今日の難解漢字は、
「眇める」
「柵」
「兵」
「粗相」
「反故」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「眇める」です!
「眇める」
この漢字は、目へんが使われていることから、「目」にまつわる漢字だとわかります。
「砂」という漢字に似ているので「すなめる」や「さめる」と読みたくなりますが、正しくは違います。
今日は「眇める」を読めるようになりましょう!
「眇める」読み方のヒントは?
「眇める」には、片目を細める、片目を瞑って狙いを定める、などの意味があります。
弓を引くときや、ダーツを投げるとき、太陽が眩しいときなどに「目を眇める」と表現します。
慣用句でも使われる「眇める」。
「矯めつ眇めつ」という言葉を聞いて、ピンと来る人もいるのでは?
「眇める」の読み方、正解は……
「眇める」の正解は……
「すがめる」です!
先述の「矯めつ眇めつ(ためつすがめつ)」には、あちこち様々な方向からよく眺める様子という意味があります。
日常的には、美術館や博物館などで
「国宝の日本刀の刃文を矯めつ眇めつ眺める」
「あの絵には、人に矯めつ眇めつ鑑賞させる魅力がある」
などのように使います。
ぜひ覚えておいてくださいね!
2つ目の漢字は「柵」です!
「柵」
この漢字、何と読むかわかりますか?
音読みでは「サク」と読みますが、
「柵」一字の訓読みでは何と読むでしょうか?
わからなかったあなたは、
下記の解説を参考にしてくださいね。
「柵」の読み方のヒントはコレ!
まずはヒントとして「柵」の意味を紹介します。
- ヒント1:【意味】くいを立て、竹や木を横に組んで川の流れをせきとめるもの
- ヒント2:【語源】動詞「柵む」の連用形
そろそろわかりましたか?
「柵」の読み方!正解は…?
「柵」の読み方、正解は……
「しがらみ」です!
「男女のしがらみ」なんて言葉を耳にすることがありますが、そのしがらみのことをさしています。
「柵」の意味
「柵」には2つの意味がありますので、それぞれについて確認しておきましょう。
- 【意味1】水流をせき止めるために、川の中にくいを打ち並べて、
それに木の枝や竹などを横に結びつけたもの - 【意味2】引き留め、まとわりつくもの。じゃまをするもの
もともとは文字通り水流をせき止めるための柵のことを指す言葉でした。
悪化しそうな状態をとどめてくれるもの、という意味でも使用されたため、
むしろプラスの言葉だといえます。
しかし現在では、しがらみ政治、浮世のしがらみといった言葉もあり、
2つ目のマイナスな意味で使用されるケースが多くなっています。
ちなみに、明治のころまでは束縛やまとわりつくことを意味する言葉ではありませんでした。
まだ150年も経っていないのに、言葉の意味が変化するだなんて、ちょっと不思議ですよね。
まとめ
「柵」は「しがらみ」と読み、
「水流をせき止めるために、川の中にくいを打ち並べて、
それに木の枝や竹などを横に結びつけたもの」という意味です。
明治時代までは上の意味で使用されていた言葉ですが、
現代では「引き留め、まとわりつくもの。じゃまをするもの」
といった意味の方が広く知られています。
どちらの意味も不正解ではありませんので、
読み方とあわせて覚えておくとよいでしょう。
3つ目の漢字は「兵」です!
漢字クイズのお時間です。
それでは早速。
「兵」という漢字、読むことができますか?
普通に読むと「へい」ですよね。
もちろん正解です。
ただし、これが漢字クイズだということを忘れてはいけません。
今回はこの「兵」1文字を4文字の読みで読んでいただきます。
あなたは分かりますか?
「兵」の読み方のヒントは?
少し難しい読みではありますが、この読みは必ず聞いたことがあるはず。
意味はさまざまですが、「兵士」のことを指すことが多いです。
また、松尾芭蕉が詠んだ有名な句に「夏草や兵どもが夢の跡」というものがあります。
この句をなんとなく覚えている方も多いのではないでしょうか。
ちなみに、「強者」という漢字表記もあります。
分かりましたか…?
正解は…
正解は…
つわもの
でした!
現在では兵士のことを「つわもの」と呼ぶことはほとんどないでしょう。
その代わり「強者」の表記で、ある分野や方面で非常に優れている人のことを指すことは日常会話の中でもあります。
たまにはこちらの表記も思い出してみてくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
4つ目の漢字は「粗相」です!
「粗相」と書いて、なんと読むか分かりますか?
粗品の「粗」に、相性の「相」です。
しかし、(そしょう)ではありません。
さて、「粗相」と書いてなんと読むでしょうか?
「粗相」読み方のヒントは?
不注意な事、あやまち、粗末、軽率という意味があります。
子どもがおねしょをしたことを「粗相をした」と言います。
他にも「境内(けいだい)で粗相をすると罰が当たる!」なんて使い方も。
また、そそっかしい、軽率な行動なども「粗相」と言います。
幅広く使える言葉でもありますね。
「粗相」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇」です。
さあ、もうわかりましたか?
「粗相」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「そそう」
です!
子どもがうっかりジュースをこぼした時にも、
「子供が粗相をしてしまい失礼しました!」とサッと謝ることができれば、
こぼされた方も「いえいえ!」となります。
気持ちよく謝れる人はどこに行っても、皆に好かれます。
ぜひ、使ってみましょう。
5つ目の漢字は「反故」です!
「反故」の読み方をご存じでしょうか?
「はんこ」と読んでしまうと、かなり恥ずかしいですよ…
日常会話ではあまり登場しませんが、本やニュースなどでは時々見聞きする言葉です。
さて、あなたには読むことができますか?
「反故」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇」の2文字です。
- 「役に立たない」「書きそこなっていらなくなった紙」などの意味。
- 「何度も書き間違えて便箋を反故にした」のように使います。
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「反故」の読み方!正解は!?
正解は「ほご」です!
意味は、ヒントにも示したように「役に立たない」「無駄になった」ということ。
また、無駄になったという意味が転じて、約束を破られた場合にもよく使われます。
たとえば「せっかく予定を空けておいたのに反故にされた」「両者で取り決めた条約を反故にされた」のような使い方ですね。
また「長年の苦労を一瞬で反故にしてしまった」などの使い方もあります。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!