今日の難読漢字は
「扱く」
「弁える」
「萌す」
「詳らか」
「鬱がる」
の5つです。
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
- 1 まず最初の難読漢字は「扱く」
- 2 「扱く」読み方のヒントは?
- 3 「扱く」の読み方、正解は・・・
- 4 次の難読漢字は「弁える」
- 5 「弁える」読み方のヒントは?
- 6 「弁える」の読み方、正解は・・・
- 7 続いての難読漢字は「萌す」
- 8 「萌す」の読み方のヒントはコレ!
- 9 「萌す」の読み方!正解は…?
- 10 「萌す」と「兆す」の違いは?
- 11 次の難読漢字は「詳らか」
- 12 「詳らか」の読み方のヒントはコレ!
- 13 「詳らか」の読み方!正解は…?
- 14 「詳らか」の用例は?
- 15 最後の難読漢字は「鬱がる」
- 16 「鬱がる」の読み方のヒントはコレ!
- 17 「鬱がる」の読み方!正解は…?
- 18 「鬱がる」の用例は?
- 19 まとめ
まず最初の難読漢字は「扱く」
「扱く」
「扱う(あつかう)」と読みますが、この場合は「あつかく」ではありません。
「扱く」読み方のヒントは?
ヒントは、同じ読み方で意味がふたつあります。
ひとつの意味は後輩を厳しく指導・訓練すること。
類語は
「鍛えあげる」
「いじめる」などです。
もうひとつは細長いものを握って引っ張ったり擦ったりすることです。
類語は
「揉む」
「さする」などが挙げられます。
「扱く」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「しごく」
です!
「あの部活では先輩たちが新人を扱いているらしい」
「歯磨き粉のチューブを扱いて中身を出した」
などのように使います。
ちなみに七五三でよく見かけるしごき帯は「志古貴帯」と書きますが、「扱き帯」でも間違いではありません。略して「扱き(しごき)」と呼ぶこともあります。
同じ漢字・同じ読み方なのに、意味が全く違うのが面白いですね。
次の難読漢字は「弁える」
「弁える」
「弁論」「弁当」「大阪弁」など普段は「べん」と読むことが多い漢字ですが、この場合は一体なんと読むのでしょう。
実は日常的によく聞くあの言葉です。
「弁える」読み方のヒントは?
ヒントは、物事の違いを見分けたり道理を理解し、それにふさわしい態度をする様子に使われます。
類語は
「分別がある」
「節度を保つ」
などが挙げられます。
「弁える」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「わきまえる」
です!
「若いのに礼儀を弁えていて素晴らしい」
「もっとTPOを弁えなさい」
のように使います。
実はもともと「弁」の漢字には「わきまえる」という意味はありませんでした。しかし「わきまえる」という意味の旧漢字「辨」が常用漢字にはないため、代用漢字として「弁」が使われました。
もともと「辨」だった言葉では「弁別」「弁明」「勘弁」などがあります。ちなみに「大阪弁」などの「弁」の旧漢字は「辯」で「のべる・話す」という意味です。
別の漢字が今では「弁」という同じ漢字になっていると思うと興味深いですね。
続いての難読漢字は「萌す」
「萌す」
親しみやすい漢字ですが、何と読むかわかりますか?
2005年ごろ、「萌え~」という言葉が大流行しましたが、
「萌す」は「もえす」とは読みません。
「萌す」の読み方のヒントはコレ!
まずは読み方のヒントをお伝えします。
- ヒント1:「萌」の漢字の意味は、芽が出ること
- ヒント2:「萌し」という言い方もある
- ヒント3:「萌す」は全部で3文字の言葉
そろそろわかった方もいるのではないでしょうか?
「萌す」の読み方!正解は…?
正解は……「きざす」です!
「萌す」の意味は、芽が出ること。
そこから転じて、「ものごとの始まり」を指す場合もあります。
春になると、梅や桜、道ばたの草花が色づいてきて嬉しく思いますよね。
そんな新鮮な気持ちや、新しい季節の始まりを表す美しい言葉なのです。
ちなみに、「萌す」を使った熟語には、「萌芽(ほうが)」という言葉もありますよ。
- 出てきたばかりの草木の芽
- ものごとの始まり、きざし
萌芽には、2つの意味があります。
「新しい文化が萌芽する」「子どもの反抗心が萌芽した」
というような使い方ができる言葉です。
「萌す」と「兆す」の違いは?
