朝起きた時のコーヒーって頭がスッキリして気分がいいですよね。スッキリすると今日も1日乗り切れそうだと思いますし、コーヒーを飲んで課題に立ち向かう自分は何だか誇らしくもあります。
しかし、心強いと思っていたコーヒーが実はあなたを裏切っていたとしたら?
私はかつてコーヒーという心強い仲間に依存した結果、関係性が破綻してしまいました。その結果、パフォーマンスは上がるどころか右肩下がり…。
あなたには締切が迫っている仕事があり、あなたはもちろん仕事に関わったメンバー、上司、会社のためにも絶対に完了させなくてはいけない。最後の最後に頼れるのは自分のパフォーマンス。そこでピークパフォーマンスを引き出すためにあなたはコーヒーでエンジンをかけることにしました。
しかし、気持ちだけが先走り集中力が上がる気配は全く無い…。
こんな事態を避けるために、この記事ではカフェインとの適切な付き合い方についてご紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
実は人によってカフェインの許容量は異なるという事実
実はカフェインは人によってどのくらいまでなら飲んでいいのかという量が決まっています。これは遺伝子で決まっているので後天的にはどうにもならないようです。
ハーバード公衆衛生大学院によると、次の3つのタイプがあります。
- 高カフェイン感受性
- 中カフェイン感受性
- 低カフェイン感受性
順番に解説していきます。
高カフェイン感受性
1日100mg以下のカフェインでも寝付きが悪くなったり、動悸や興奮してしまうなどのトラブルが起こるレベル。コーヒー1杯よりも少し多いくらいのカフェインの量で、かなりカフェインが苦手なタイプですね。
中カフェイン感受性
多くの人がこのタイプに分類されるのですが、1日200mgまではOK。400mgを超えなければ安全です。
やっかいなのは400mgという上限です。多いように思うかもしれませんが、実はそうでもありません。詳しくは後で私の体験談を紹介します。
低カフェイン感受性
寝る前にコーヒーを飲んでもぐっすり眠れる人たちでして人口の10%ほどしかいません。
1日に500mg以上のカフェインを摂取しても何も起きないレベルです。
カフェインの摂取量をキャパオーバーすると身体に起こること
私は社会人になりたての頃にカフェインの過剰摂取をしてしまい、仕事が順調に進んでいても気持ちは落ち着かなくなりました。常に何かに追い立てられてるかのような漠然といた不安があり、ずっと緊張しているような状態です。
こんな状態ですから、疲れを翌日に持ち越すのは当たり前で慢性的な肉体疲労でした。
「よほどガブガブとコーヒーを飲んだんでしょう?」と思うかもしれませんので、私の当時のカフェインの摂取を紹介しておきます。
まずは朝起きたらコーヒーを1杯飲みます。これで約60mgほどのカフェインを摂取。
仕事でスタートダッシュを決めるべくエナジードリンクを飲みます。これでカフェインを約50mg摂取。
仕事中の飲み物はコンビニで買った500mlペットボトルのブラックコーヒーです。これでカフェインを約300mg摂取。
この時点でアウトですが、さらに昼食後の眠気を飛ばすためにコーヒーを頼んでいました。さらにカフェインを約60mg摂取。
合計すると約470mg〜500mgのカフェインを摂取している計算です。思ったよりも簡単に400mgを突破すると思ったのではないでしょうか。
暑い季節だとアイスコーヒーが美味しくゴクゴク飲んでいたので、500mgは軽く超えていたと思います。
私のカフェイン摂取量は極端かもしれません。ですが、時には仕事の納期が迫っている時や何となく気分を上げたい時には似たような状況のときはあるでしょう。
カフェインを摂取しない生活にしてみたら、驚きの変化が
「このままではいけない!」と思った私は心機一転。生活習慣を振り返るとカフェインを摂取しすぎなんじゃないかと思い当たりました。
カフェインで不調の脳とメンタルと肉体をリセットするためにカフェイン断ちを決行。
このカフェイン断ちは思った以上に苦しかったというのが正直な感想です。
初日は問題なく過ごせましたが、2日目からは頭痛に襲われてパフォーマンスはガタ落ちです。落ちたパフォーマンスを取り戻すべくコーヒーに手を伸ばしそうになりましたが、何とか我慢。
我慢すると精神力が削られるのでまた疲れます。
さらに襲ってくるのは頭痛だけではなく、今まで抑え込んでいた眠気と倦怠感も波状攻撃してきました。
これが1週間ほど続きました。
永遠に続くのかと思っていましたが、1週間もすると戦況に変化が現れます。
まず寝付きが抜群に良くなりましたし、睡眠の質も向上し、目覚めもすっきりしてきました。
何よりも今までの目に見えない敵に怯えていたようなメンタルではなく、南の島でゆったり過ごしているかのような穏やかなメンタルに変化したのが驚きでした。ちょっと極端な表現ですが、当時はそのくらいのインパクト。
肝心のパフォーマンスはと言うと、ピークパフォーマンスを一気に出すというよりも安定したパフォーマンスが長時間続くという状態に落ち着きました。
淡々と慌てずに目の前の課題をこなせるようになっていたので、トータルで見るとパフォーマンスは向上したと言えるでしょう。
パフォーマンスを上げるために摂取していたカフェインをやめたらパフォーマンスは上がったのは皮肉ですね。
カフェイン断ちの離脱症状は1週間から2週間もすると落ち着くのでカフェインの過剰摂取が疑われる人はこの期間は水、炭酸水、麦茶でやりごすのがおすすめです。
カフェインとは節度あるお付き合いを
カフェインは確かに魅力的です。
科学的にはカフェインを摂取すると一時的にアドレナリンが出て元気になったように感じます。集中力も上がっていい事づくし!
なんてうまい話があるわけもなく、長く続くわけもありません。
肝心なのはバランス。
私は許容量を超えたカフェインを摂取してQOLを低下させてしまったので強引にリセットしましたが、適度に嗜むのであればカフェインほど効果的なものもないでしょう。
例えば、仕事中の飲み物はデカフェやカフェインレスのコーヒーにするなどちょっとした工夫でカフェインの摂取量を適切な範囲に留めることは可能でしょう。
カフェインレスコーヒーなどについてはこちらの記事もお読み下さい。