今回は「枝垂れ」「逆様」「三番叟」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「枝垂れ」
「枝垂れ」と書いて、なんと読むか分かりますか?
枝と付くので、樹木に関するイメージで正解です。
通常なら上に向かって枝が伸びるのが、ホルモンのバランスがうまくいかず垂れてしまうのだとか。
有名な枝垂れた樹木も家の近くにひとつはあるはずです。
さて、「枝垂れ」と書いて、なんと読むでしょうか?
「枝垂れ」読み方のヒントは?
「枝垂れ」とは、枝や葉がたれ下がることです。
葉だけだとあまり目に付きませんが、梅や桜の季節はわざわざ「枝垂れ梅」や「枝垂れ桜」を見に行くのではないでしょうか?
他にも、常に枝垂れている樹木といえば、代表的なのが「柳」ですよね。
ゆらゆらと揺れている様子がいいかにも幽霊が出てきそうで、昔の怪談にはよく柳が出てきます。
観葉植物でも、プランターに入れて吊り下げていると枝垂れてくるものもあります。
「枝垂れ」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇れ」です。
さて、もうわかりましたか?
「枝垂れ」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「しだれ」
です!
枝垂れ桜は間近で桜を見ることができるので人気ですね!
ぜひ、覚えておきましょう。
2問目はこの漢字!「逆様」
「逆様」の読み方をご存じでしょうか?
そのまま素直に「ぎゃくさま」と読むのは間違いですよ。
日常的に使う言葉なので、簡単に分かった方も多いのでは…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「逆様」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- 物事の上下や左右が反対になっていることをいいます
- 「絵の上下が逆様になっているよ」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「逆様」の読み方!正解は!?
正解は「さかさま」です!
また「さかしま」と読むのも正解で、意味は同じになります。
「逆様(さかさま)」の意味は、物事の上下や左右が本来とは反対になっていることや、道理に反すること。
以下は「逆様」を用いた例文です。
- パズルのピースが逆様になってるから、うまく入らないんだよ
- 先生が間違ったことをして生徒に注意されるとは、全く逆様ですね
- デザートを食事の前に食べるのは逆様です
「逆様」の類義語には「反対(はんたい)」「あべこべ」「逆(ぎゃく)」「裏腹(うらはら)」などがあります。
最後はこの漢字!「三番叟」
本日の難読漢字クイズは…
「三番叟」!
日本人なら知っておきたい文化です。
「三番叟」の読み方のヒントは?
1.「三番叟」をひらがなにすると5文字になります。
2.「三番叟」を見る機会は、お正月が多いでしょう。
3.『山車の鼻先のせまいところで、人形の三番叟が踊りはじめる頃は、』新美南吉「狐」より引用
正解は…
正解は「三番叟」でした!
「三番叟」とは、能の儀礼曲『翁(おきな)』の後半部分。
天下泰平・五穀豊穣を祈る神聖な伝統儀礼とされています。
「叟」は翁(おきな)のことで、男性の老人の敬称に用いられる言葉。
「三番叟」はおめでたいもの、縁起のいいものなので、能・歌舞伎・狂言・文楽といった古典芸能の初春公演、顔見世、お正月、地域のお祭り、祝言の席などで目にすることが多いでしょう。
例えば、四国では年明けに阿波形浄瑠璃の「三番叟まわし」の門付けが行なわれます。
「三番叟まわし」の門付けとは、自宅の門に人形遣いの芸人さんがやって来て、「三番叟」を舞ってくれるという羨ましい行事。小さな子どもが見ても楽しいものですよ。
「叟」の音読みは「ソウ・ショウ・シュウ・シン」、訓読みは「おきな」「叟り(としより)」、漢検1級10画の漢字です。