「萌す」の漢字より、「兆す」の漢字の方が一般的だと感じる人もいるでしょう。
「兆す」には、「前触れ」「ものごとが起こりそうなしるし」という意味があります。
つまり、「萌す」の意味とほとんど同じなのです。
「萌す」と「兆す」、どちらを使えばいいのか迷ったら、
- 「萌す」…植物に対しての表現や、手紙などで時候の挨拶をするとき
- 「兆す」…社会情勢について書くときや、ビジネスシーンで使用するとき
このような使い分けをするといいでしょう。
暖かな季節が巡ってくるのはもう少し先ですが、春先になり、
お庭や外出先で草花の芽生えを見つけたら、「萌す」という言葉を使うチャンスです。
新しい季節が始まる喜びを、家族や友人、恋人と共有してみてくださいね!
次の難読漢字は「詳らか」
「詳らか」
よく使われる漢字ですが、何と読むかわかりますか?
文字通りの意味を持つこの単語ですが、
「しょうらか」「くわしらか」とは読みません。
「詳らか」の読み方のヒントはコレ!
- ヒント1:「詳しい」を難しくした言葉
- ヒント2:「詳らかとなる」という言い回しもある
漢字検定準1級からの出題なので、
少し難しいでしょうか?
「詳らか」の読み方!正解は…?
「詳らか」の読み方、正解は……
「つまびらか」です!
意味は、文字通り「詳しいこと」を指します。
また、「物事の細部まではっきりしているさま」を
言い表すときにも使われますね。
読めなかった人も多いのではないでしょうか?
「右大臣の申さるる旨ことに詳らかなりとて、それをぞ用ひられける」
こちらは『愚管抄(ぐかんしょう)』の一文です。
『愚管抄』は鎌倉初期の史論書ですので、
昔から知られていた言葉だということがわかりますね。
「詳らか」の用例は?
「詳らか」という言葉は、どのようなときに使われるのでしょうか。
3つの用例をご紹介します。
- 詳らかな事情を説明しなければいけない
- 新しい仕事の内容が詳らかになった
- 今まで秘密にしていたことを詳らかにした
「詳らか」の言葉を使った文章は、知的に見えますよね。
難解な言葉ですが、ビジネスシーンで使用する機会もあるかもしれません。
「何て読むんだっけ?!」と慌てないためにも、この機会に覚えておきましょう!
最後の難読漢字は「鬱がる」
「鬱がる」
マイナスなイメージの漢字が含まれる言葉ですが、
何と読むかわかりますか?
こちらの漢字を「うつ」と読める人は多いでしょう。
しかし、「がる」の送り仮名を使うとき、
「うつがる」とは読みません。
「鬱がる」の読み方のヒントはコレ!
それでは、読み方のヒントを2つご紹介します。
- ヒント1:気持ちが滅入ることを指す
- ヒント2:「鬱がっている」という言い回しもある
漢検準1級の試験に出る問題なので、
難しいと感じている人も多いかもしれませんね。
「鬱がる」の読み方!正解は…?
「鬱がる」の読み方、正解は……
「ふさがる」です!
意味としては、「晴れ晴れとしないこと」「気がふさぐこと」を指します。
鬱の状態を言い換えたような読み方なので、
納得できた人も多いのではないでしょうか?
「鬱がる」の用例は?
「鬱がる」の用例を2つご紹介します。
- このごろ鬱がることが増えてきた
- 彼が鬱がることは珍しい
特殊な言葉のため、使用する機会は少ないかもしれませんね。
ちなみに、「鬱する」「鬱される」という送り仮名の場合は、
そのまま「うっする」「うっされる」と読みますよ。
「鬱がる」は珍しい読み方なので、意識して覚える必要があります。
暗いニュースが入ってくる昨今、辛いこともありますが、
なるべく鬱がらずに過ごしていきたいですね。
まとめ
あなたはいくつ読むことができましたか?
ぜひ家族や友達、恋人にも教えてあげてみてくださいね!(^^)!
最後までお読みいただきありがとうございました!