今回は「轟く」「儂」「朝餉」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「轟く」
「轟く」は何と読むかご存知ですか?
「ひびく」は間違いです。
確かに車がたくさん集まると騒音が響くので、気持ちはわかりますが…
さて、あなたには読むことができるでしょうか?
「轟く」の読み方のヒントはこちら
- 読み方の文字数は送り仮名を除くと3文字で「〇〇〇く」
- 意味は「大きく音が鳴り響く」「世間に知れ渡って有名になる」
- 「頭上で雷鳴が轟く」「天下に名を轟かせる」などと使います
以上3つのヒントで考えてみてください。
「轟く」の読み方!正解は!?
正解は「とどろく」です!
「響く」と意味が似ていますが「響く」の方は音の大きさよりも、遠くまで音が響いているイメージ。
「轟く」の方は、より大きな音がより強い振動で鳴り渡っているイメージです。
「轟」のように同じ漢字を3つ重ねたものに「犇、姦、森、灥、驫」などがあります。
3つ重ねた漢字は概ね、重ねた漢字のものがたくさんあると思えば良いようです。
車がたくさん集まると、さぞかしうるさいので「轟(とどろ)く」なんですね。
ちなみに馬が集まった「驫く」も「とどろく」と読みます。
なるほど、馬の鳴き声や駆ける音も「とどろく」と読むのにふさわしい気がします。
2問目はこの漢字!「儂」
「儂」という字は何と読むかわかりますか?
音読みで「のう」とも読めますが、今回は訓読みを正解とします。
農業の農に人偏を付けたこの漢字。
さて、あなたには読めるでしょうか?
「儂」の読み方のヒントはこちら
- 読み方の文字数は「〇〇」の2文字
- 一人称を表す言葉です
- 昔は女性も使っていたそうですが…
以上3つのヒントで考えてみてくださいね。
「儂」の読み方!正解は!?
正解は「わし」です!
一人称の「わたし」が変化してできた言葉で、同義語には「私、俺、我(われ)、己(おのれ)、自分、吾輩(わがはい)」などがあります。
現代では、比較的年配の男性が使う一人称として知られていますが、昔は女性も使っていたようです。
今でも年配の女性が親しい間柄の人と会話する際に「わし」を使用しているのと見かけることがありますね。
「儂」を使った熟語には「懊儂(おうのう)」「我儂(がのう)」などがあり、懊儂は悲しみもだえること、我儂は自分自身といった意味です。
最後はこの漢字!「朝餉」
「朝餉」は何と読むかわかりますか?
「ちょうしょく」と読みたくなりますが、食編に「向」という漢字がくっついてますよね。
読めそうで読めないこの漢字…
さて、あなたには読めるでしょうか?
「朝餉」の読み方のヒントはこちら
- 有名なインスタントみそ汁
- 読み方の文字数は「〇〇〇」の3文字
- 朝食、朝ごはんといった意味です
1番のヒントだけでわかるかも…
「朝餉」の読み方!正解は!?
正解は「あさげ」です!
永谷園から出ているインスタントみそ汁に「あさげ」がありますね。
「朝餉」と漢字で書くと読みにくいので、ひらがなの商品名にしたのかも知れません。
同様に、昼食は「昼餉(ひるげ)」、夕食は「夕餉(ひるげ)」といいます。
これも、インスタントみそ汁の名称そのままです。
「餉」の食編が「飯」などに使われている食編ではなく、「餃子」などに使われる横棒の付いた食編になっているのが気になったので調べたところ、当用漢字に入っている漢字は食編が「食」に変更になったそうです。
朝餉の「餉」は当用漢字外なので、横棒のついた食編のまま変更されていないのですね。
食編として「餉」のような食編を持つ漢字には、「餃子」の餃や、「饅頭」の饅、「餞別」の餞などがあります。
ちょっと話がそれましたが、マメ知識として覚えておくといいかも知れませんね。
出典:コトバンク