湿度の高い日本で、床に直接敷いて寝る敷布団はカビやすく、昔から人々を悩ませてきました。
「敷布団のカビってどう落とすの?」
「カビが生やさない方法は?」
とお悩みの方も多いと思いますので、そこで本記事では、
- 敷布団にカビが生える原因
- 敷布団のカビを落とす方法
- 敷布団のカビがもたらす病気
- 敷布団のカビ対策方法
上記4つを順番にお伝えします。
この記事を読めば、敷布団のカビとは縁のない生活を送れるようになりますよ。
敷布団にカビが生える原因3つ
- 適温
- 湿度が高い
- 髪や垢、皮膚が多い
敷布団にカビが生える原因は上記3つです。
1つずつ解説します。
敷布団のカビ原因①:適温
カビが発生しやすい温度は20℃~30℃です。
この人間にとって適温な気温だと、カビは発生・繁殖しやすくなります。
ほとんどの方は、寝室の温度を20℃~30℃に設定しているはずですし、人間の平均体温は35℃~37℃とカビにとって適温になっています。
温度の面で、敷布団はカビの発生に適した環境になってしまっているのです。
敷布団のカビ原因②:湿度が高い
カビは、湿度60%以上の多湿な場所で発生・繁殖します。
人は寝ている間にコップ1杯~500mlペットボトル1本分の汗をかくと言われています。
敷布団は水分を含んで湿度が高くなっていると言えるでしょう。
また、人の体温と床の冷気の差で結露が発生して湿度が高くなることも考えられますね。
普段から敷布団を干さずに敷きっぱなしにしている方は、湿気が溜まってカビが発生しやすくなります。
敷布団のカビ原因③:髪や垢、皮膚が多い
髪や垢などの汚れを放置すると、敷き布団にはカビが生えてしまいます。
カビは、髪や垢、皮膚などをエサにして繁殖するからです。
敷き布団には、寝ている間に抜け落ちた髪や垢、皮膚などがたくさんつきます。
干したり洗ったりしないと、カビはどんどん増えていくでしょう。
敷布団のカビを放置するとどうなる?
敷布団に生えたカビを放置し続けると、様々な病気を引き起こす可能性があります。
カビと隣合って寝ているため、睡眠時の呼吸でカビを吸い込んでしまったり、皮膚に対しても悪影響があるというデータもあります。
カビを放置していて良いことは何一つありません。
カビが生えてしまったら、すぐに掃除して落としましょう。
もしカビが生えてしまったら?敷布団のカビを落とす方法2つ
- 重曹を使う
- 漂白剤を使う
敷き布団のカビを落とす方法は、この2つが代表的です。
1つずつ見ていきましょう。
敷布団のカビ取り方法①:重曹
重曹を使ったカビ取りの方法はこのようになります。
- 重曹
- 水
- スプレーボトル
- エタノール
- キッチンペーパー
- ビニール袋
- キッチンペーパーを水で軽く濡らし、カビを軽く叩き取ります。
- 使ったキッチンペーパーをビニール袋に捨て、袋を縛ります。(カビの飛散を防ぐため)
- スプレーボトルの中に重曹と水を小さじ1:100mlの割合で入れ、重曹水を作ります。
- カビに重曹水を吹きかけ、軽く湿らせます。
- 5分放置します。
- 先ほど重曹水で湿らせた箇所をキッチンペーパーで軽く叩き取ります。
- 同じ箇所にエタノールをスプレーします。
- 5分放置します。
- エタノールをスプレーした箇所を、キッチンペーパーで軽く叩き取ります。
- 敷布団を天日干し・陰干しして乾燥させます。
手間はかかりますが、安全な方法です。
ただし、カビの色は残ってしまうかもしれません。
敷布団のカビ取り方法②:漂白剤
漂白剤を使って敷き布団のカビを落としましょう。
下記の手順で掃除してみてください。
- 漂白剤
- 使わないタオル
- ゴム手袋
- 手にゴム手袋を装着します。
- タオルを水に濡らします。
- 漂白剤を②のタオルに含ませ、カビを軽く叩き取ります。
- 敷布団を天日干し・陰干しして乾燥させます。
ご自身の布団の素材と漂白剤の対応素材をそれぞれ確認し、必ず使用可能な漂白剤を使ってください。
非対応のものを使うと変色・変形してしまうかもしれません。
さて、敷布団のカビは上記2方法で落とせることが分かりました。
しかし、カビが生えるたび洗っていたら手間がかかりますよね。
ということで下記ではカビの対策方法を5つご紹介していきます。
敷布団のカビ対策方法5選!
