今回は「嘔う」「糯米」「搗ち合う」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「嘔う」
「嘔う」の読み方をご存じでしょうか?
口という字が4つも使われている不思議な漢字ですよね。
「嘔吐(おうと)」の「おう」という字ですが「おうう」と読むのはもちろん間違いです。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「嘔う」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇う」の3文字です
- 「褒めたたえる」「主張する」などの意味があります
- 日本国憲法には「表現の自由」が謳われている
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「嘔う」の読み方!正解は!?
正解は「うたう」です!
「嘔う(うたう)」には大きく分けてふたつの意味があります。
ひとつ目は「声を合わせて褒めたたえる」こと。
たとえば「この世に生まれた喜びを謳う」「自由と平等を高らかに謳う」などですね。
そして、ふたつ目の意味は「特長や性質を文章で主張する」ことです。
たとえば「広告では栄養面の効果を謳っている」「校則には個性の尊重が謳われている」のように使います。
また「うたう」という言葉には「謳う」以外にも「歌う」「唄う」「詠う」「謡う」「唱う」の5つの表記があります。
それぞれの大まかな意味は以下の通りです。
- 歌う:音程やリズムを付けて歌う、詩をよむ、鳥がさえずる
- 唄う:長唄や民謡などの邦楽をうたう場合に使うことが多い
- 詠う:詩や歌をつくる、感動的に述べる
- 謡う:謡曲をうたう場合に多く用いられる
- 唱う:音階をつけずに詩や祈りの言葉を声に出して読む
2問目はこの漢字!「糯米」
「糯米」の読み方をご存じでしょうか?
「糯」という字は「需要(じゅよう)」の「需(じゅ)」に似ていますが、「じゅまい」と読むのは間違いですよ。
あまり見かけない漢字ですが、読み方を聞けば日本人なら誰でも知っているものの名前です。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「糯米」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 食べ物の名前です
- 赤飯を炊くときに使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「糯米」の読み方!正解は!?
正解は「もちごめ」です!
一般には「餅米」と書く場合が多いので、ヒントを見るまではわからない方が多かったのではないでしょうか。
「糯米(もちごめ)」は普段の食事に使われる「粳米(うるちまい)」に比べて粘りが強く、赤飯やおこわなどに使われます。
また、見た目の違いとしては、粳米は半透明ですが、糯米は白くて不透明です。
それにしても「糯」という見た目から「もち」という読み方を連想するのは、この字を知っている人でないとなかなか分かりにくいですね。
正解できなかった方は、この機会にぜひ「糯米」という表記を覚えておいてください。
最後はこの漢字!「搗ち合う」
「搗ち合う」の読み方をご存じでしょうか?
手へんに島の「搗」という字は、今まで見たこともない方が多いと思います。
もちろん「搗ち合う(しまちあう)」ではありませんよ。
普段の生活でよく耳にする簡単な言葉なのですが、漢字で書くとかなり難読になりますね。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「搗ち合う」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇ち〇う」の4文字です
- デートの約束の日が出張と搗ち合ってしまった
- 「合う」は「あう」と読んでOK
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「搗ち合う」の読み方!正解は!?
正解は「かちあう」です!
「搗ち合う(かちあう)」とは、何かと何かがぶつかり合うこと。
たとえば、乾杯のグラスが「カチン」と鳴ったり、出会い頭に車がぶつかったりすることを「搗ち合う」といいます。
また、タイミング悪くふたつの物事の時間や場所が同じになることも「搗ち合う」と表現します。
たとえば、「お昼休みのカフェで苦手な上司と搗ち合った」や「引っ越しの日が子供の誕生日に搗ち合った」などです。
そもそもの語源は、ひとつの臼(うす)で二つの杵(きね)を使って交互に餅をつくと、杵と杵がぶつかり合うことを「搗ち合う」と言っていたことにあります。