難読漢字クイズです。
今回の問題は「勒氏皇帯魚」「蘆薈」「覚束無い」の3つ!
目次
1問目「勒氏皇帯魚」
まずは「勒氏皇帯魚」です。
なんだか字面がカッコいいですね。
あなたは何と読みますか?
「勒氏皇帯魚」の読み方のヒントは?
1.実際に見たことがなくても、知識として知っている人は多いはず。
2.『あつまれどうぶつの森』では、レア度★★★★☆の珍しい魚です。
3.普通は体長3m以上あり、中には10mを超える個体もいるそうです!
正解は…
正解は、「リュウグウノツカイ」でした!
銀色の体に紅色のたてがみのような背ビレが美しい神秘的な深海魚です。
「勒氏皇帯魚」は主に中国、台湾で使われる漢字で、「鶏冠刀魚」「皇帝魚」などとも書きます。
日本では「竜宮の使い」「龍宮之遣」などと呼ばれますが、いずれも由来は不明。
おそらく浦島太郎伝説からきているのでしょう。
また、昔は富山県では「おいらん」、新潟県では「シラタキ」とも呼ばれていました。
日本の人魚伝説
人魚といえばジュゴンやマナティが有名ですが、それは欧米の話。
日本の人魚伝説は「勒氏皇帯魚(リュウグウノツカイ)」という説が有力です。
なぜなら、さまざまな文献で「人魚は赤い髪だった」という目撃談が共通しているから!
リュウグウノツカイには赤い背ビレがありますが、ジュゴンやマナティにはありません。
2問目「蘆薈」
次の漢字は「蘆薈」です。
やたらに画数が多くて難しい漢字です。
早速ヒントを見てみましょう。
「蘆薈」の読み方のヒントは?
1.美容にも健康にも良いイメージです!
2.火傷をしたら効くといわれています。
3.ヨーグルトに「蘆薈」が入っていると嬉しい!
正解は…
正解は「アロエ」でした!
アロエ属の多年草、多肉植物で、日本には鎌倉時代に伝来したといわれています。
アロエはアラビア語で「苦い」という意味です。
日本古来の生物・農学書「大和本草」には、『蘆薈 其味苦く臭くして、気味共に甚あしし。苦きゆゑに虫をころす』と記されています。
漢字の由来は、当時の中国が当て字で「蘆薈(ろえ)」と書き、それを日本が「ロカイ」と音読みしたのだそう。
「蘆薈」の訓読みはありませんが、「アロエ」のことだけを意味します!
どの「蘆薈」でも食べられる?
「蘆薈」には500以上の種類があります。
基本的に外皮は苦いので、内側のゼリー状になった部分を食べます。
市販のヨーグルトに入っていたり、お刺身でおいしくいただけるのは「アロエベラ」という種類です。
観賞用としてポピュラーな「キダチアロエ」の用途は、主に薬用です。もし食べたいなら、湯通しなどの下処理をしましょう。
3問目「覚束無い」
最後の問題は「覚束無い」。
日常会話で使う機会はけっこうありますが、案外読めない人が多いかもしれません。
あなたは何と読みますか?
「覚束無い」の読み方のヒントは?
1.『この病体では、とても御奉公は覚束ないようじゃ。』芥川龍之介「忠義」より引用
2.類義語には「おぼろげ」「不確か」「茫々たる」などがあります。
3.「覚束無い」をひらがなにすると6文字です。
正解は…
正解は…
「おぼつかない」でした!
「覚束無い」には「無い」が付いていますが「おぼつか ない」という否定形ではないため、「覚束有る(おぼつか ある)」という言葉は存在しません。
「覚束無い」は、古文の「おぼつかながる(気がかりに思うこと)」から派生した言葉で、「おぼつかな がる」「おぼつかなが らせ」などと使います。
したがって、よく使われる「足元がおぼつきません」という言葉、実は間違いです!
「覚束無い」の意味
「覚束無い」には、ぼんやりフラフラして頼りないイメージがありますが、意味はそれだけではありません。
・様子がはっきりしないので不安。気がかりだ。
・不審だ。様子がおかしい。
・疎遠で相手のようすがわからない。
・待ち遠しい。もどかしい。
本来はいろいろな意味があるんですね!