「憐察」の読み方をご存じですか?
「察」は「診察」「警察」などで見慣れた漢字ですが「憐」は「隣」という字に似ているので「りんさつ」と読んでしまうと間違いです。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「憐察」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○さつ」の4文字
- 音読みです
- 同じような意味で「憫察」という言葉があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「憐察」の読み方、正解は・・・
正解は
「れんさつ」
です!
「憐」は「あわれむ」という意味があり「察」には「おしはかる」「思いやる」という意味があります。
その二文字を合わせた「憐察」は「あわれみ思いやること」という意味になります。
「事情をご憐察ください」というような使い方をします。
「憐」「憫」「哀」違いは?
ヒントで「憫察」という言葉も同じような意味を持つと書きましたが「憐」「憫」は訓読みでどちらも「あわれむ」と読みます。二つを合わせた「憐憫」という言葉もあります。
ただ、同じ「あわれむ」と読む「哀」には「哀察」という言葉は使われません。何故でしょうか。
「憫」という漢字は「憐」と同様「あわれむ」という意味を持っています。一方「哀」は「あわれむ」の他に「かなしむ」という意味があります。「あわれむ」と「かなしむ」は「(対象のことを考えて)あわれむ」「(自分が)かなしむ」というように対象が異なるので、同じ読み方でも微妙な違いがあるのかもしれませんね。同じ訓読みでも、音読みはそれぞれ違うのも面白いところです。
普段はあまり使わない方の漢字ですが「憐察」の読み方をこの機会に是非覚えてくださいね。