今回のお題は「販ぐ」「静謐」「冗長」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「販ぐ」
「販ぐ」の読み方をご存じでしょうか?
「販売(はんばい)」や「販路(はんろ)」などでよく見かける「はん」という字ですが、「はんぐ」と読むのは間違いです。
とはいっても「はん」以外の読み方を知っている方は少ないのでは…
簡単そうに見えて読めない漢字って、実はたくさんあるんです。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「販ぐ」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇ぐ」の3文字です
- 意味は「販売」と同じ
- 「雅語(がご)」と呼ばれる言葉のひとつ
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「販ぐ」の読み方!正解は!?
正解は「ひさぐ」です!
「販ぐ(ひさぐ)」とは、「あきなう」「あきないをする」「売る」という意味で、まさに「販売」と同じになります。
ちなみに、「あきない」は一般には「商い」と書きますが、「販い」と書いても「あきない」と読むことができますよ。
ヒントの3番にあるように「ひさぐ」は「雅語(がご)」と呼ばれる言葉のひとつで、日常会話では使わないような趣ある上品な言葉のことです。
たとえば、半月のことを「弓張月(ゆみはりづき)」と呼ぶのも雅語になります。
このような単語をいくつか知っておくことも、教養ある日本人として大切ですね。
2問目はこの漢字!「静謐」
「静謐」の読み方をご存じでしょうか?
「静」は「静脈(じょうみゃく)」の「じょう」という字ですが、「じょうひつ」と読むのは間違いです。
日常で余り見かけない熟語なので、読みにくいですね。
意味的にも難しい言葉ですが、漢字が得意な人ならきっと正解できるでしょう。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「静謐」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- 静かで穏やかな様子
- 「静謐な湖のほとりで物思いにふける」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「静謐」の読み方!正解は!?
正解は「せいひつ」です!
「静謐(せいひつ)」とは「静かで穏やか」「落ち着いている」「世の中が平和におさまっていること」などを意味します。
「静」も「謐」も静かな様子を表すので、同じ意味の漢字を重ねることで更に意味を強調した言葉ですね。
また、静謐に似た言葉に「静寂(せいじゃく)」がありますが、静寂は「静か」に加えて「寂しい」という意味が追加されています。
しかし「静謐」からは寂しさは感じられず、穏やかで平和な雰囲気を表す言葉になります。
最後はこの漢字!「冗長」
「冗長」の読み方をご存じでしょうか?
「几帳」は「きちょう」と読むことができます。
しかし「冗」は「几」にワ冠がついているので、「きちょう」と読むのは間違いですよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「冗長」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇」の6文字
- 無駄が多いことをいいます
- 「冗長な文章が鼻につく」などと使われます
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「冗長」の読み方!正解は!?
正解は「じょうちょう」です!
「冗長(じょうちょう)」とは、文章や話に無駄が多くて長いことをいいます。
「冗」の字は「冗談(じょうだん)」という言葉でよく使われるため、正解できた人が多いかも!?
「冗」という字には「無駄」「余る」「不必要」「くどい」などの意味がありますよ。
また、冗長の類義語としては「冗多(じょうた)」「過多(かた)」「過剰(かじょう)」「余計(よけい)」などが挙げられます。
ただし、IT用語で「冗長」が使われる場合は「突発的な事態のための予備や余裕」といった意味になるので注意が必要です。