一般的な睡眠の取り方は夜から朝にかけて睡眠をとりますが、仕事が忙しくて夜に十分な睡眠時間がとれない方や睡眠時間を分ける人もいます。
そんな睡眠時間を分けることを「分割睡眠」や「多相性睡眠」と呼び、一般的なまとまった睡眠時間で眠る方法を『単相性睡眠』と言います。本当に「分割睡眠」は健康に問題がないのか、健康に悪影響にならないのか不安になる方もいるのではないでしょうか。
今回はそんな「分割睡眠」のメリットやデメットについて解説していきます。忙しくてまとまった睡眠時間が確保できない方など是非参考にしてくださいね。
目次
分割睡眠の種類
「分割睡眠」には種類が存在します。その種類の中で代表的な2つの分割睡眠について説明します。
シエスタ・スリープ
スペインでは、意外にポピュラーな睡眠方法であり、『シエスタ』はスペイン語で昼寝を意味します。夜の睡眠時間と、1回に20分以内の昼寝をとる分割睡眠のこと。これは、午後からの眠気をなくすためと集中力を高めるために効果的な方法です。
エヴリマン・スリープ
「エヴリマン・スリープ」とは、まとまった3時間半の睡眠と仮眠(20分程度)を3回とる分割睡眠になります。夜は3時間程度と短めの睡眠をとり、足りない睡眠時間は3回の仮眠に分けることで作業中の眠気をなくすことを目的としていますが、実際には、一般的な睡眠時間(7時間程度)と比較すると2時間半ほど睡眠時間が少なくなります。
分割睡眠のメリット
長時間のまとまった睡眠がとれない方の『分割睡眠』のメリットについて紹介します。
長時間睡眠ができないとき
仕事が忙しくてなかなかまとまった睡眠がとれない方や寝不足ぎみの方、高齢の方などそんな人に「分割睡眠」で睡眠時間を確保することができます。
夜勤の疲労感を軽減
仕事の内容によって夜勤などがある場合に夜の勤務時間の疲労感を軽減できるができます。夜勤中に短時間の仮眠をとることで眠さを軽減することもでき、集中力も損なうことなく作業することができます。
分割睡眠のデメリット
分割睡眠のメリットを紹介させていただきましたが、デメリットもあるので把握しておく必要があります。
健康面の不安
分割睡眠が体にもたらす影響について、はっきりとした内容はわかっていませんが、夜7時間まとめて睡眠をとることと「分割睡眠」合計7時間程度、睡眠をとれたとしても睡眠の質は低下してしまう可能性があります。
《睡眠の役割》
- 脳や身体の休養
- 疲労回復
- 免疫機能の増加
- 記憶の固定
- ストレス解消など多くの重要な役割をする睡眠による質の低下
分割睡眠が合わない人もいる
「分割睡眠」はまとまった睡眠をとることが難しいという方でも睡眠時間を確保するという目的があり、夜に長時間睡眠を確保できる人にはおすすめできません。「分割睡眠」が体に合わない人は、だるさや眠気が残ってしまい、健康面の問題につながる可能性があります。
まとめ
「分割睡眠」は、仕事や夜勤などでまとまった睡眠がとれない方に睡眠時間を補う方法ですが、長時間まとまって睡眠できる方に比べると疲労回復は低下してしまいます。どうしても分割睡眠しないと睡眠時間が確保できない方は、睡眠以外にできる食生活への栄養管理や休日の過ごし方などに工夫をするなど、睡眠の質を改善していくための心がけをしていきましょう。