今日の難解漢字は、
「雀斑」
「蜈蚣」
「転寝」
「兎角」
「簒う」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「雀斑」です!
世の中には単語自体はよく使われるけれど、漢字表記は広く知られていないという言葉がたくさんあります。
今回ご紹介する「雀斑」もその一つ。
「すずめまだら」でも、「すずめはん」でもありません。
この漢字、あなたは読むことができますか?
「雀斑」の読み方のヒントは?
「雀斑」は「斑」という文字が示しているように、主に顔の表面にできる小さな斑点のことです。
もう分かってしまったでしょうか?
正解は…
正解は…
そばかす
でした!
そばを挽いた際に出るそば粉に似ていることから「そばかす」になったそうです。
また、そばかすがスズメのたまごについている斑点に似ているため、雀という字が当てられているそうです。
そば粉についてはなんとなく分かりますが、雀の卵を見たことがある人はそもそもどれくらいいるのでしょうか…。
ちなみに、音読みを使った「じゃくはん」という読み方もあるのでセットで覚えておくといざという時にスマートに読むことができるかもしれませんね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
2つ目の漢字は「蜈蚣」です!
今回ご紹介するのは「蜈蚣」という難読漢字です。
2文字とも見たことがないという方も多いのではないでしょうか?
どちらの漢字にも「虫」がつくことから、勘の良い方なら虫の仲間かな?と気づくはず。
厳密には昆虫ではないのですが、遭遇するとかなりびっくりする部類の生物です…。
あなたは読むことができますか?
「蜈蚣」の読み方のヒントは?
細長く、前後がわからなくなりそうな生き物です。
刺激すると咬(か)んでくることがあり、「害虫」に分類されることがほとんど。
足がたくさんあることから「百足」とも書き、そちらの漢字のほうがより一般的に使われます。
もう分かってしまったでしょうか?
正解は…
正解は…
ムカデ
でした!
家の中で遭遇するとぎょっとしてしまいます。
ムカデは厳しい温度変化に弱いため、駆除する際には冷却スプレーが効果的です。
実物に出会ってしまうととても漢字のことを思い出している余裕はありませんが、ぜひ心が穏やかなうちに頭の片隅に留めておいてくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
3つ目の漢字は「転寝」です!
漢字クイズのお時間です。
今回の漢字はこちら。
「転寝」という漢字、の読み方がわかりますか?
「転」も「寝」も簡単な漢字ですが、この並びで見たことがある人は少ないかもしれません。
ぜひ考えてみてください!
「転寝」の読み方のヒントは?
「寝」という漢字の通り、「転寝」は寝るようすを表す単語です。
どのような寝かたを表すのかをヒントとしてご紹介します。
「転寝」は布団やベッドではないところで、うとうとすること。
電車や机で寝たり起きたりを繰り返すのもこの一種です。
それをヒントに「転寝」、読むことができるでしょうか?
正解は…
正解は…
うたたね
でした!
こんな漢字表記をするんだ!と少し意外に思う方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、意外とこの漢字で表記されていることもあるので、読み方を覚えておくと役立つことはあると思います!
疲れてしまうと転寝が増えてしまいます。
無理はほどほどに、睡眠はしっかりとるようにしてくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
4つ目の漢字は「兎角」です!
今回の問題は、「兎角」の読み方です。
「とにかく」と読んでしまう人もいるかも知れませんが、それは間違い。
一般によく耳にする言葉ですが、漢字はあまり見かけません。
さて、あなたには正しく読むことができますか?
「兎角」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
- 「あれこれ」「いろいろ」「現実には存在しない」といった意味
- 兎角この世は住みにくい
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「兎角」の読み方!正解は!?
正解は「とかく」です。
冒頭でお話しした「とにかく」は「兎に角」と書きます。
よく似ているので注意が必要ですね。
「兎角」は兎(うさぎ)に角が生えるように、実際にはありえないことの例えです。
また、「とにかく」や「いずれにせよ」といった意味で使われる場合もあります。
ヒントで紹介した「兎角この世は住みにくい」は夏目漱石の「草枕」の一説。
例文としては他に「彼には兎角困ったものだ」「慌てると兎角失敗しやすい」などがあります。
5つ目の漢字は「簒う」です!
難読漢字に挑戦してみましょう!
本日の問題は「簒う」です。
「慕う(したう)」に似てますが少し違います。
さあ、あなたは何て読みますか?
「簒う」の読み方のヒントは?
1.手錠をかけて犯人の自由を「簒う」。
2.「簒う」のはいけないことだと、子どもの頃に教わりました。
3.「惜しみなく愛は簒う」有島武郎の名作(名言)です。
文学好きな人は、3つ目のヒントでピンときたかもしれません。
正解は…
正解は「うばう」でした!
一般的には「奪う」と書きます。
「簒う」の音読みは「サン」と「セン」。
訓読みは「簒う(うばう)」「簒る(とる)」です。
常用外漢字なので、初めて見る人が多いのでは?
「簒」の成りたち
「簒」は形声文字です。
見積りの「算」と、自分のものにする「ム」が組み合わさっています。
つまり、「計画して(算)奪い取る(ム)様子」を表しています。
「簒」を使った熟語など
「簒奪(さんだつ)」:本来は継承する資格の無い者が、君主の地位を簒うこと。
「簒立(さんりつ)」「簒立(さんい)」も似たような意味です。
簡単な言葉に言い換えると、「取り上げる」「かすめ取る」「せしめる」「ふんだくる」など、いずれにしてもポジティブな意味で使われるケースはほぼありません。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!