漢字読み講座

「虚しい」「不束」「奇しくも」これらの読み方は?【難読漢字に挑戦!】

今回のお題は「虚しい」「不束」「奇しくも」です。

どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…

あなたには全て読むことができますか?

1問目はこの漢字から!「虚しい」

「虚しい」

常用漢字でもあり、日常で見かけることの多いこの漢字。

「謙虚(けんきょ)」「虚栄心(きょえいしん)」などのように使われます。
「きょ」と読むことが多いですが、「きょしい」ではありません。

「虚しい」読み方のヒントは?

ヒントは、「空虚である」「無益である」を表す時に使われる言葉です。

類語には
「無駄」
「儚い」などが挙げられます。

「虚しい」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「虚しい」

です!

「一人でずっと部屋の中にいると、虚しい気持ちになってくる。」
「ただひたすらボタンを押すという、虚しい作業を続けている。」のように使います。

「むなしい」は、「空しい」と表記することもあり、どちらも空虚であるという意味です。

また「虚」という漢字は訓読みで、
「虚(うつ)ろ」や
「虚言(そらごと・きょげん)」という読み方もあります。

いろんな読み方がある漢字なので、間違わずに読めるとかっこいですよね!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

2問目はこの漢字!「不束」

「束」に「不」がつくので、「束にできない」・・・。

 

漢字や意味から予想しようにも、ぴんときませんね。

「ふたば」や「ふそく」ではありませんが、「束にならない=まとまりがない」というイメージは近からず遠からずといったところでしょうか。

 

さあ、ヒントを束にして、正解にたどり着きましょう!

 

「不束」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 「〇つ〇〇」の4文字です。

ヒント➁ 「気が利かない」などの意味があります。

ヒント③ 用例では、「不束者ですが・・・」ですね。

 

「不束」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「ふつつか」です!

 

よく聞く「不束者」とは、「無作法な人」や「未熟者」を表します。

そこから転じて、現代では「気が利かない人」や「未熟で劣っている人」といった意味で使われるようになりました。

 

ドラマなどで、結婚をするとき相手のご両親に挨拶するときに、「不束者ですが、どうぞ末永くよろしくお願いします!」なんていうシーン、ありますよね!

 

もともと、この「ふつつか」の語源は、平安時代に使われていた「太束(ふとつか)」だという説があります。

これは「短くて太い柱」を表し、「太くて頑丈なこと」という良い意味で使われていたものが、時代が移り、女性は華奢な体形でおしとやかな方が美しいという意識が出始め、「太束→美しくない→何かが不足している→気が利かない」と変化していったそうです。

 

人の美意識って、ときに残酷です・・・。

 

最後はこの漢字!「奇しくも」

「奇しくも」の読み方をご存知でしょうか?

「きしくも」と読むのは間違いなので、気を付けましょう。

「奇」という字は「奇跡」「奇をてらう」など、「き」と読むことが多いため、間違えやすいといえます。

では「奇しくも」は何と読むか、あなたにはわかりますか?

「奇しくも」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
  2. 意味は「不思議なことに」「偶然にも」など
  3. 「奇しくも、彼と彼女は同じ病院で生まれました」などと使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「奇しくも」の読み方!正解は!?

正解は「くしくも」です!

「奇」は音読みで「き」なので、間違えやすいですね。

間違えて「きしくも」と読んでいると、パソコンやスマホで変換しても出てこないので、困ってしまいますよ…

また「くしくも」と発音されることから「悔しい」や「苦しい」を連想して、意味を間違えている場合もあるようです。

例えば「先日の試合ではくしくも負けてしまった」のような使い方はしないので、注意しましょう。

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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!