「平凡(へいぼん)」の漢字で知られる「凡」ですが、「凡ゆる」という使い方はなじみがない人も多いのではないでしょうか?
「平凡」と言うと、ありきたり・ありふれている、というようなあまりプラスじゃない意味に思えますよね。
だけど「凡」という文字には別の意味もあるです。
それがずばり、「凡ゆる」の読み方のヒントになっているんです!
「凡ゆる」の読み方のヒントは・・・?
「凡」の漢字の意味を見ていきましょう。
- 普通・ありふれた・優れていない・・・(例)凡人・平凡・凡庸など
- 色々・全体・ひきくるめて・・・(例)凡例(はんれい)など
広く知られているのは①の意味ですよね。
ただ「凡ゆる」の読み方のヒントは②の意味です!
「色々・全体・ひきくるめて」を現す「凡ゆる」・・・ひらがなでは「〇〇ゆる」の2文字ですよ。
分かりましたか?
「凡ゆる」の読み方の答えは・・・
正解は、「あらゆる」でした!
「凡ゆる」と書いて、「(考えられる)全ての」という意味の「あらゆる」して使われます。
「凡ゆる場所で」「凡ゆる可能性」などというように使われます。
ただし明治時代に使われた当て字だと言われているため、漢和辞典には記載されていません。
現在ではひらがなで「あらゆる」と書くのが一般的ですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!