今日の難読漢字は
「過る」
「点す」
「北げる」
「戦く」
「右ける」
の5つです。
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
まず最初の難読漢字は「過る」
「過る」
つい「過ぎる(すぎる)」と読んでしまいがちですが、
「過る」と「過ぎる」
よく見ると送り仮名がひとつ足りませんよね。
「過る」読み方のヒントは?
ヒントは、この言葉はまさに「通り過ぎる(すぎる)」場面で使います。
類語としては
「かすめる」
「浮かぶ」などが挙げられます。
「過る」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「よぎる」
です!
「過ぎる(すぎる)」と「過る(よぎる)」の違いはなんでしょう?
「過ぎる」は物理的に人や物などが通り過ぎるという意味以外にも、
「約束の時間が過ぎた」
「服装が派手過ぎる」
「量が多過ぎる」など、さまざまな場面や意味で使われます。
一方、「過る」は「まさに今、通り過ぎていく」というニュアンスが強くなります。
「目の前の道を猫が過る」
「思い出が脳裏を過る」
「不安が胸を過る」などです。
次の難読漢字は「点す」!
「点す」
点数・弱点・原点・点検など「点」は日常生活でよく見かける馴染み深い漢字です。
ではこの場合はなんと読むのでしょう?
「点す」読み方のヒントは?
ヒントは、この言葉は明るさに変化があったときに使います。
類語としては
「照らす」
「スイッチを入れる」などが挙げられます。
「点す」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ともす」
です!
「部屋のあかりを点す」
「ランプを点した」
などのように使います。
「点火」という言葉からわかるように「火(あかり)」が転ずることからこの漢字が使われるようになりました。
「ともす」は「灯す」という漢字を使う場合もあります。どちらを使っても間違いではありませんが、ろうそくや暖炉など炎のあかりに対して「灯す」、照明など電気製品のあかりに「点す」がよく使われます。
「あかりをつける」という言い方もありますが、この場合も漢字は「点ける」です。「つける」より「ともす」の方が、情緒があって雰囲気がでますね。
続いての難読漢字は「北げる」!
「北げる」
小学校低学年で習った漢字ですが、簡単に見えて難しいですね。
「きたげる」「ほくげる」どちらも違います。
ではこれはなんと読むのでしょう?
「北げる」読み方のヒントは?
ヒントは「遠ざかろうとする」「抜け出して去っていく」という意味で使われる言葉です。
類語としては
「脱却する」
「逃れる」などが挙げられます。
「北げる」の読み方、正解は・・・
「にげる」
です!
「にげる」という漢字は一般的に「逃げる」が使われますが、実は「北」という漢字にも「逃げる」という意味があります。
もともと「北」という漢字は人の姿から生まれたもので、右向きの人と左向きの人が背中合わせなっている姿を表現して作られています。背を向け離れていくイメージが「逃げる」という意味を持っているわけです。
「敗北」という言葉にも「北」の文字が入っていますよね。これは北に向かって逃げるという意味ではなく、負(敗)けて敵に背を向けて逃げる(北)という意味です。
よく知っている漢字も意外な一面を持っているのが面白いですね。
続いての難読漢字は「戦く」!
「戦く」
見かけたことがあるようで、読もうと思うと悩むますよね。
「戦う(たたかう)」
「戦術(せんじゅつ)」などの他に
一文字で「戦(いくさ)」と読むこの漢字。
とても馴染みのある漢字ですが「戦く」と書いた場合、なんと読むのでしょう。
「戦く」読み方のヒントは?
ヒントは、この言葉は「恐怖や興奮の中で体が震える」という様子を表すときに使います。
類語としては
「身の毛がよだつ」
「縮み上がる」などが挙げられます。
同じ「戦」の漢字を使ったもので「戦々兢々」という言葉もあります。
「戦く」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「おののく」
です!
「恐怖に戦く」「震え戦く」のように使います。
ちなみに「おののく」は「慄く」という漢字を使う場合もあります。
「戦く」は試合や戦いなど具体的な状況の中で使われることが多く、「慄く」は恐怖ゾッとして背筋が凍る状況などを表すためによく使われます。
基本的にはどちらの漢字を使っても間違いではないと言われていますが、場面によって使い分けられるとかっこいいですよね。
最後の難読漢字は「右ける」!
「右ける」
「右」という生活の中でよく見かける漢字。「みぎ」の他にも「左右(さゆう)」の「ゆう」で「ゆうける」でしょうか。「右折(うせつ)」の「う」で「うける~!」というわけでもありません。
「右ける」読み方のヒントは?
ヒントは、誰かを補助したり力を貸すことを表す時につかいます。
類語としては
「手伝う」
「救う」などが挙げられます。
「右ける」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「たすける」
です!
主に神仏や自然が救ってくれる場面で使われますが、現在は「佑ける」や「祐ける」を使うことが多くなっています。
「たすける」という漢字は「助ける」が一般的です。他にも「扶ける」「救ける」「援ける」「輔ける」「援ける」などなんと13の漢字があります。
ちなみに「左ける」でも読み方は同じく「たすける」です。右手だけではできないことを左手が補助してできるようにすることから、助け合う意味でどちらも同じ読み方となります。
「右」と「左」では反対の意味にならないのが面白いですね。
まとめ
今日の難読漢字5つ、いかがでしたか?
もし5つとも読めたら本当に凄いです!!
日常で難読漢字が読めると楽しくなりますよね、またクイズに挑戦してくださいね(*^^*)
最後までお読みいただき、ありがとうございます!