が減り、食欲を刺激するホルモンの分泌量が増えます。
刺激するホルモンが増える理由は短時間しか寝ないと起きている時間が長くなり、体を動かすエネルギーが余分に必要となるからです。
食欲が増すホルモンの動きが活発になると、我慢したくても過食気味になるのを簡単には自制できません。
睡眠時間が短いと肥満になってしまうは、ホルモンのせいで食べたくなってしまうためです。
長時間寝る人は脂肪燃焼効果が低下する
よく寝ることは体に良いのですが、9~10時間も眠ってしまうと返って体に良くありません。
冬眠中の動物はカロリーを節約するために、寝ている間は体温を低くしています。
人間の体も冬眠中の動物と同じように寝ている間はカロリーを使わないようにしようと、全身の体温を自動的に低下させるのです。
眠る時間があまりに長いと体が冷えた状態も長くなり、脂肪をカロリーにして燃焼させる効果も低下してしまいます。
長時間寝る場合は活動時間が短くなるので、起きている間に使われるカロリーも少なくなるため太る要素が多いです。
8時間以上も眠るのは肥満の元になる可能性が高いと理解して、当てはまる人は眠る時間を少し削るようにしましょう。
健康上は理想として7~8時間睡眠をとること
体が太らないように眠るには何時間を目安にすれば良いかといえば、医学的には7~8時間の眠りが推奨されています。
眠る時間が5時間前後・7~8時間・9~10時間の人を比較すると、一番太るリスクが低いのは7~8時間眠る人という海外の大学が調査したデータもあります。
忙しい人だと睡眠時間を7~8時間とるのは大変ですが、肥満など避けるために時間を確保できそうな日は7~8時間寝るようにしましょう。
眠る前についつい読書やスマートフォンいじりをして夜更かししてしまう人は、その習慣をすっぱり止めて眠る時間に回すことがおすすめです。
二度寝で8時間以上寝てしまう人は、目覚し時計のアラームが鳴ったら再び寝ないように布団から出てください。
最適な睡眠時間を心がけて眠りで肥満防止を
眠る時間が5時間前後と少なかったり9~10時間と多すぎると、食欲過多やカロリー消費量低下などの問題が起き太りやすい体になります。
太るリスクが少ない最適な睡眠時間である7~8時間を目標にして、肥満しにくい体を目指してみましょう。
強い食欲や脂肪燃焼の働きの低下は体に脂肪をつける原因であり、眠る時間を調整するだけで肥満の元になる問題をなくすことが可能です。