漢字読み講座

「首途」「傘寿」「鉄漿」これら3つの漢字の読み方がわかりますか?

今回は「首途」「傘寿」「鉄漿」です。

見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「首途」

「首途」の読み方をご存じでしょうか?

「しゅと」という読み方もありますが、もう一つの読み方が存在します。

普段の生活の中でもよく使われる言葉ですよ。

さて、あなたには読むことができますか?

「首途」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です。
  2. 旅や新しい生活のために家を出発すること。
  3. 今日は二人の首途の日です。

以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。

「首途」の読み方!正解は!?

正解は「かどで」です!

意味はヒントで示したように、旅や新しい生活のために家を出ることで、旅立ちを表す言葉ですね。

  • 人生の首途の日を祝う
  • 首途を皆で見送ろう
  • 首途を祝して乾杯する

などの使い方があります。

一般には「門出」と書くことが多いため、読めなかった方も多いかも知れません。

また「首途」は「しゅと」と読むこともできます。

意味は「かどで」とほぼ同じで、物事が始まったり、新しい生活のために家を出ることです。

しかし一般には「かどで」と読むことが多いでしょう。

2問目はこの漢字!「傘寿」

「傘寿」・・・あまり見慣れない言葉ではないでしょうか?

「傘(かさ)」と「寿(ことぶき)」。

だけど「かさことぶき」と読むのは不正解なんです。

別々にだったら読める漢字なのに、「傘寿」となったら読めない・・・

何と読むのか、さっそく見ていきましょう!

「傘寿」の読み方のヒントは・・・?

「傘寿」という言葉は、長寿祝いで使われる言葉の1つです。

60歳の「還暦(かんれき)」をはじめとして、70歳の「古希(こき)」や77歳の「喜寿(きじゅ)」など、節目の年に呼び名が付けられているのはご存知ですよね。

この「傘寿」の「寿」も、「喜寿(きじゅ)」と同じく「じゅ」と読みます。

読み方はひらがなで「〇〇じゅ」の4文字ですよ!

考えてみましょう。

「傘寿」の読み方の答えは・・・

正解は、「さんじゅ」でした!

「傘寿(さんじゅ)」は「八十寿(やそじゅ)」とも言って、80歳をお祝いする節目の事を指す言葉です。

80歳のお祝いだから「八十寿」は分かるけど、なぜ「傘」・・・?

と思った方も多いのではないでしょうか。

それは、「傘」の略字にヒントがあります。

「傘」の略字は「仐」。

この「仐」という字を縦に読むと「八十」になりますよね。

なので80歳のお祝いの節目が「傘寿(さんじゅ)」なのです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

最後はこの漢字!「鉄漿」

「鉄漿」の読み方をご存じでしょうか?

素直に読むと「てつしょう」ですが、もちろん間違いです。

と言われても「漿」なんて漢字は滅多に見かけないですよね…

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「鉄漿」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
  2. 奈良時代から明治初期まで続いた日本の風習
  3. お化粧の一種です

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「鉄漿」の読み方!正解は!?

正解は「おはぐろ」です!

一般には「お歯黒」と書かれることの方が多いですね。

「漿」には「液状のもの」という意味があります。

歯を黒く染めるために鉄を原料とした溶液を使用したため「鉄漿」と書いて「おはぐろ」と読むのです。

お歯黒は日本だけの風習ではなく、世界各地で見られます。

また、女性だけでなく、中近世には男性貴族も施していたとのこと。

日本の東北などの一部の地域では、昭和初期まで見られたということですから、驚きですね。

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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!