漢字読み講座

「颪」「お鳥目」「摸摸具和」これら3つの漢字の読み方がわかりますか?

今回は「颪」「お鳥目」「摸摸具和」です。

見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「颪」

「立」と「風」が合体して、「颯(はやて)」。

「山」と「風」が合体して、「嵐(あらし)」。

それでは、「下」と「風」が合体すると、何という漢字なんでしょうか?

さっそく見ていきましょう!

「颪」の読み方のヒントは・・・?

ヒントはずばり、「颪」の漢字です!

「下」に向かって吹きおろす「風」を意味する漢字が「颪」なんです。

そんな風を何と呼ぶか、分かりますか?

さらにヒント!

六甲山系から吹き降ろす風の事を「六甲颪」と言います。

阪神タイガースの球団歌に「六甲〇〇〇」という歌があって、歌い出しが「六甲〇〇〇に颯爽と~♪」です。

この歌は、知っている人も多いのではないでしょうか?

「颪」の読み方の答えは・・・

正解は、「おろし」でした!

山から吹きおろす風が「颪」ですが、「六甲颪」の他にも有名なのが「赤城颪(あかぎおろし)」です。

「赤城颪」は群馬県の赤城山から吹きおろす風で、「上州からっ風」とも呼ばれます。

上州(群馬県)の名物のことを「上州名物かかあ天下とからっ風」というのは有名です。

群馬県で盛んな蚕業の主な担い手となり経済の主導権を握る女性、上州颪に代表される荒い気候が群馬名物なんですね。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

2問目はこの漢字!「お鳥目」

本日の難読漢字クイズは「お鳥目」です。

夕方に目が見えにくくなる「とりめ」のことではありません。

早速ヒントを見てみましょう!

「お鳥目」の読み方のヒントは?

1.「お鳥目」をひらがなにすると「お〇ょ〇〇〇」になります。

2.「お鳥目」が嫌いな人はいないと思いますよ!

3.『二百文の鳥目を戴きました。』森鴎外「高瀬舟」より引用

正解は…

正解は「おちょうもく」でした!

「お」を省いて「鳥目」だけでも正解です。

「お鳥目」は昔のお金のこと。

江戸時代までの銭貨は真ん中に穴が開いた形状が多く、それが鳥の目に似ているので「鳥目」と呼ばれるようになったそうです。

似た意味の言葉に「お足(おあし)」があります。

ちなみに、お札と硬貨は発行元が違うことはご存じでしょうか?

お札の正式名称は「紙幣」、日本銀行から発行されます。

一方、硬貨の正式名称は「貨幣」、日本政府の財務省が発行しています。

どうして2種類に分かれているかというと、お札は寿命が短いけれど、硬貨は長く使えるから!

どちらも同じお金ですが、お札は何枚でも一度に使用できるのに対し、硬貨はひとつの種類につき一度で20枚までの強制力しかありません。

つまり、21枚以上の硬貨は受け取る側が拒否できるんですね!

最後はこの漢字!「摸摸具和」

「摸摸具和」の読み方をご存じでしょうか?

そのまま読むと「バクバクグワ」になりますが、もちろん間違いです。

見るからに当て字という感じがしますよね…

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「摸摸具和」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
  2. ある動物の名前です
  3. 平安時代には「モミ」と呼ばれたそうです

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「摸摸具和」の読み方!正解は!?

正解は「モモンガ」です!

「摸摸具和(モモンガ)」は日本にも生息する、リス科ムササビ属の動物。

大木のある山林などに多く生息し、神社などでも見かけることがあります。

ヒントで示したように平安時代には「モミ」と呼ばれていたのが「モモ」に変化し、後に鳴き声が続いて江戸時代には「モモングヮ」と呼ばれるようになったそうです。

「摸摸具和」の「具和」の部分の正しい読み方は「グヮ」ということで、この漢字が当てられたのですね。

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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!