今回のお題は「朝餉」「頗る」「溌剌」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「朝餉」
「朝餉」は何と読むかわかりますか?
「ちょうしょく」と読みたくなりますが、食編に「向」という漢字がくっついてますよね。
読めそうで読めないこの漢字…
さて、あなたには読めるでしょうか?
「朝餉」の読み方のヒントはこちら
- 有名なインスタントみそ汁
- 読み方の文字数は「〇〇〇」の3文字
- 朝食、朝ごはんといった意味です
1番のヒントだけでわかるかも…
「朝餉」の読み方!正解は!?
正解は「あさげ」です!
永谷園から出ているインスタントみそ汁に「あさげ」がありますね。
「朝餉」と漢字で書くと読みにくいので、ひらがなの商品名にしたのかも知れません。
同様に、昼食は「昼餉(ひるげ)」、夕食は「夕餉(ひるげ)」といいます。
これも、インスタントみそ汁の名称そのままです。
「餉」の食編が「飯」などに使われている食編ではなく、「餃子」などに使われる横棒の付いた食編になっているのが気になったので調べたところ、当用漢字に入っている漢字は食編が「食」に変更になったそうです。
朝餉の「餉」は当用漢字外なので、横棒のついた食編のまま変更されていないのですね。
食編として「餉」のような食編を持つ漢字には、「餃子」の餃や、「饅頭」の饅、「餞別」の餞などがあります。
ちょっと話がそれましたが、マメ知識として覚えておくといいかも知れませんね。
2問目はこの漢字!「頗る」
「頗る」
なかなか見かけないこの漢字。
言葉自体は聞いたことがあるはずなのですが…
あなたは正しく読めますか?
「頗る」読み方のヒント!
「頗」は、他の熟語ではあまり使われない漢字。
一番使われているのが「頗る」という訓読みの使い方です。
「頗る元気」「頗る迷惑」
などは、会話の中でも頻繁に使われています。
さて、読めるでしょうか?
「頗る」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「すこぶる」
です!
「頗る」は、
「程度がはなはだしいさま。非常に。たいそう。」
という意味を持ちます。
わかりやすく言うと「とても」や「すごく」
英語の「very」とも同じ意味の言葉です。
ビジネス上の会話では
少し固めの言葉である「頗る」を使った方が、
場面に合う感じがしますよね。
発展させた言葉として
「頗る付き」という言葉もあります。
読み方はそのまま「すこぶるつき」と読みます。
「頗るという言葉を付けて言うほどずば抜けていること」
という意味。
「頗る付きの名品」など、最上級の褒め言葉として使われます。
漢字は見慣れないけれど、聞いたことがある!
という方も多かったのではないでしょうか。
頗る使いやすい言葉だと思うので、
読めなかった方も、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。
最後はこの漢字!「溌剌」
「溌剌」
これ、何と読むかわかりますか?
一見すると、なんだかちょっと怖く見えるこの漢字。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「溌剌」読み方のヒント!
注意したいのが「剌」の字。
「刺激」の「刺」と間違えてしまいがちです!
もう一つヒントとしては、
CMでおなじみのある言葉を漢字で書くと
「溌剌」になるんです!
さて、読めましたか?
「溌剌」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「はつらつ」
です!
「溌剌」は、
「生き生きとして元気のいいさま」を表す言葉のこと。
「元気ハツラツ!」のフレーズは、
栄養ドリンクのCMでおなじみですよね!
「溌剌」は、元々「魚が元気よく飛び跳ねる様子」を表した言葉なんです。
「溌」が「水を注ぐ様子、または水がはねる様子」を表し、
「剌」が「勢いよくとびはねる様子」を表す漢字なので、
魚が飛び跳ねて、水がはねる様子が表現されています。
それが転じて、元気のいい様子のことを「溌剌」というようになったのだとか。
ちなみに「活発」という言葉の「発」は、
本来「溌」を使うそうです。
そう考えると本当は身近な漢字なんですね。
漢字を覚えていなくても、自然と使っていたかもしれない「溌剌」。
せっかくなので、しっかり漢字を覚えて使ってみてくださいね!