今日の難読漢字は
「嵐気」
「寧馨児」
「暗んじる」
の3問です!あなたは正しく読めますか?
目次
難読漢字、1問目は「嵐気」!
「嵐気」の読み方をご存じですか?
「嵐」というと大雨や暴風などがイメージされる「あらし」ですが「あらしげ」とは読みません。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「嵐気」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○き」の3文字
- 音読みです
- 漢詩で使われる表現です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「嵐気」の読み方、正解は・・・
正解は
「らんき」
です!
「山のしめりけを含んだ空気」や「山中に立つもや」という意味になります。
「嵐」の持つ意味
普段使っている「嵐」という言葉の意味から「山の空気」や「もや」はあまり想像がつきません。
「嵐」という漢字は文字通り「山から吹き下ろす風」をあらわしているのですが、日本だと山から吹き下ろす風の多くは「○○おろし」と呼ばれる冷たく激しいものです。そこから暴風雨の意味ができたと言われており、実は日本独自の意味であると言われています。
よく考えてみると「嵐」を使った言葉には「青嵐(青葉の上を吹きわたる風)」「翠嵐(山は緑で、吹く風は香しく麗しい)」のように暴風雨とは結び付かない意味の熟語があります。「嵐気」もその仲間で、山の空気をあらわす言葉ということですね。
山に行く機会があったら「嵐」の意外な意味と一緒に「嵐気」という言葉と読み方を思い出してくださいね。
難読漢字、2問目は「寧馨児」!
「寧馨児」の読み方をご存じですか?
「寧」は「丁寧」、「児」は「児童」などで使いますが「馨」はあまり見かけない漢字です。
いったい何と読むのでしょうか?
「寧馨児」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ね○○○じ」の5文字
- 音読みです
- 「麒麟児」と同じ意味です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「寧馨児」の読み方、正解は・・・
正解は
「ねいけいじ」
です!
「すぐれた子ども」「神童」という意味になります。
同じように使われる言葉に「麒麟児」があります。
「寧馨」の意味は?
「麒麟」は中国神話に出てくる伝説の動物「瑞獣」と言われる存在なので、「寧馨」もさぞかし特別な意味があるのではないかと思いますよね。
ここで漢字の持つ意味を改めて見てみましょう。
「馨」・・・かおる。転じて、よい評判や感化。
「寧」・・・(1)やすらか(2)ねんごろ(3)むしろ。どちらかといえば。(4)なんぞ。いずくんぞ。反語の助字。
漢字だけ見ても「どちらかというと良い評判」くらいの意味にしかなりませんね。
実は「寧馨」は元々古代中国の晋、宋の時代に「あのような」「このような」という意味で使われた俗語とのことです。人々の噂にのぼる「あのような子ども」と考えると、特別に秀でていたという解釈ができそうです。
現代であまり使われる言葉ではありませんが、優秀な子どもを褒める言葉として「寧馨児」の読み方と意味を頭の片隅に置いてもらえれば幸いです。
難読漢字、3問目は「暗んじる」!
「暗んじる」の読み方をご存じですか?
「暗」は「暗い」という使い方が真っ先に思いつくため「くらんじる」と読んでしまうと間違いになります。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「暗んじる」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「そ○○○○」の5文字
- 訓読みです
- 「暗唱」と同じような意味で使われます
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「暗んじる」の読み方、正解は・・・
正解は
「そらんじる」
です!
「(書いてあるものを)何も見ないで言えるようにする」「暗記する」という意味になります。
「暗」という字には「闇」に置き換えられる「くらい」という意味の他に「暗記」「暗唱」のように「そらでおぼえる」という意味があります。
「そらでおぼえる」の「そら」とは
ところで「そらでおぼえる」の「そら」は「空」と書きますが、漢字の「空」自体には暗記に関連する意味はありません。
これは仏教由来の言葉で「虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)」の「空」が使われたものだそうです。虚空蔵菩薩は知恵を授けると言われており、現代では「受験合格の菩薩様」として信仰を集めています。
試験勉強や発表などで暗記することが必要になったら「暗んじる」という言葉と読み方を思い出してくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
普段よく見かける漢字の違う読み方や、文字通りの難読漢字があったと思います。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。