今日の難解漢字は、
「遠離る」
「老耄」
「穏和」
「轡虫」
「含嗽」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「遠離る」です!
「遠離る」の読み方をご存知でしょうか?
「遠離」は音読みで「えんり」ですが、もちろん「えんりる」ではありません。
「遠」も「離」もよく見かけるありふれた漢字だといえますが「遠離る」となると、見たことのない方が多いのでは…
さて、あなたには読むことができますか?
「遠離る」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇る」の5文字
- だんだん遠くに離れていくこと
- 「遠離る車を見送った」のように使います
以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。
「遠離る」の読み方!正解は…!?
正解は「とおざかる」です!
「離」という字は一般的には「り」もしくは「離(はな)れる」と読むため、かなりの難読だといえます。
意味は、ヒントで紹介したように「だんだん遠くに離れていく」ですが、物理的に離れる場合だけでなく「人と人が疎遠になっていく」という意味にも使います。
「遠離」と熟語にした場合の意味は「遠くへ離れている」または「遠くへ離す」ことです。
読み方は「おんり」もしくは「えんり」となります。
合わせて覚えておくと良いですね。
2つ目の漢字は「老耄」です!
「老耄」
これ、何と読むかわかりますか?
ちょっとネガティブな言葉なのですが…
さあ、あなたは何と読みましたか?
「老耄」読み方のヒント!
「老耄」は、罵りの言葉の一種です。
現在は、自分自身のことを自虐的に言う場面でよく聞く言葉です。
「こんな老耄が出る幕はないよ」
というように使われます。
さて、読めたでしょうか?
「老耄」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「おいぼれ」
です!
「老耄」とは、
「加齢によって、身体能力が衰えたりぼけたりすること」を表す言葉です。
「この老耄め!」という罵り言葉は、
小説や漫画などでは見かけますよね。
現在は、上記もしたように自虐的に言う時によく使われます。
ドラマなどでは、
渋い職人役の方が「こんな老耄に仕事を頼もうってぇのかい?」
なんてカッコよく使うこともありますね。
難しい漢字の「耄」は、
「年老いてぼんやりすること」や「ぼける」ことを表しています。
ほかにも「酒に酔うこと」を指す場合もありますよ。
ちなみに漢字検定1級の漢字です。
読めたら自信を持って良いですよ!!
普段暮らしていると、使いたくないし言われたくもない言葉「老耄」。
意味も含めて覚えておいて、スマートに読めるようになりましょう!
3つ目の漢字は「穏和」です!
「穏和」と書いて、なんと読むか分かりますか?
(いんわ)と読んでしまった人、(いんきょ)は「隠居」で漢字が違います。
おだやか~な様子の事です。
最大のヒントは、「穏」はあの「不穏な空気」の「穏」です!
さて、「穏和」と書いて、なんと読むでしょうか?
「穏和」読み方のヒントは?
「穏和」の意味は、おだやかで事を荒立てない事、大人しい事です。
若い時代には、穏和な人は人に好かれるけれど、彼氏としての決定打には欠けてしまいます。
若い人にはちょっと物足りない感じがするのでしょう。
しかし、年を取るごとに「イケメン」とか「おしゃれ」とか「よく働く」というインパクトよりも、「穏和な人」が一番だと実感するようになります。
ほとんど答えを言ってしまったような気がしますが、「温和な人」と書いても正解です。
ひらがなにすると「〇〇〇」です。
「穏和」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「おんわ」
です!
温和は気候にも使われますが、穏和は人に対してだけ使います。
ぜひ、覚えておきましょう。
4つ目の漢字は「轡虫」です!
「轡虫」の読み方をご存じでしょうか?
「糸+車+口+虫」で「いとぐるまくちむし」と読むのはさすがに無理がありますね。
虫の名前には違いなさそうですが…
漢字検定準1級レベルの難問です。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「轡虫」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字
- キリギリス科の昆虫です
- オスはガチャガチャと鳴きます
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「轡虫」の読み方!正解は!?
正解は「クツワムシ」です!
ほとんどの方が、一度は鳴き声を聞いたことがあるのではないでしょうか。
クツワムシはバッタ目キリギリス科の昆虫で8~9月頃に出現し、ガチャガチャとうるさく鳴くことで知られています。
その鳴き声が馬の口にはめて手綱を取り付ける「轡(クツワ)」の鳴る音と似ていることから「クツワムシ」と呼ばれるようになりました。
漢字では「轡虫」と表記されることが最も多いのですが、まれに「轡蟲」や「聒虫」と書かれることもあるようです。
5つ目の漢字は「含嗽」です!
「含嗽」は、見慣れない漢字だという人が多いのではないでしょうか?
「含」は「含む(ふくむ)」という漢字だと分かりますが、「嗽」は・・・?
手がかりがなくて、読めそうにもないですよね。
でも、実は毎日外から帰って来たら必ずする、身近なものを表している漢字なんです。
さっそく見ていきましょう!
「含嗽」の読み方のヒントは・・・?
それではヒントです!
家に帰って必ずすることと言えば・・・手洗い?うがい?着替え?入浴?夕食?
このどれかに答えがありますよ。
コロナ禍で役に立つものです。
そして、「含嗽」の漢字をよくよく見てください。
体の一部分の漢字が含まれているのが分かりますか?
それがヒントです!
もう、分かりましたか?
「含嗽」の読み方の答えは・・・?
正解は、「うがい」でした!
「含嗽」には、「口(くち)」の漢字が使われているのがヒントでした。
実は「含嗽」の「嗽」一文字だけで「うがい」と読みます。
また、「嗽」は「せき」とも読みます。口から何かを出すことは共通していますよね。
「含」が付くと、口に水を含んで出す様子がより伝わる気がします。
ちなみに「うがい」の語源は、「鵜飼い(うかい)」にあると言われています。
鵜飼いは、鵜(う)という鳥に魚を捕まえくわえさせた後で吐き出させる漁法です。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!