「霏々」を何と読みますか?
露、霞、需、似ている漢字はたくさんありますが…。
天候と関係がありますよ!
「霏々」の読み方のヒントは?
1.「霏々」をひらがなにすると2文字になります。
2.「霏々として」「〇〇霏々たり」のように使います。
3.『終日霏々として降り続いている春雨の中で、』萩原朔太郎「郷愁の詩人」より引用
4.「霏々」と同じニュアンスの言葉は、「滂沱」「停滞」「雨季」などです。
正解は…
正解は「ひひ」でした!
「霏」は、雨や雪が降るさま、細かい物が飛び散るさまを意味しています。
音読みは「ヒ」、訓読みは無し、漢検1級16画の漢字です。
訓読みはありませんが、昔の日本文学には「霏々」をひらひら、ちらちらと読ませるケースが散見されます。
『桜が、早や霏々(ひらひら)と散つて、』秋田秋声「背負場」より引用
『霏々(ちらちら)と日暮から降出して来ました雪が、』三遊亭円朝「大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食」より引用
「霏」を使った熟語
霏解(ひかい):砕け散る
陰霏(いんび):くもる
林霏(りんび):林の靄(もや)のこと
煙霏雲斂(えんぴうんれん):雲が集まってくるさま
どことなく美しいイメージの漢字ですが、一見すると「罪」と見間違えそうになりますね。