今日の難読漢字は、
「繙く」
「狡い」
「約まる」
の3問です。早速行ってみましょう!
目次
最初の難読漢字は、「繙く」!
いとへんに「番」と書いて「繙く」。
普段見かけることがない漢字かもしれませんが、日常的に使われることのある言葉ですよ。
「繙く」の読み方のヒントは・・・?
「繙く」の意味は、次の通りです。
- 書物を縛っている紐を解く
- 書物の内容を読む
まだ巻物に文書が書かれていた時代、書かれている内容を読むためには巻物を結ぶ紐を開く必要がありました。
そのことから、書物の内容を読むことも「繙く」と表現するようになったのです。
巻物の「紐(ひも)」を「解く(とく)」・・・
「ひも・とく」・・・
もう分かりましたよね!?
「繙く」の読み方の答えは・・・
そうです、正解は「ひもとく」でした!
巻物を結ぶ紐を解く様子からできた文字だなんて、歴史を感じますよね。
ちなみに、「繙く」の意味が「書物の内容を読む」だということに、「あれ?」と違和感をもった方もいるのではないでしょうか?
現代では、「歴史を繙く」「謎を繙く」のように「深く掘り下げる」「背景を解き明かす」という意味でも使われるようになったのです。
時代とともに漢字の持つ意味や使われ方も変化していくのですね。
そんな「繙く」の歴史を繙くのも面白そう!
お次の難読漢字は、「狡い」!
「狡い」・・・何となく、文字だけ見るとあまり良い印象のない言葉な気がしませんか?
ずばり、正解です!
「狡」の付く言葉はたくさんありますよね。
「狡猾(こうかつ)」は、あくどいこと。
「狡計(こうけい)」は、悪賢いはかりごと。
「狡知(こうち)」は、ずる賢い知恵のこと。
でも、「狡い」は「こうい」とは読みません。
普段からたくさん使う言葉ですよ。
「狡い」の読み方のヒントは・・・?
「狡い」の読み方は2種類あります。
「狡い」の類義語は、「あくどい」「ケチ」です。
「狡い」の対義語は、「誠実」「気前」です。
「狡い」の読み方の答えは・・・?
「狡い」の読み方は、「ずるい」「こすい」でした!
「狡い(ずるい)」とは、自分が有利になるように要領よく振る舞うこと。
批判・避難に使う言葉ですが、現在では「うらやましい」という気持ちを込めて使うこともあります。
「勉強全然してないのに100点なんて、ずるい!」「自分だけ手柄取って、ずるい」みたいに、相手の要領の良さをうらやんで使うこと、ありますよね。
「狡い(こすい)」と読む場合は、金品を惜しむ意味に使われることがあります。
いわゆる「ケチ」ですね・・・。
「ずるい」も「こすい」も陰で言われたくない言葉!気を付けましょう。
最後の難読漢字は、「約まる」!
「やくまる」と読んでしまいたくなるこの漢字、それでは意味が分からないですよね・・・
「約」という漢字は、下のような意味を持っています。
- およそ
- 互いに取り決めをする。
- 縮める。引き締める。
- 共通の数で割る。
- 費用を控えめにする。節約する。
「約〇分煮込む」とか、「約〇㎞走った」とか・・・-
普段は「①およそ」という意味で使われているのではないでしょうか?
そ他にも②の意味の「条約」や③の意味の「要約」、④の意味の「公約数」や⑤の意味の「倹約」など。
「約」という漢字は生活に根ざした文字だと言えますね。
「約まる」もぜひ読めるようになりたいもの・・・!
「約まる」の読み方のヒントは・・・?
- 「やくまる」ではありませんが、ひらがな2文字で「〇〇まる」と読みます。
- 「約まるところ」という言い方で、「要約すると・つまり」という意味に使われます。
- 古語では「ちぢまる・集まる」という意味で使われていました。
・・・さあ、分かりましたか?
「約まる」の読み方の答えは・・・?
「約まる」の読み方の答えは、「つづまる」でした!
あまり聞きなれない言葉ですよね。
「約まるところ、今回の契約は見送りたい」「約まるところ、彼は彼女が忘れられないんだ」など、「要約すると・つまり」の類義語として使われます。
たくさんの意味をもつ漢字、「約」。
「約まる」もこれでマスターですね!