睡眠は1日の中で約1/3を占め、そんな睡眠に関して悩みを抱えている人の割合は約5人に1人と言われています。大人になって「寝返りできていますか?」あまり深刻に「寝返り」について考えたことがないという方も多いのではないでしょうか。睡眠中に寝返りは睡眠にとってとても重要なことなのです。今回は「寝返り」に役割と寝返りできない人の原因、対策法について解説していきます。
寝返りの役割
主な寝返りの役割は、以下のとおりです。
①体の血流を促し、筋肉の凝りをほぐす
②血液やリンパ液の流れを促進する
③布団の中の温度や湿度を調整する
④睡眠中の身体の負担を軽減する
⑤1日の疲労を回復させる
寝返りの大きな役割として睡眠中に身体の筋肉の凝りをほぐし、血液やリンパ液の流れを促進させる役割をします。また、布団の中の温度や湿度の調整するのも寝返りの役割になります。
寝返りができない
なぜ寝返りが打てないのか、大きく原因は大きく分けて3つがあります。
筋力の衰え
仕事やプライベートなどで長時間のパソコンやスマートフォンを見ることで姿勢が悪くなりやすくなります。姿勢が悪いと筋肉や関節の可動域が狭くなり、寝返りを打ちにくくなります。
寝具が合っていない
睡眠時の寝具があっていないことで寝返りがしにくくなります。マットレスが柔らかすぎること、枕が合っていない、布団が重すぎるなどの寝具が合わない物で寝ていると寝返りがしにくくなります。
睡眠環境
子どもやパートナーと一緒に寝ているといった睡眠環境では、寝返りするスペースがない窮屈な状態になります。寝返りの妨げにならないように自分のスペースを確保できる環境にしていく必要があります。
寝返り改善対策とは
睡眠中にきちんと寝返りができるように次の対策を参考にしてください。
姿勢を意識する
筋肉の衰えや日中の姿勢など、身体的なことが原因の場合には、運動やストレッチが有効です。
【自宅で簡単に行えるストレッチなので試してみてください。】
①椅子に座ってた状態で腰をねじる(右左交互)
②仰向けになり、片足ずつ膝を抱えてお腹に引き寄せる
③仰向けの状態で片足の裏にタオルをひっかけて引っ張る
④椅子に座った状態で、両手を上にあげて万歳をする
◆同じ姿勢は筋肉が固まりやすくなります。日常生活にストレッチやジョギングなどを取り入れるようにしましょう。
寝具を見直す
【マットレスや敷布団】
寝返りをするためには、マットレスや敷布団は適度な硬さの高反発がおすすめです。低反発は、体が沈みやすくなり寝返りを打ちにくくなってしまいます。
【枕】
枕を選ぶポイントもマットレスや敷布団と同様に高反発枕がおすすめです。、また、中央部が凹み、横の部分が盛り上がった枕が首に負担をかけずに寝返りもしやすくなります。
【掛け布団】
掛け布団が重すぎることで寝返りの妨げとなります。また季節に合わせて掛け布団を選び、寝苦しくて眠りの妨げにならないような掛け布団を選ぶようにしましょう。
大人の場合1日(一晩)に寝返りは、20回~40回程度と言われています。子供の場合はもう少し多いと言われています。寝返りが多すぎても少なすぎても身体に良いとは言えません。適度な寝返りができるように改善していきましょう。
まとめ
睡眠中に寝返りをすることは、体の筋肉の凝りをほぐし、血液やリンパ液の流れを促し、布団の中の温度や湿度を調整するといった役割があります。うまく寝返りができるように普段からストレッチをおこなったり、寝具を見直すなどの対策を行うようにしましょう。今回紹介した寝返り改善対策を参考に、寝返りしやすい環境を整えましょう。