今日の難解漢字は、
「凡例」
「玉蜀黍」
「乾蒸餅」
「認める」
「流布」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「凡例」です!
「雰囲気」の「ふんいき」「ふいんき」問題のように、漢字の読みをニアミスで覚えてしまうことがしばしばあります。
そこで今回紹介したいのは
「凡例」
です。
これ、正しくはなんて読むかわかりますか?
実は「ぼんれい」と読むのは間違いなのです。
「凡例」読み方のヒントは?
「凡例」は、本のはじめに掲載する、本の編集方針や利用方法についてまとめた箇条書のこと。
「凡」の字には「いろいろ」「ありふれた」「おしなべて」などの意味があります。
「平凡な人生」
「凡ならざるセンス」
などの「凡」は「ぼん」と読みますね。
だからこそ「ぼんれい」と読んでしまうのだと考えられます。
正しく読むためには「ぼん」以外の、もう一つの音読みを思い出してみてください!
「凡例」の読み方、正解は……
「凡例」の正解は……
「はんれい」です!
「凡」は音読みでは「ぼん」のほかに「はん」と読み、訓読みでは「およそ」「すべて」と読みますよ!
また「はんれい」はExcelのグラフ機能にもあります。
業務中にうっかり「ぼんれい」と読んでしまわないように、しっかり覚えておきましょう!
2つ目の漢字は「玉蜀黍」です!
「玉」は、球体の意味や、宝石という意味があります。
「蜀」といえば、三国志で有名な、魏(ぎ)・呉(ご)・蜀(しょく)の「蜀」ですね。
ちなみに「黍」は、サトウキビの「黍(きび)」です。
3つの漢字のそれぞれの意味を考察してみましたが、何だかどの漢字も、まとまりがなくて余計分からなくなってしまいました・・・。
最後に「黍(きび)」が入っているから、何かの植物でしょうか?
「玉蜀黍」、あなたは読めますか?
「玉蜀黍」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これは野菜の名前です。
ヒント② 世界三大穀物の一つです。
ヒント③ アメリカでは生産量が多く、「〇ー〇ベルト」と呼ばれる地域があるほど。
「玉蜀黍」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「とうもろこし」です!
英語名では「コーン」、世界三大穀物の一つでもあり、人類史上になくてはならない野菜でもありますね!
「黍(きび)」の字が入っていることからも分かるとおり、とうもろこしの英語名「コーン」は穀物全般の総称でも使われており、日本では「トウキビ」と呼ぶ地域もあります。
また、歴史的にみても古くから我々人類を支えてきた穀物でもあり、その証拠にスイートコーン、ベビーコーン、ピーターコーン、ピュアホワイト・・・などなど、数えきれないほどの品種があります。
さらに、そのまま食べるだけでなく、家畜のエサになったり、お菓子やお酒の原料として活躍するとうもろこし。コーンスープに代表されるように料理の材料としても一級品!
そんなスーパー野菜が「玉蜀黍」です。
3つ目の漢字は「乾蒸餅」です!
「乾蒸餅」という漢字、分割して読めば「乾いた、蒸した餅」になり、イメージではまさに「お煎餅」ですよね。
でもあえて「煎餅」という漢字ではなく「蒸した餅」と表現しているところがポイントです。
煎餅に近からず遠からずといった「乾蒸餅」、少し難しい問題になりますので、ヒントを参考にしてみてください。
ちなみに、「かんぱん」ではありませんよ!
「乾蒸餅」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① カタカナで「〇〇〇〇〇」の5文字です。
ヒント② イメージはまさに「乾パン」です。
ヒント③ 「クッキー」とどう違うの?というあのお菓子です。
「乾蒸餅」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ビスケット」です!
ん?「ビスケット」って蒸して作っているの?と疑問に思った方も多いことでしょう。
通常、「ビスケット」といえば、小麦粉を主に使った「焼いた」洋菓子ですよね。
でも本来は、焼き菓子というよりも「よく焼いたパン」が由来のお菓子となっており、フランス語で「ビス」は「2回」という意味があるとおり、直訳すれば「2度焼いたパン」になります。
漢字で表現する際に、「パンは蒸すもの」として表現したものと思われます。
ちなみに、クッキーとビスケットの違いって明確にはないようで、イギリスではどちらも「ビスケット」と呼び、アメリカではどちらも「クッキー」と呼ぶそうです。
「乾蒸餅」は、面白い雑学がたくさん詰まったお菓子ですね!
4つ目の漢字は「認める」です!
「認める」の読み方をご存知でしょうか?
今回は「みとめる」以外の読み方でお答えください。
漢字には、一般的に読まれる読み方と同じ表記なのに、全く違う読み方を持つものがあります。
「認める」もその一つ。
さて、あなたには読むことができますか?
「認める」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇める」の5文字
- 意味は「手紙を書く」「支度をする」など
- 「便りを認める」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「認める」の読み方!正解は…!?
正解は「したためる」です!
書き記すことを「したためる」と表現するのは、現代でも時々耳にすることがありますね。
しかし漢字で「認める」と書くとは、知らなかった方がほとんどではないでしょうか。
「したためる」には、手紙を書くという意味の他に「支度をする」「食事をする」という意味もあり、「夕飯をしたためてから外出した」のように使います。
しかしこれらはかなり古い表現で、現代では使われることがほとんどないと言えるでしょう。
「認める」と書いて「したためる」と読むと覚えておくと、ちょっとした雑学ネタとして披露できるかも知れませんね。
5つ目の漢字は「流布」です!
「流布」
これ、何と読むかわかりますか?
漢字自体はとっても簡単ですが…
さあ、あなたは何と読みましたか?
「流布」読み方のヒント!
「りゅうふ」と読んでしまった方、いるのでは?
残念!不正解です。
たしかに「流」は音読みで「りゅう」と読むのですが、
「流布」ではちょっと変わった読み方をします。
さて、読めましたか?
「流布」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「るふ」
です!
「流布」は、
「世間に広く伝わること」という意味の言葉です。
ただし、これは悪い話に関して使われることがほとんど。
「悪い噂が流布する」
「都市伝説が流布している」
など、暗い情報が広まる時に使われています。
また、金融用語に「風説の流布」という言葉があるので、
こちらでご存知の方がいるかもしれません。
「風説の流布」は、
「株価を意図的に変動させるために、虚偽の情報を流すこと」を指します。
投資家が誤認してしまう恐れがあるとして、
金融商品取引法で禁じられている行為なんです。
ここで使われる「流布」も、
悪い意味で使われていることがわかりますよね。
普段の会話からビジネスでの用語まで、
幅広い場面で使うことができる言葉「流布」。
あまり良い意味ではない、ということも覚えて、
ぜひ使ってみてくださいね!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!