3つの難読漢字クイズを制覇しましょう!
「神殿入」「烏んぞ」「鳩める」
あなたは何と読みますか?
目次
1個目の漢字はこれ!「神殿入」
「神殿入」の読み方は何でしょう?
日本人なら覚えておきたい文化です。
早速ヒントを見てみましょう!
「神殿入」の読み方のヒントは?
1.「神殿入」をひらがなにすると、6文字になります。
2.「神殿入」は、広島県馬洗川上流域に限られています。
3.「今年も神殿入に参加しよう!」のように使います。
正解は…
正解は「こうどないり」でした!「こうどなり」とも呼ばれます。
「神殿入」とは、太鼓や鐘や笛を打ち鳴らす囃子にのって、山の上の神社へ続く参道を登り、赤や緑に飾った灯篭を奉納する秋の行事。
天明年間(1781~1789年)に凶作による大飢饉が続いた際、豊作を祈る「神頼み」が叶ったため、感謝の意味を込めて始まったといわれています。
暗闇を照らしながら移動するたくさんの灯篭は幻想的な眺めで、観光客にも人気があるそうです。龍や鯛、張り子の大黒様や天狗様といった仕掛け灯篭も楽しめますよ。
世羅郡世羅町稲生神社と三次市吉舎町辻八幡神社の「神殿入り」は、広島県の無形民俗文化財に指定されています。
ちなみに、辻八幡は「こうどないり」ではなく「神殿入(こうぞのり)」と呼ばれます。
機会があったらぜひ「神殿入」という言葉を使ってみましょう!
2個目の漢字はこれ!「烏んぞ」
続いての難読漢字クイズは…「烏んぞ」!
この漢字、「鳥(とり)」でしょうか?
細部をよーく見てくださいね!
「烏んぞ」の読み方のヒントは?
1.「烏んぞ」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「烏んぞ」と関連する日本語には、「などて」「などてか」「なんぞ」などがあります。
3.「烏んぞ学ばざる」のように使います。
正解は…
正解は「いずくんぞ」でした!「なんぞ」でも正解となります。
「鳥」と似てますがちょっと違いますね!上部分が一画少ないです。
「烏んぞ」とは、「どうして〇〇することがあろうか、いや、ない」といった反語の意味として用いる言葉です。
古文や漢文が得意な人は知っていたかもしれません。
「いずくんぞ」と読む漢字は他にも多く存在します。元々の漢字は「安」だったそうです。
烏んぞ・悪んぞ・惡んぞ・曷んぞ・寧んぞ・胡んぞ・焉んぞ・安んぞ
「烏」の音読みは「ウ」「オ」「ア」「アン」「エン」、訓読みは「烏んぞ(いずくんぞ)」「からす」「烏い(くろい)」「烏ぞ(なんぞ)」、漢検準1級、10画の漢字です。
古い日本語をスラスラ読めるのはかっこいい!機会があったらぜひ「烏んぞ」という漢字を使ってみましょう!
3個目の漢字はこれ!「鳩める」
最後の難読漢字クイズは…
「鳩める」です!
「はとめる」以外の読み方で考えてくださいね。
「鳩める」の読み方のヒントは?
1.「鳩める」をひらがなにすると、「〇〇める」になります。
2.「鳩める」と関連する日本語には、「招集・召集」「コレクト」「募る」などがあります。
3.『三傑が額を鳩あつめて密談いよよ酣たけなわにして』中里介山「大菩薩峠」より引用
正解は…
正解は「あつめる」でした!
一般的には「集める」と書きますね!
「鳩」は、「九」と「鳥」が組み合わさった漢字ですが、鳩の「クックックーッ」という鳴き声から「九」が使われているそうです。さらに「九」には集めるという意味があります。
また、数人が集まって相談することを「鳩首(きゅうしゅ)」といいますよ。
四文字熟語にも「鳩首凝議(きゅうしゅぎょうぎ)」があります。こちらも、人々が額を寄せ合って熱心に相談することです。
「鳩」の音読みは「キュウ」「ク」「チ」「ジ」「グ」、訓読みは「鳩める(あつめる)」「はと」「鳩んずる(やすんずる)」、漢検準1級、13画の漢字。
「鳩んずる」は「安んずる」と同義語。鳩は八幡宮の神様のお使いなので、「安」と同義に使われたという説があります。
機会があったらぜひ「鳩める」という漢字を使ってみましょう!