今回の難読漢字は「韋駄天」「蹲う」「本実」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「韋駄天」
「韋駄天」の読み方をご存じでしょうか?
「韋」の字は一文字で「なめしがわ」と読みますが、もちろん「かわたてん」ではありません。
難しい字ですが、きっとどこかで聞いたことがある言葉ですよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「韋駄天」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- とっても足が速い人のことです
- 「韋駄天走り」という言葉があります
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「韋駄天」の読み方!正解は!?
正解は「いだてん」です!
「韋駄天(いだてん)」とは、猛烈に足が速い人のこと。
そもそも韋駄天は仏教界の神様の名前で、「韋蛇」や「韋天」とも呼ばれています。
韋駄天についての逸話に、お釈迦様の骨を盗んだ足の速い鬼を韋駄天が追いかけて捕まえたという話があるほど、韋駄天は足が速かったのです。
そのため、非常に俊足な人やその走りっぷりのことを「韋駄天走り」と呼ぶようになりました。
2問目はこの漢字!「蹲う」
本日の難読漢字クイズは「蹲う」です。
「跪」「踵」「蹂」などなど…
似ている漢字が多いのでややこしい!
「蹲う」の読み方のヒントは?
1.「蹲う」をひらがなにすると「〇〇〇う」になります。
2.戦いに降伏した証として「蹲う」ことがあります。
3.『敷居際に蹲った捨吉が、』泉鏡花「註文帳」より引用
4.茶道をたしなむ人は読めるかもしれません!
正解は…
正解は「つくばう」でした!
「蹲う」とは、膝を折ってうずくまる姿勢、しゃがむ姿勢です。
足腰が弱い人にとって、長時間はつらい姿勢ですね。
また、平伏する、ひれふすことも意味します。
現代は「蹲う」だけを単独で使うことは少ないでしょう。
「這い蹲う(はいつくばう)」なら、使う機会があるかもしれません。
「蹲」の音読みは「ソン・ジュン・サン・ザン」、訓読みは「蹲る(うずくまる)」「蹲う(つくばう)」、漢検1級19画の漢字です。
茶道の「蹲踞(つくばい)」とは?
茶道では「蹲踞(つくばい)」という意匠があります。
「蹲踞(つくばい)」は、茶室に入る前に手を清めて口をすすぐための手水鉢、湯桶、灯火、その周りにあしらわれた投石などすべてを含めた総称です。
ちなみに、「蹲踞」の配置は茶道の流派によって微妙に違います。
最後はこの漢字!「本実」
「本実」という漢字だけ見ると、「本」も「実」も簡単な漢字なので簡単に読めそうな気がしますよね。
「ほんみ」?
「もとじつ」?
残念ながら、違います!
意外過ぎる読み方のはずですよ。
何と読むのか、早速見ていきましょう!
「本実」の読み方のヒントとは・・・?
それではヒントです!
「本実」とは、建築用語です。
大工さんだったら読めるかもしれませんね。
「本実」の読み方のポイントは、「実」の読み方です!
「み」「じつ」の他の読み方は知っていますか?
歴史上の人物に「源実朝」「九条兼実」などを思い浮かべてください。
もう、分かりましたよね?
「本実」の読み方の答えは?
正解は、「ほんざね」でした!
「本実(ほんざね)」とは、フローリングなど板材を並べる時に、側面は凸の板と凹の板を作ってはめ込んで繋げていく方法のことです。
凹部に釘やビスを打ち込んでおいて固定するので、仕上がった時に釘が見えず美しく仕上がるというわけです。
「実」という漢字は「み」や「じつ」と読むのが一般的ですが、「源実朝(みなもとのさねとも」や「九条兼実(くじょうかねざね)」のように「さね・ざね」という読み方もあるんです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!