今回は「風信子」「霜害」「雪隠」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「風信子」
普通にこういう名前の人がいそうな漢字ですが、もちろん「かぜ のぶこ」さんではありません。
そのまま「ふうしんこ」や「ふうしんし」などでもなく、訓読みでも音読みでも正解にはほど遠いので難問ですね・・・。
人の名前ではないにしろ、動物や植物、魚といったようにそのジャンルも予想がつかないとさっぱり分かりません。
ここはヒントを見て正解にたどり着くことにしましょう!
「風信子」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「飛信子」とも書きます。
ヒント➁ 「〇〇〇〇ス」5文字の植物です。
ヒント③ 球根で育てるきれいな花です。
「風信子」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ヒヤシンス」です!
誰もが花屋さんで見かけたことがある「風信子」。
一般的には「ヒヤシンス」とカタカナで表記されるので漢字になるとイメージがだいぶ違いますね。
ヒヤシンスは球根で育てる家庭園芸でも親しみのある花ですが、その起源は15世紀まで遡る、歴史ある花なんです。
当時は、オスマン帝国あたりで栽培されていて、青や紫色をしていた花になりますが、世界各地で園芸用として開発が進むと現代のような色とりどりの花を咲かせてくれるようになりました。
ちなみに、花言葉は「悲しみを超えた愛」。
叶わぬ恋や想いを寄せる誰かにプレゼントするときに良いかもしれませんね!
2問目はこの漢字!「霜害」
これは都心に住んでいる人にとっては、馴染みのない言葉で難しいかもしれません。
使っている漢字はどちらも「霜」と「害」で簡単なものですが、読めそうで読めませんね。
その漢字から、雪国や北国で起こる「霜による害」であることは間違いないようですが、これは何と読むんでしょうか?
農家や園芸を嗜む人にとっては嫌というほど味わっている現象でしょうから、サービス問題かもしれません!?
「霜害」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「しもがい」ではありません。
ヒント➁ 「〇〇がい」の4文字です。
ヒント③ 1文字目の下の部分に注目してください。
「霜害」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「そうがい」です!
「霜害」とは、漢字そのままの意味ですが、農作物が霜のために受ける被害のことです。
主な時期としては、3~4月頃と10~11月頃の2回あり、前者は「晩霜害(おそじもがい)」、後者は初霜害(はつそうがい)と言います。
特に、森林に囲まれた場所や冷たい空気が流れ込みやすい地形で起きやすく、自然相手の農家にとっては対策を迫られる厄介な現象といえるでしょう。
野菜や果物は、いろんな苦難を乗り越えて作られているんだと、改めて実感しますね!
最後はこの漢字!「雪隠」
忍者の必殺技の名前のようなこの「雪隠」ですが、残念ながら「雪に隠れて姿を消す技」ではありません。
必殺技ではないですが、その読み方はまさに必殺技レベルの難しさです!
もちろん、単純に「ゆきがくれ」や「せつおん」などとは読みません。
さあ、この「雪隠」の正しい読み方を学んであなたも必殺技を繰り出しましょう!?
「雪隠」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 2つ読み方がありますが、どちらも同じ意味です。
ヒント② どちらも「〇〇〇〇」の4文字です。
ヒント③ 「トイレ」の昔の呼び方です。
「雪隠」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「せっちん」または「せついん」です!
「雪隠」とは、トイレのことです。
すごく難しい言い回しをする漢字ですが、もともとは禅宗で使われていた言葉です。
禅宗のお寺には東の東浄(とうちん)と西の西浄(せいちん)に二つ便所があり、本来は西側の便所のみを指していたようです。
そして、そのお寺に身分を隠して便所掃除をしていた雪竇(せっちょう)というお坊さんがいたところから、「雪が隠れている→雪隠」という字が当てられたそうです。
読み方についても、もともとは西側の西浄(せいちん)が便所を指していたことから、読み方が似ている「せっちん」になったそうですよ!