今日の難解漢字は
「一」
「買収」
「連む」
「窺う」
「恕す」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「一」です!
「一」と書いて、なんと読むか分かりますか? なんと(いち)以外にも読み方があります! さあ、なんと読むでしょう?
「一」読み方のヒントは?
ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。 地名や名字などにある読み方となります。 何か思い当たるものはあるでしょうか?
「一」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「に」です。 一と書いて「に」と読み始める・・・?と困惑されるかもしれませんが、 この「に」は2の意味で使われています。 これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「一」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「にのまえ」
です!
「一」と書いて「にのまえ」という読み方は、地名や名字などたびたび使われています。 2の前にあるから、というそのままの意味なのですが、なぜかその後の「さんのまえ」や 「しのまえ」などはないそうです。1だけが特別なんですね。 ただしこの名字の「にのまえ」さんですが、 創作物などでは登場するものの、”名字王”森岡浩さんのブログ記事によると、 現在は本名でこの「にのまえ」という名字の方がいらっしゃるか、 確認ができていないそうです。 もし現在は既にいらっしゃらない名字だとすると、かなり寂しいお話ですね。。 その代わりに「かず」「はじめ」「いち」という読み方の名字は確認できている とのことです。
2つ目の漢字は「買収」です!
日常的によく使う言葉ではあるものの、実は読み方があやふやなまま使っている言葉って実は多いのではないでしょうか?
今回はそんな言葉の1つの読み方をはっきりさせましょう。
その漢字は、「買収」です!
「かいしゅう」?
「ばいしゅう」じゃないの?
さっそく見ていきましょう。
「買収」の読み方のヒントは・・・?
「代金を支払って品物を手に入れる」という意味がある「買」。
読み方は「ばい」「か(う)」の2種類です。
「売買(ばいばい)」「買(か)い物」などと日常的に使われますよね。
そうなるとやっぱり「ばいしゅう」か「かいしゅう」のどちらかです・・・
「〇〇しゅう」、あなたはどちらだと思いますか?
「買収」の読み方の答えは・・・
正解は、「ばいしゅう」でした!
「買」は「か(い)」と読むこともできますが、「かいしゅう」は間違いでした。
「買収(ばいしゅう)」とは、「買い取ること」と言う意味もありますが、「ひそかに利益を与えて味方に引き入れる事」という戦略的なイメージが強い言葉です。
「買収(ばいしゅう)」のように、「買」を「ばい」と読む漢字には他にも「購買(こうばい)」や「買価(ばいか)」などがあります。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
3つ目の漢字は「連む」です!
「連む」って何て読むかわかりますか?
(れんむ)ではありません!
これをするには仲間が必要です。
ひとりではできません!
「連む」は一体何と読むのでしょうか?
「連む」の読み方のヒントは?
「誰かと共に行動すること」や「連れ立って何かをすること」を意味します。
また「共犯関係を結ぶ」という意味がありますので、悪いニュアンスで使われることもあります。
さあ、何と読むか分かりましたか?
「連む」の読み方、正解は……
正解は……
「つるむ」
です!
江戸時代は、盗人や悪人が手を組んで悪い行為をすることを(つるむ)と言っていました。
そして、1970年代は暴走族などがチームを組んで活動することを(つるむ)と表現するようになりました。
近年では、悪いことをしなくても、単純に仲間と一緒にいることに(つるむ)を使っています。
(つるむ)ことが苦手で一人でいる方が楽な人もいるのではないしょうか。
最近は、一人で飲食店に行ったり、旅行に出かけたりする人も増えてきました。
仲間といる時間も一人の時間も、有意義に過ごせると楽しいですよね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
4つ目の漢字は「窺う」です!
「窺う」の読み方をご存じでしょうか?
「窺」という字は音読みで「き」と読めますが「きう」ではありませんよ。
日常でよく耳にする言葉なので、すぐにわかった人も多いかもしれません。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「窺う」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇う」の4文字です
- ようすを覗き見る場合によく使う言葉です
- 「彼らのようすを物陰から窺った」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「窺う」の読み方!正解は?
正解は「うかがう」です!
「窺(うかが)う」には、こっそりと様子を覗き見たり、他人の反応を気にして顔色を確認したり、人の様子から心理状態をおしはかったりするという意味があります。
下は「窺う」を使った例文です。
- 家に中の様子を窓の外から窺った
- 宿題を忘れて先生の顔色を窺った
- 彼の態度からは反省の色が窺える
また、「伺(うかが)う」も語源は同じになりますが、使い方が少し異なります。
「窺う」はこっそりと覗き見るのに対して、「伺う」は人や場所を訪問したり、意見を聞いたりする場合によく使われるため、使い方に注意しましょう。
5つ目の漢字は「恕す」です!
「恕す」の読み方をご存じですか?
「恕」は「怒」という漢字に似ているため「おこす」「どす」などと読みたくなりますが、そのような読み方ではありません。
それでは、どのように読むのでしょうか?
「恕す」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ゆ○す」の3文字
- 訓読みです
- 「怒」のイメージとはほぼ逆の意味になります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「恕す」の読み方、正解は・・・
正解は
「ゆるす」
です!
「怒」に似ているせいで怒っているように見えてしまいますが、むしろ「大目に見る」という意味あいが強い言葉です。
「ゆるす」という言葉には他にも漢字があてられていますが、それぞれニュアンスがちょっと違います。英語でも違う単語が当てはまります。
- 「許す(permit)」・・・許可する、認める
- 「赦す(excuse)」・・・罪や過ちを責めない、免除する
- 「恕す(forgive)」・・・相手を思いやって大目にみる
こう見ると「恕す」が最も「ゆるす」の度合いが高いように思います。でも「大目に見る」というのはなかなか簡単なことではないですよね。
生涯現役の医師として話題になり、105歳で亡くなった日野原重明さんが残された名言に
恕(ゆる)すのは相手のためではなく、自分のための行為なのです。恕せない心を持ち続けるのはしんどいこと。恕すことで、私たちは楽になれるのです。
というものがあります。自分を大事にするため、と思えば「恕す」という気持ちを持ちやすくなりますね。
この名言と一緒に「恕す」の読み方、是非覚えてくださいね。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!