今回は「傍惚れ」「憧憬」「偲ぶ」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「傍惚れ」
「傍惚れ」の読み方をご存じでしょうか?
「傍」という字は「はた」と読むことができますが、「はたぼれ」と読むのは間違いです。
では一体何と読むのか…
さて、あなたにはわかりますか?
「傍惚れ」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇れ」の4文字
- 他人の恋人や交際していない相手に恋をすることを言います
- 「友人の奥さんに傍惚れする」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「傍惚れ」の読み方!正解は!?
正解は「おかぼれ」です!
「傍惚れ」は「岡惚れ」とも書き「岡の上のような遠くから眺めている」といった意味。
自分からは手の届かない、誰かの恋人や妻、全く交際していない人に恋する様子を表す言葉ですね。
「傍惚れ(岡惚れ)する」の類義語には以下のような言葉があります。
- 片思いする
- 恋焦がれる
- 意中の人
- 思い人
- かなわぬ恋に身を焦がす
片思いを表す言葉は他にもたくさんありますが「傍惚れ(岡惚れ)」からは、遠くから見つめている切なさがより一層伝わる気がします。
2問目はこの漢字!「憧憬」
「憧憬」の読み方をご存じでしょうか?
「どうけい」と読んでも間違いではありませんが、慣用読みになります。
慣用読みとは、間違えて読む人が多いため認められた読み方のこと。
今回は本来の読み方でお答えくださいね。
さて、あなたには正しく読むことができますか?
「憧憬」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字です
- あこがれる気持ちのこと
- 長い髪の女性に憧憬を抱いた
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「憧憬」の読み方!正解は?
正解は「しょうけい」です!
ヒントに示したように「あこがれる」気持ちを「憧憬(しょうけい)」と表現します。
しかし「憧憬」には、ただ単に「あこがれ」というだけではなく対象を高く見て尊敬し、崇めるようなニュアンスが感じられますね。
以下は「憧憬」を用いた例文です。
- ルネッサンス時代の絵画に憧憬する
- スポーツ万能で成績優秀な彼は、皆の憧憬の的だ
- あなたの努力と大きな成果は、憧憬に値します
また、類語としては「敬慕」「愛慕」「讃美」などがあります。
最後はこの漢字!「偲ぶ」
「偲ぶ」の読み方をご存じでしょうか?
「偲」は「思」という漢字に似ていますが「おもぶ」と読むのは間違いですよ。
それでは一体何と読むのでしょう…
あなたには正しい読み方がわかりますか?
「偲ぶ」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇ぶ」の3文字です
- 思い出して懐かしむこと
- 「故郷が偲ばれて涙が出そうになった」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「偲ぶ」の読み方!正解は!?
正解は「しのぶ」です。
意味としては、大きく分けて下の2つがあります。
- 人や場所などを懐かしく思い出す
- 良いことや望ましいことが自然と推測される
では、それぞれの意味で例文を紹介しましょう。
- 懐かしく思い出す
例)故人にゆかりのある人達が集まって「偲ぶ会」が催された
例)これは昔の風景を偲んで描いた絵です - 自然と推測される
例)彼の部屋からはその几帳面な性格が偲ばれる
例)展示された資料からは先人の苦労が偲ばれた
また「忍ぶ」という字も「しのぶ」と読むことができますが、以下のように意味が異なります。
- 辛いことをじっと我慢する
- 自分の存在が知られないように身を隠す
「偲ぶ(しのぶ)」と混合しやすため、注意しましょう。