お風呂って睡眠に効果があるという話はよく聞く話ですが、なぜ睡眠に効果があるか詳しく説明できる人は少ないのではないでしょうか?
今回は入浴と睡眠の関係性と睡眠に効果のある入浴方法をご紹介します
こんな人におすすめ
- 寝つきがわるい
- 普段お風呂につからない
- 睡眠障害を持っている
目次
そもそもお湯につかることのメリットって?
お湯につかるというメリットは大きく3つあります。
- 温熱効果
- 水圧作用
- 浮力作用
一つひとつ説明していきましょう。
温熱効果
温かいお湯につかることで体の表面が温まります。それによって体の表面近くで温められた血液が、全身に駆け巡ります。全身に温かい血液が回ることで、身体全体が温まります。
身体全身が温まることで、血管が拡がり、全身の血の巡りがよくなります。血の巡りがよくなることで酸素や栄養素などが体全体にいきわたりやすくなります。
また、老廃物や二酸化炭素などの身体に不要なものは身体の外に排出されます。
水圧効果
水の中では水圧が体にかかります。水圧の影響により、血液やリンパの流れがよくなり、全身により栄養素や酸素がいきわたりやすくなります。
さらに、水圧によって横隔膜が押し上げられるので、肺の容量が少なくなります。減った酸素を補給するために、呼吸数が増え、心肺機能が高まるという効果もあります。
浮力効果
水の中でふわっと浮いた経験がある人は多いのではないでしょうか?
水の中では浮力の影響で体重は空気の中の1/9程になると言われています。浮力の影響で、筋肉や関節の負担が軽くなります。その影響により、脳の刺激が減少し、気分がリラックスします。
温度による効果の違い
熱め(42度~)の程度のお湯につかることで、交感神経を興奮させることが可能です。交感神経が興奮すると、血圧が上がるため、活動意欲が増します。リフレッシュ効果があるのも熱めのお湯につかったときです。
一方でぬるめのお湯(38~40度)のお湯につかると、副交感神経が優位になります。副交感神経が優位になるとリラックスすることができ、身体全体を休めることができます。
入浴方法による効果の違い
よく聞く半身浴は心肺にかかる負担が少なく、リラックス効果があるとされています。
一方、全身浴は身体全身を温めることが可能です。疲れを取りたい場合にはぴったりの入浴方法です。しかし、身体にも負担がかかるので注意が必要です。
良い睡眠をとるための入浴方法
良い睡眠をとるためには寝る1時間半の入浴が推奨されています。
理由は、人間は体温が下がる際に眠くなるとされており、入浴後体温がグッと下がるのが1時間半後だからです。
リラックスするためにはぬるめのお湯で全身浴することで、程よくリラックスでき、疲労も回復することができます。
1時間半前の入浴で素敵な睡眠を
なかなか入浴する時間が取れないという人は、5分からでもいいので、入浴を始めませんか?
その日の気分によって、入浴剤を変えたり、入浴方法を変えたりして、入浴時間を素敵な睡眠導入時間にしてくださいね。