今日の難解漢字は
「額ずく」
「罷る」
「洋灯」
「晦ます」
「髪」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
- 1 1つ目の漢字は「額ずく」です!
- 2 「額ずく」の読み方のヒントはこちら
- 3 「額ずく」の読み方!正解は!?
- 4 2つ目の漢字は「罷る」です!
- 5 「罷る」の読み方のヒントは・・・?
- 6 「罷る」の読み方の答えは・・・
- 7 3つ目の漢字は「洋灯」です!
- 8 「洋灯」の読み方のヒントはこちら
- 9 「洋灯」の読み方!正解は!?
- 10 4つ目の漢字は「晦ます」です!
- 11 「晦ます」読み方のヒントは?
- 12 「晦ます」読み方のもうひとつのヒントは?
- 13 「晦ます」の読み方、正解は・・・
- 14 5つ目の漢字は「髪」です!
- 15 「髪」読み方のヒントは?
- 16 「髪」読み方のもうひとつのヒントは?
- 17 「髪」の読み方、正解は・・・
- 18 まとめ
1つ目の漢字は「額ずく」です!
「額ずく」の読み方をご存じでしょうか?
もちろん「がくずく」と読むのは間違いです。
「額」という漢字は一般には「がく」「ひたい」と読みますが、今回の問題はもう一つの読み方になります。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「額ずく」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇ずく」の4文字です。
- 額を地面につけて拝礼すること。
- 「家来が王の前で額ずいた」などと使います。
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「額ずく」の読み方!正解は!?
正解は「ぬかずく」です!
小学校5年生で習う簡単な漢字ですが、意外と読めなかった方も多いでしょう。
「額」とは人のひたい(おでこ)のことを指します。
なので、額ずくとは「座った状態で地面や床に額をつけてお辞儀する」ことです。
ちなみに「額ずく」と似た行為に「土下座」があります。
しかし「額ずく」は、相手を「畏怖」「崇拝」する気持ちが背景にあるため、本質的に「土下座」とは異なると言えるでしょう。
2つ目の漢字は「罷る」です!
「罷る」は難読漢字であるのはもちろん、読み方を聞いても意味も分からない人が多い言葉です。
というのも「罷る」は古語であり、平安時代から使われていた言葉なんです。
それでも、今でも使われることのあるこの言葉。
教養として、知っておきましょう!
「罷る」の読み方のヒントは・・・?
「罷る」は、次のような意味があります。
- (高貴な人の元から)退出する。おいとまする。
- 参る。参上する。(「行く」の謙譲語)
- 行きます。参ります。(「行く」の丁寧語)
『万葉集』に、「憶良らは 今は罷らむ 子泣くらむ それその母も 我を待つらむそ」という山上憶良が詠んだ短歌があります。
山上憶良が宴会の席から退出する時に詠んだものだそうです。
読み方は、ひらがなで「〇〇る」の3文字ですよ!
分かりましたか?
「罷る」の読み方の答えは・・・
正解は、「まかる」でした!
現代では、年上の人達の元から退出する時などにも「罷る」という言葉は使いませんよね。
ただ、「罷る」に「身」をつけた「身罷る(みまかる)」という言葉は改まった文章やシーンで使われることがあります。
「身罷る」とは、「去ってあの世へ行く」という意味です。
「実父が身罷りましたので、新年のご挨拶は控えさせていただきます」など、身内の死の謙譲語として使われます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
3つ目の漢字は「洋灯」です!
「洋灯」の読み方をご存じでしょうか?
見たまま素直に「ようとう」と読んでもよいのですが、もっと意外な読み方がありますよ。
さて、あなたにはもう一つの読み方がわかりますか?
「洋灯」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字
- 一般にカタカナで書く言葉です
- 揺らめく炎がロマンチック
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「洋灯」の読み方!正解は!?
正解は「ランプ」です!
漢字の意味から推測すると、なるほどと思えます。
冒頭でお伝えしたように「ようとう」とも読みますが、通常はランプと読むことが多いでしょう。
ランプとは「石油を燃料として灯りを灯す照明器具」のことです。
室内やキャンプ場などで温かい光を放つランプは、とてもロマンチックですね。
ちなみに「洋灯」と書いて「ランプ」と読むのは熟字訓と呼ばれる読み方。
熟字訓とは漢字1文字ずつに読み方を当てずに、2文字以上の組み合わせの漢字(熟字)に訓読みを当てる読み方のことです。
この機会に覚えておいてくださいね。
4つ目の漢字は「晦ます」です!
「晦ます」と書いて、なんと読むか分かりますか?
「日」に毎日の「毎」と書いて「晦」です。
よく使われているのは「晦日」と書いて(みそか)。
月末の事で月が隠れる様子から付けられたのだそう。
他にも「大晦日」(おおみそか)なんていいますよね。
さて、「晦ます」と書いてなんと読むでしょうか?
「晦ます」読み方のヒントは?
「晦ます」とは、見つからないように身を隠すこと、人目を盗む、ごまかすことを言います。
「姿を晦ます」
「行方を晦ます」
なんて使いますね。
嫌いな人を避けているだけなのに、避けている人がわざわざ「あいつは行方を晦ましやがった」なんて言うのはあるあるです。
最近だとLINEの返事しないだけで「行方を晦ませた」なんて言われますね。
スルーが何度も続けば、勝手に気が付いて欲しいと思うのは小心者なのでしょうか?
「晦ます」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇す」です!
さて、もうわかりましたか?
「晦ます」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「くらます」
です!
「人の目を晦ます」とも使いますね!
ぜひ、覚えておきましょう。
5つ目の漢字は「髪」です!
「髪」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(かみ)以外にも読み方があります!
さあ、なんと読むでしょう?
「髪」読み方のヒントは?
ヒントは全体で2文字、「〇〇」となります。
体のある部分を指す古い言葉で、現代では耳にすることはほとんどないでしょう。
何か思い当たるものはあるでしょうか?
「髪」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「く」です。
髪(かみ)と意味としては変わらないですが、 少し古い文学が好きな方は聞いたことがあるのではないでしょうか。
乱れた髪型に、丁寧に「御(お)」を付けて言ったりしているところ、 もしかしたら耳にしたことがあるかもしれません。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「髪」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「くし」
です!
髪(かみ)のことを(くし)とも言います。
「おぐし」や「みぐし」といった形で用いられる事が多いですが、 下げた髪を結い上げる「髪上げ(くしあげ)」で使われることもありますね。
髪をとく道具も櫛(くし)ですので紛らわしくて使われなくなった のでしょうか?
ちなみに櫛(くし)は頭髪のかたちを整える道具と思われがちですが、 昔は頭についた虫や汚れなどを取るための衛生用品としての役割が 大きかったそうです。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!