漢字読み講座

【今日の難読漢字】「菖蒲」「悪食」「慇懃」「押捺」「日和見」あなたは読めますか?

今日の難読漢字は

「菖蒲」

「悪食」

「慇懃」

「押捺」

「日和見」

の5つです。

さて、なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「菖蒲」

それぞれが見慣れない難しい漢字ですが、2文字目の「蒲」は、「うなぎの蒲焼」でもお馴染みの「蒲(かば)」ですね。

 

今回のこの漢字は、読み方が2つあるんですが、どちらも非常に似ているもの。

厳密には違うものなんですが、似すぎていて同じ漢字を使っているのだとか。

 

さあ、これは一体何でしょう?

 

「菖蒲」の読み方のヒントはコレ!

 ヒント① 3つとも似ていますが、そのうちの一つは「かきつばた」です。

ヒント➁ 1つは「〇〇め」の3文字です。

ヒント③ もう1つは「〇〇〇ぶ」の4文字です。

 

「菖蒲」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「あやめ」または「しょうぶ」です!

 

あやめ、しょうぶ、かきつばた。

 

この3つの花は非常によく似ていて、語呂合わせで覚えられるほど有名ですよね!

 

具体的には、「あやめ」と「しょうぶ」は同じ花の種類で、「かきつばた」のみ違うグループになります。

 

本来、「あやめ」は「文目」や「綾目」と書くんですが、あまりにも「しょうぶ」と似ていることから「あやめ」も「菖蒲」と表記するようになりました。

 

ちなみに、この3種類を見分けるポイントは、花びらの根本です。

網目の模様があるのが「あやめ」、模様がないのが「しょうぶ」、「かきつばた」は白一色の単色で模様がありませんので、実際に目で見て確認してみましょう!

2つ目の漢字は「悪食」

素直に読めば「あくしょく」。

 

もちろん、この読み方も間違いではありませんが、正しい読み方も覚えるようにしましょう!

 

「悪い食べ物」と書く以上、賞味期限が切れていたり、食べるとまずいもの・・・と予想できますが、いかがでしょうか?

 

意味も2つありますので、この機会に覚えてしまいましょう!

 

「悪食」の読み方のヒントはコレ!

 ヒント① 「〇〇〇〇」の4文字です。

ヒント➁ 「食」は「しょく」とは読みません!

ヒント③ 叔父を敬って言う「叔父貴」と似ています

 

「悪食」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「あくじき」です!

 

「悪食」とは、「悪い食べ物」と書きますが、ニュアンスは「粗末な食べ物」に近いものです。

 

また、誰もが食べたくないような、いわゆるゲテモノを食べることも表しており、ここから転じて「普通の人が嫌がってしないことをすること」という意味もあります。

 

ただし、「普通は」食べようとしないものを食べる行為ですから、珍味やそれなり食されているものは該当しませんのでご注意を!

3つ目の漢字は「慇懃」

この言葉は2文字だけだと普段あまり目にしないですが、4文字熟語はとても有名なものです。

 

でも、2文字だけの場合は誉め言葉になりますが、4文字熟語になると皮肉になる、相反する意味をもつ言葉でもあります。

 

「慇」も「懃」も漢字が難し過ぎて、読み方の糸口さえも見つかりませんが、ヒントを参考に頑張ってみてください!

 

「慇懃」の読み方のヒントはコレ!

 ヒント① 「い〇〇ん」の4文字です。

ヒント➁ 「礼儀正しい」という意味があります。

ヒント③ 4文字熟語になると、逆に「無礼」な様子を表します。

 

「慇懃」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「いんぎん」です!

 

「慇懃」とは、「礼儀正しい」ことを表す漢字で、人に使う場合は誉め言葉になります。

 

その半面、「慇懃無礼」という4文字熟語は人に使うと悪口になるもので、「丁寧すぎるその態度が逆に失礼である」という意味になります。

 

どちらかというと、「慇懃無礼」の方がメジャーになりすぎて、「慇懃」だけで使うシチュエーションは少ないですが、正しい意味を知り、然るべきときに使えるようにしましょう!

4つ目の漢字は「押捺」

申請用紙など、ハンコを押す用紙には「押印」という文字がありますよね。

 

今回はその言葉と非常によく似たもので、「押捺」です。

 

押印も「押捺」も似ていて、どっちがどっち?となってしまいますが、厳密には意味が違うことをご存じでしょうか?

 

読み方だけでなく、意味も正しく理解して使えるようになりましょう。

 

「押捺」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 1文字目は「おう」です。

ヒント② 「おう〇〇」の4文字です。

ヒント③ 「捺印」と同じ意味です。

 

「押捺」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「おうなつ」です!

 

似た言葉として、「押印」「捺印」がありますが、どちらも「ハンコを押す」という共通の意味があります。

 

その中で、押印とは「ハンコを押す行為」を意味し、捺印とは「ハンコを押した陰影」という意味合いがあります。

実務上での話をすると、自分が名前を書いて署名した際、その署名が正しいものであるという証明に押す印鑑のことを「捺印」、単純に用紙やスタンプラリーなどのカードにハンコを押す行為が「押印」となります。

 

今回の「押捺」は、この「押印」と「捺印」の2つの意味を合わせもつ、便利な言葉なんですね!

5つ目の漢字は「日和見」

3つの漢字からなる言葉ですが、どの漢字も小学校低学年で習う簡単なものばかり。

 

「ひわみ」や「ひわけん」、「びわみ」など音読みにするだけでもいくつか候補が出てきますね。

 

こういうケースだと発音や意味からくる当て字が筆頭になりますが、どうでしょうか?

 

ヒントを見ながら一緒に考えてみましょう!

 

「日和見」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 意味は「天気をうかがう」です。

ヒント➁ 「自分の意見がコロコロ変わること」にも使われます。

ヒント③ 天気は「ひより」とも言いますね!

 

「日和見」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「ひよりみ」です!

 

「日和見」とは、簡単に言えば「天気予報」のことです。

 

「日和」は「天気」を表す単語で、「天気を見る」→「日和見」となりました。

 

また、船を安全に航行するためには天候が良い事が一番。

そのため、良い船長というのは昔から天気予報の腕も一級です。

 

江戸時代においては、天気予報をするために事前に山に登って航海のルートを決めていたそうですが、このとき登る山のことを「日和山」と言ったそうですよ。

 

たまには、私たちも空を見上げて明日の「日和見」をしてみませんか?

まとめ

今日の難読漢字5つ、あなたはいくつ読めましたか?

ぜひまた漢字クイズに挑戦してみてくださいね☆

最後までお読みいただきありがとうございました!