- 万年床(まんねんどこ)にしない
- 週に1回天日干しする
- ゴザやすのこを敷布団の下に敷く
- 除湿シートを敷布団の下に敷く
- バスタオルを敷布団の上に敷く
敷き布団のカビ対策は、この5つがおすすめです。
それぞれ詳しく紹介します。
カビ対策方法①:万年床(まんねんどこ)にしない
敷布団にカビを生やさないようにするには、万年床にしないようにしましょう。
万年床にしていると、敷布団に湿気が溜まってしまうからです。
万年床とは、敷き布団を床の上に敷きっぱなしにしておくことを指します。
すぐに畳んだり敷いたままにしたりせず、立てたり干したりして、敷き布団から湿度を逃がすように心がけましょう。
カビ対策方法②:週に1回天日干しする
カビの対策をするためには、敷布団を週1回天日干しましょう。
太陽光には殺菌作用があり、カビの発生を抑制できるからです。
また、天日干しによる乾燥効果からも敷き布団のカビを抑えられます。
週1度、1時間で良いので布団を天日干しするようにしてください。
天日干し不可の素材であれば、陰干しでも構いません。
参考:天日干しの殺菌効果
カビ対策方法③:ゴザやすのこを敷布団の下に敷く
敷き布団の下にゴザやすのこを敷くと、カビが生えづらくなります。
敷き布団と床の間に風の通り道ができて、湿気が逃げやすくなるからです。
また、ゴザやすのこは吸湿性が高いので敷布団自体の湿度が下がりやすくなります。
これら2点から、ゴザやすのこは防カビにもってこいのアイテムだと言えるでしょう。
カビ対策方法④:除湿シートを敷布団の下に敷く
カビ対策として、除湿シートを敷き布団の下に敷く方法が有効です。
除湿シートはその名の通り、敷き布団から湿度を取り除いてくれるアイテムだからです。
床やベッドフレームと敷き布団との間に除湿シートを強いてください。
ゴザやすのこを使っている場合は、それらと敷布団との間に除湿シートを敷くとなお良いでしょう。
カビ対策方法⑤:バスタオルを敷布団の上に敷く
バスタオルを敷き布団の上に敷くとカビ対策になります。
髪や垢などの汚れが敷布団に直接付着しないからです。
寝汗による湿度の上昇も防げますね。
「汚れがつく場所が違うだけで、敷布団もバスタオルも変わらないのでは?」と思われるかもしれませんが、バスタオルは敷布団と違って簡単に洗濯ができます。
お手入れが簡単になるのでオススメですよ。
敷布団のカビについてまとめ
- カビは、「適温・多湿・エサ」がある環境で発生する
- 敷布団のカビを放置すると様々な病気の原因になることもある
- 敷布団のカビは重曹や漂白剤で落とせる
- 敷布団のカビを防ぐためには、敷布団から湿気を逃がす環境を作ることが大切
敷布団のカビについてまとめると、上記のようになりました。
ぜひ本記事で紹介した方法を試して、カビとは無縁の敷布団を手に入れてみてください。
快適で質の高い睡眠がとれるようになりますよ。
この記事が、敷布団のカビについて知りたい方の参考になれば幸いです。