今日の難解漢字は、
「拉ぐ」
「石鹸玉」
「直向き」
「漣」
「雑じる」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「拉ぐ」です!
拉ぐ
この漢字、なんて読むかわかりますか?
「そそぐ」ではありません。
注ぐと似ていますが注ぐはさんずい、こちらは手へんです。
似ているけど意味が全然違う字ってややこしいですよね。
どんな読みの漢字なのか考えてみてください!
「拉ぐ」読み方のヒントは?
実はこの「拉ぐ」江戸時代の文献などで出てくる動詞なんです。現代ではあまり使われない字なので見覚えがない方が圧倒的に多いと思います。
ヒントは手を使ってできる動作です。日常的な動作で言うとアルミ缶やペットボトルなどを捨てるときにこの動作をすると思います。
アルミ缶やペットボトルに水を「注ぐ」ではないですよ!そのあとの行動です。
「拉ぐ」の読み方、正解は・・・
それでは正解です。
正解はひしぐでした。
全然聞いたことのない動詞の読みですよね。意味は「押しつぶす」という意味です。
「ひしゃげる」という言葉を連想してもらうと拉ぐが押しつぶすという意味だとイメージしやすいかもしれません。
アルミ缶やペットボトルなどをリサイクルに出す際はちゃんと「拉ぐ」動作を忘れずに!
潰してコンパクトにしてから回収に出しましょう。
お読みいただきありがとうございました!
2つ目の漢字は「石鹸玉」です!
「石鹸玉」
漢字のイメージから浮かんでくるのは丸くかわいらしい石鹸ですが「せっけんだま」ではありません。
「石鹸玉」がタイトルになっている有名な童謡もあるのですがなんと読むかわかりますか?
「石鹸玉」読み方のヒントは?
ヒントは、子供の頃に遊んだことがあるものの名前です。もしかしたら大人になってからも遊んだことがあるかもしれません。
この名前は「はかないもの」「こわれやすいもの」の比喩として使われることもあります。同じような意味合いで使われる言葉に
「あぶく」
「かげろう」
「うたかた」
などが挙げられます。
「石鹸玉」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「しゃぼんだま」
です!
石鹸玉が日本に入ってきたのがいつかはわかっていませんが、江戸時代の文献にはすでに登場しています。スペイン語で石鹸を意味する「サボン」は16世紀は「シャボン」と発音されており、それがそのまま伝わって「石鹸(シャボン)」となったと言われています。
当時は石鹸は貴重だったため、芋がらやムクロジを焼いた粉を水に溶かして石鹸代わりにしていたのだとか。その遊びは水圏戯(すいけんぎ)と呼ばれていました。
現代では水圏戯という呼び名はほとんど聞くことはありませんが、春を表す季語として今でも俳句の世界で使われています。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
3つ目の漢字は「直向き」です!
真っ直ぐ前を向く。
そんな素敵な言葉でもある「直向き」。
誰かへの好意だったり、何かに集中するときなど、こんな姿勢で取り組めれば何事もうまく行きそうな感じがしますよね!
今回は「直向き」という簡単な漢字ですが、意外にも読み方は難しいもの。
素敵な言葉なので、これを機に読めるようになりましょう!
「直向き」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「じかむき」、「ちょくむき」ではありません。
ヒント➁ 「〇〇むき」の2文字です。
ヒント③ 「努力」や「好意を向けた視線」などに伴って使われる言葉です。
「直向き」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ひたむき」です!
「直向きな努力が実を結んだ」、「直向きな視線を向ける」など、真摯で誠実な気持ちがこもった言葉である「直向き」。
「直」を「ひた」と読むのは珍しいですが、他には「直走る(ひたはしる)」などという言葉もこの漢字が使われます。
難読漢字に対していつも「直向き」な姿勢のあなたは、いつしか漢字マスターになっていることでしょう!
4つ目の漢字は「漣」です!
「漣」の読み方をご存じでしょうか?
つい「はす」と読んでしまった人もいるかも知れませんが、よく見ると「蓮(はす)」とは違いますね。
音読みだと「れん」という読み方もできますが、今回は訓読みでお答えください。
さて、あなたには読むことができますか?
「漣」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- 細かく立つ小さな波のことをいいます
- 「心に漣が立つ」という使い方も
以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。
「漣」の読み方!正解は!?
正解は「さざなみ」です!
優しい風が吹いている時に、湖や海辺などで細かく立つ小さな波のことを「漣(さざなみ)」と呼びますね。
ヒントで紹介したように「心にさざなみが立つ」という表現もよく使われます。
静かだった心に、ふと湧き起こった不安などを、さざなみに例えた言い方です。
「さざなみ」には、「漣」のほかに、小波、細波といった漢字が使われることもあるので、この機会に覚えておいてくださいね。
5つ目の漢字は「雑じる」です!
「雑じる」の読み方をご存じでしょうか?
「雑」は「ざつ」と読みますが「ざつじる」と読むのは間違いです。
「雑煮(ぞうに)」という言葉もありますが「ぞうじる」も間違いですよ。
さて、あなたには正しく読むことができますか?
「雑じる」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇じる」の3文字です。
- ある種の物の中に違った種の物が入り込むことを言います。
- 工場での生産過程で異物が雑じる。
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「雑じる」の読み方!正解は!
正解は「まじる」です!
意味は、ヒントでも示したように、異物が入り込むことを「まじる」と言います。
しかし「まじる」という言葉を漢字に直すと「雑じる」の他にも「混じる」や「交じる」があり、どれを使えばよいのかわかりにくいですね。
下はそれぞれの意味の違いを簡単に示したものです。
- 混じる:混ざりあって区別がつかなくなる(例 赤と黄の絵具を混ぜるとオレンジ色になった)
- 交じる:異種の物が入っているが区別がつく(例 大人に交じって子供も遊んでいる)
- 雑じる:異種の物が入ることで純粋でなくなる(例 異なる犬種が雑じって雑種になった)
ただし「雑じる」は常用外であるため、一般的には「混じる」と表記することが多いようです。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!