今日の難解漢字は、
「乾酪」
「御用達」
「健か」
「長蛇の列」
「愈」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「乾酪」です!
「酪農」(らくのう)の「酪」に、「乾く」という漢字が組み合わさった「乾酪」。
酪農というからには、牛や豚などの家畜が関係していると推測できた方は、正解が近いですよ!
「乾酪」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 通常はカタカナ表記、牛乳から作られる食べ物です。
ヒント➁ 色は黄色や白のものが主流です。
ヒント③ ワインなんかのつまみにぴったりですね!
「乾酪」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「チーズ」です!
え?チーズって漢字で書くの?と思った方も多いはず。
でもよく考えてみれば、チーズは非常に歴史が古く、漢字圏の中国などにも大昔から伝来していたと考えれば、漢字表記があってもおかしくはありませんね。
実際に、チーズの起源はなんと紀元前5000年頃と言われています。最近になってポーランドからその製造の痕跡が発見されたらしいですが、今から約7000年も前からチーズがあったなんて驚きですね!
ヨーロッパの人々は昔からチーズの扱いに長けていたから、ピザやパスタとして昇華されていったのかな、と想像できますよね。
ワインのおつまみとしても最高なチーズ。種類も豊富でいろんな味が楽しめますが、アオカビを使ったブルーチーズだけは少し苦手です・・・。
2つ目の漢字は「御用達」です!
お歳暮のシーズン、お世話になったあの人に贈るものはいったい何にしよう・・・。
日頃、お世話になっている人や大切な人に贈り物をするときは、いつもよりもちょっと高い品物を選びますよね!
そういうときは、スーパーではなくデパートの地下にある食品売場や化粧品売場に足を運ぶと思いますが、そんな少し高い商品には決まって「〇〇御用達」の文字があるはず!
そんな「御用達」、読み方は「ごようたつ」ではありませんよ!
「御用達」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇〇」の5文字です。
ヒント➁ 「ごようたつ」の読み方はかなり惜しいです!
ヒント③ 「お達し」と同じ読み方です。
「御用達」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ごようたし」です!
「御用達」とは、「宮中・官庁などへ用品を納めること」を言います。
よく時代劇などで、警察の役割をしている役人の「御用だ!、御用だ!」なんてセリフがありますが、この「御用」は「お上」や「官庁」という意味があり、今で言えば「公権力がある警察だぞ!」といった感じでしょうか。
その「御用」である「お上」「官庁」にお届けする商品ということで「御用達」と呼ばれるようになりました。
「宮内庁御用達」と付いた商品なら、誰に贈っても喜ばれるお歳暮間違いなしです!
3つ目の漢字は「健か」です!
「健か」と書いてなんて読むかわかりますか?
(すこやか)と読んでしまった!
という方もいらっしゃるかもしれません。
(すこやか)の場合、「健やか」と表記するので(や)が必要です。
「健康」(けんこう)の(けん)ですが、「けんか」とも読みません。
さて、一体何と読むのでしょうか?
「健か」の読み方のヒントは?
「粘り強くてしぶといさま」や、
「他者からの圧力に屈しない」といった、
自立していて、たくましいというような意味で使われます。
- 「健か」な女性
- 世の中を「健か」に生きていく
というふうに使います。
「強か」とも書きます。
もう分かったのではありませんか?
「健か」の読み方、正解は……
正解は……
「したたか」
です!
実は、「健か」と「強か」には微妙なニュアンスの違いがあります。
「健か」は身体的に強いさまを表し、
「強か」は精神的に強いさまを表します。
「したたか」には、メンタルが強く、社会的に強い人を表しますが、
近年では、「したたかな女」というと、「計算高い」「あざとい」「腹黒い」といったマイナスのニュアンスを含んで使われています。
本来の意味での、「健か」で「強か」な人間を目指したいと思います!
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!
4つ目の漢字は「長蛇の列」です!
「長蛇の列」って、いつもなんと読んでいますか?
よく読まれているのが(ちょうじゃのれつ)です。
「蛇」(へび)の事を、(じゃ)とも読むので間違いではありませんが、正しくは(じゃ)以外の読み方をします。
さて、「長蛇の列」と書いてなんと読むでしょうか?
「長蛇の列」読み方のヒントは?
新しいお店ができたけど、あまりにも人が並んでいるので驚いた経験ありませんか?
その長い列の事を「長蛇の列」と言います。
長い蛇の列のことを例える言い回しで、
「すごく長い行列ができていた」という時に
「長蛇の列」と言い変えることができます。
使ったことが無くとも、聞いたことはあるのではないでしょうか?
「長蛇の列」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇の〇〇」です!
もうひとついうと「ちょう〇のれつ」です。
さあ、もうわかりましたか?
「長蛇の列」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ちょうだのれつ」
です!
「蛇」を(だ)と読む言葉には「蛇足」(だそく)などがあります。
ぜひ、覚えておきましょう。
5つ目の漢字は「愈」です!
今回の難読漢字クイズは…
「愈」です!
「癒す(いやす)」に似ていますが、ちょっと違いますね!
早速ヒントを見て考えてみましょう。
「愈」の読み方のヒントは?
1.「愈」をひらがなにすると4文字です。
2.「愈」の類義語には、「ますます」「だんだんと」などがあります。
3.「愈プロジェクトが始動しますね!」
4.『私は愈狼狽して、又真紅になって、』双葉亭四迷「平凡」より引用
正解は…
正解は「いよいよ」でした!
「愈(いよいよ)」とは、よりいっそう程度が高まる、時期が迫る、革新の度合いが強まる様子を表すのに使われる言葉です。「勝る(まさる)」「秀でる(ひいでる)」という意味もあります。
「愈々」と書いても正解です。一般的には「いよいよ」とひらがなで書くことが多いでしょう。
「愈」の音読みは「ユ」、訓読みは「いよいよ」「愈える(いえる)」「愈やす(いやす)」、画数は13画です。
「愈」いろいろな使い方
「愈」を強めた「愈以て(いよいよもって)」という表現があります。
『愈以て山の神格化されたものであることが』木暮理太郎「山の今昔」より引用
また、「愈の時は加勢を頼むよ!」のように、ある事態に至るときを想定して使うケースもありますね。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!