会話している中でよく話題になる睡眠時間の話。
特に朝型人間なのか、夜型人間なのかの話は盛り上がりますよね。
ただ、この朝型か夜型かの話は医学的に根拠がある話なのでしょうか?それとも、勝手にそれぞれがそう読んでいるだけなのでしょうか?
今回はそのような疑問に答えていきます!
「概日リズム」ってなに?
人間を含めるどの生物にも体内時計が備わっていると言われています。
脳に刻まれている「概日リズム」と言われるこの体内時計は、脳の部位、体の臓器、全てに信号を出しています。
つまり、食事や感情、体温、ホルモン、代謝、心臓の動きなど、生命に関わる様々な人間の機能はこの概日リズムの影響を受けているのです。
しかし人間の体内時計はきっちり24時間ではなくだいたい24時間で刻まれていて、このずれの調整は太陽光や食事、運動などのがリセットする信号として働きます。
そしてこの概日リズムが人それぞれ違うのであり、それによって「朝型人間」「夜型人間」の違いが生まれるのです。
朝型人間 vs 夜型人間 何が違うのか?!
以上で説明した通り、概日リズムの違いによって朝型人間か夜型人間かが決定されるのです。
では、この概日リズムはなぜそれぞれ異なるのか?
結論から言うと、「クロノタイプ」と言うもので分類され、ほぼ遺伝で決まることが多いです。
そのため、両親が朝型か夜型かで、自身も朝型・夜型が決定されるのです!
朝型人間 vs 夜型人間 どっちが多い?!
比較的朝早い時間に覚醒して、夜の早い時間に眠たくなるいわゆる「朝型人間」と、
遅くに就寝して遅くに起きて、夜覚醒するいわゆる「夜型人間」。
それぞれどのくらいの割合でいるのでしょうか?
実は朝型人間は人口の約40%、夜型人間は人口の約30%と言われています。
残りの30%は朝型と夜型の中間と言われています。
つまり、一般的には朝型人間の方が多いのです!
朝型人間 vs 夜型人間 生活しづらいのは◯型人間?!
この朝型と夜型の違いによって大きな問題が実は生まれるのです。
それは、夜型人間にとって睡眠サイクルに合わない社会のスケジュールです。
まず、夜型人間は社会的に「怠け者」と思われてしまいます。
しかし、夜型人間はなりたくて夜型人間になっているのではなくそもそもDNAに組み込まれているのです。
そのため、努力して改善されるものではなく、ただ遺伝子に組み込まれている「夜型」にしたがって生活しているだけなのです。
ただ、それだけではなく、現在、学校や仕事の開始時刻などほとんどが朝型人間にあわせられたものとなっています。
これによってさらに問題となるのは、夜型人間は無理に社会のスケジュールの合わせるため、慢性的な睡眠不足に陥りやすいのです。
このような状況が改善されるためには、クロノタイプにあった社会のスケジュールの仕組みを変えることが大切なのです。