一人暮らしやの方や寝室が一人の方は気付きにくいのですが、寝ている間の「いびき」を放置してはいけない時がある事はご存知でしょうか?五月蠅いだけだから…ではなく、「いびきの原因」によって早めに改善を図らないといけない事があるため、その違いをまとめました。
■一過性のいびき
そもそもいびきとは「寝ている時に生じる異常な呼吸音」とされており、風邪などにより起きる鼻炎の症状で鼻が詰まりやすくなって発生します。寝ている時に、呼吸がしにくくなりいびきをかいてしまうのですが、筆者の場合家族に指摘されるまで自分ではいびきをかいている事に気付きませんでした。
幸い、風邪症状の改善と共に私はいびきが解消しましたがこうした一過性のいびきではなく、体調に関係なく続くいびきがある方は原因を考えなければならないでしょう。
■上気道抵抗症候群
日常的に続くいびきの原因の一つで、上気道が寝ている間に狭くなり呼吸がし辛くなります。強い力で呼吸をする事となってしまうため、睡眠の質も下がり音=いびきが発生するのです。
この症状が続くと、寝ている間だけの問題ではなく深い睡眠が出来ていない事が原因で昼間に眠気が起きたり、疲れが取れづらくなってしまいます。
■睡眠時無呼吸症候群
『寝ている間に呼吸が止まる』というなんとなくイメージと事象の重大性で知っている人は多いこちら。「息が止まる」だけでなく、習慣的ないびきも併発しているはずですが、いずれも1人で寝ている人は気付きにくいのです。
医学的には、10秒以上息が止まる状態を無呼吸といい、平均して1時間に5回以上、睡眠中に無呼吸が見られる場合はこの疾患と診断されます。
引用:「もっとよく知る!病気ガイド」より
https://www.hosp.hyo-med.ac.jp/disease_guide/detail/93#:~:text=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E7%9D%A1%E7%9C%A0%E6%99%82%E7%84%A1,%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E3%81%8A%E3%81%99%E3%81%99%E3%82%81%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
睡眠中に呼吸が止まる・酸素を吸う量が減るわけですから上気道抵抗症候群以上に、睡眠による疲労回復効果が薄らいでしまいます。更に心臓や身体全体へも負担がかかるため最近では高血圧や脳卒中、心臓病など多くの生活習慣病との関連も明らかになってきています。慢性的にいびきをかく=重大な病気の前兆かもしれないと考えましょう。
■いびきは治療できる
寝ている時だけだし仕方ない、と諦めず大きな病気などに繋がる前に治療する事をお勧めしますが、まずは自分でいびきの有無や状態を確認しないといけません。いびき治療の専門外来や耳鼻咽喉科などを受診して、度合いに応じたステップで治療が考えられるのです。
①耳鼻科的な検査と治療
➡鼻詰まりやアレルギーなどの治療で改善される事も多い
②生活習慣の改善治療
➡寝具の見直しや横向き寝の推奨。禁煙禁酒やダイエットといった
生活の質を改善して、いびきの解消を図る
③器具を使った治療
マウスピースや鼻を広げるパーツ。CPAPという無呼吸症候群を防ぐために
空気を送り続けるなど器具を使った本格的な治療も視野に。
④外科的手術
抜本的な改善が必要な場合、気道を塞ぐ部位に外科的手術を行う。
多くの方は①や②で改善すると思いますが、無呼吸症候群になる方も数百万人というデータがあり、無視できない状況です。
本格的な器具を用意したり、カメラを設置していびきの有無を調べるのも大変だ…という方は「ポケモンスリープ」など、遊びながら睡眠状況を調べられるアプリがあるので試してみてはいかがでしょうか?
本アプリ、睡眠時の音声をランダムに保存する機能があるためもしここでいびきが確認出来たら、①や②から治療を始めた方がいいかもしれません。
まとめ
今回筆者は家族に指摘されていびきについて考え、調べるようになりましたが前述の通り1人で寝ていると気付きようがありません。無呼吸症候群など、重大な問題が隠れている可能性がありながら気付きにくいというのは難しい問題だと感じます。
最近眠りが浅い、疲れが取れない気がする、ダイエットしなきゃ…など何か不調の種を感じる方は一度、いびきや睡眠時の呼吸について調べてみてはいかがでしょうか。