今日の難読漢字は
「一献」
「牙城」
「蛙声」
「鉄桶」
「白耳義」
の5つです。
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「一献」
「一献」の読み方をご存知ですか?
「いっけん」ではありません。
ビジネスや冠婚葬祭の場で使われることがあるので、大人の方ならご存知かも。
「一献」の読み方のヒントはこちら
- 読み方は4文字で「いっ〇〇」
- 小学校などの給食メニューを何と呼ぶ?
- お酒をすすめるときに使う言葉
以上の3つのヒントで考えてくださいね。
「一献」の読み方!正解は!?
正解は「いっこん」です。
小学校などの給食メニューを、献立(こんだて)と呼びますよね。
献立の「こん」と同じ読み方になります。
ビジネスの場や結婚式などで、お酒をすすめる際に「どうぞ一献召し上がってください」などと使います。
古代のお祝いの席では、1つの盃で列席者がお酒を飲み回しました。
盃が列席者を一巡することを「一献」と呼んだのが、由来だそうです。
室町時代に入って、お酒と料理を一緒にすすめるようになり、一献が三献へと増えたとか。
なので「一献」は、1杯目のお酒もしくは最初の3杯までのお酒を指す言葉になります。
ただし、1杯目だけの言葉だと理解している方も多いので、最初だけにした方が良いかもしれません。
上司にお酒をつぐ際に「一献いかがですか?」なんてスマートに言えたら、見直されちゃうかも。
2つ目の漢字は「牙城」
「牙城」は何と読むのかわかりますか?
ちょっと読みにくい漢字ですね。
城という字が入るので、日本史に関係がある?
ちなみに「きばじょう」ではありません。
「牙城」の読み方のヒントはこちら
- 読み方の字数は「〇〇〇〇」の4文字
- 「牙城」の「牙」は「毒牙」の「牙」と同じ読み方
- 城の中で主将のいる場所が「牙城」
以上の3つのヒントから考えてくださいね。
「牙城」の読み方!正解は!?
正解は「がじょう」です!
「牙城(がじょう)」は普段あまり耳にしませんが、「毒牙(どくが)」はよく聞く言葉なので、ヒントでピンと来た人も多いのではないでしょうか?
主将のいる場所を牙城ということから、勢力や組織の中心を牙城と呼ぶ場合もあります。
使い方としては「牙城を崩す」「保守の牙城」「牙城に迫る」などが一般的でしょう。
同様に「牙」を「が」と読ませる熟語には、「歯牙(しが)」「牙音(がおん)」「牙虫(がむし)」「牙行(がこう)」などがあります。
いずれも読みにくい…
ちなみに「象牙」は、「ぞうが」ではなく「ぞうげ」です。
「げ」と「が」の違い、混乱しないように注意が必要ですね。
3つ目の漢字は「蛙声」
「蛙声」は何と読むかご存知でしょうか?
「蛙」は「かえる」や「かわず」と読めるので「かえるごえ」か「かわずごえ」?
ではありませんよ…
さて、何と読むのでしょうか?
「蛙声」の読み方のヒントはこちら
- 意味は読んだそのまま、かえるの鳴き声のことです
- 読み方の字数は、3文字で「〇せい」になります
- 「蛙声」の「蛙」は「蛙水」「玄蛙」と、同じ読み方です
以上3つのヒントから考えてください。
「蛙声」の読み方がわかりましたか…?
「蛙声」の読み方!正解は!?
正解は「あせい」です!
この言葉を聞いたことのない方には、ちょっと想像がつかなかったかもしれません
蛙声には「かえるの声」以外に「みだらな音楽」という意味もあるようです。
ちなみに、ヒントに出した「蛙水(あすい)」と「玄蛙(げんあ)」は、いずれも江戸時代後期の俳人の名前です。
かえるの句といえば、松尾芭蕉の「古池やかわず飛びこむ水の音」が有名ですね。
静まり返った空気の中で、かえるが池に飛び込んだ音だけが聞こえてきた…
この句の情景を思うと、心まで静まり返る気持ちがします。
蛙声から話が脱線してしまいましたが、漢字から思いをはせるのも、時には楽しいです。
4つ目の漢字は「鉄桶」
「鉄桶」の読み方をご存知でしょうか?
「てつおけ」?いえいえ、違います。
しかし「鉄桶」という文字からは「超マッチョな人がトレーニング用に使う鉄のおけ」しか思い浮かびませんよね!?(そんな物があるならですが)
「鉄桶」と書いて、一体何と読むのでしょうか…
「鉄桶」の読み方のヒントはこちら
- 鉄桶の読み方は「てっ〇〇」の4文字
- 意味は、「鉄でできたおけ」や「堅固で隙の無いさま」のこと
- 「鉄桶」の「桶」は「湯桶」の「桶」と、同じ読み方
以上の3つのヒントから考えてくださいね。
さて、何と読むのでしょうか。
「鉄桶」の読み方!正解は!?
正解は「てっとう」です。
これはかなり難しかったかも知れません。
「てっとう」という言葉の響きからは「鉄塔(てっとう)」を連想するのが一般的でしょう。
ヒントで紹介した「湯桶(ゆとう)」とは、そば屋などでそば湯を出す時に使用する、注ぎ口のついた器のことです。
「鉄桶」という言葉を用いたことわざ「鉄桶水を漏らさず」とは、「人の団結や守備が堅固で、全くつけいる隙がない」という意味になります。
つい「てつおけ」と読んでしまいそうなので、要注意ですね。
5つ目の漢字は「白耳義」
タイトルにもありますが、この「白耳義」は「白い耳の義」と書くことから、ウサギを連想してしまいますね。
でも、これはウサギの仲間ではありませんし、もっと言うなら動物でもありません。
音読みにしても「はくじぎ」ですし、何が何やらさっぱり分かりません・・・。
ヒントを見ながら正解に近づいていきましょう!
「白耳義」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これは国の名前です。
ヒント➁ 「〇〇〇ー」の4文字です。
ヒント③ この国のチョコやワッフルが有名です。
「白耳義」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ベルギー」です!
私たちが普段「ベルギー」と呼ぶ国の正式名称は、「ベルギー王国」で、西ヨーロッパ、オランダやルクセンブルクがあるあたりに位置しています。
当て字としてこの漢字が使われていますが、古いものだと福沢諭吉の著書の中にこの一文を見ることができます。
ちなみに、略語は「白」。ベルギーの国旗は「黒、黄、赤」なので、もはや何を表しているのかさえ、分かりませんね・・・。
私たち日本とのつながりといえば、日本円を発行している「日本銀行」のモデルとなったのが、このベルギーにある「ベルギー国立銀行」なんです!
美味しいワッフルやチョコで有名なだけでなく、私たちのお金にも関係していた国なんですね!
まとめ
今日の難読漢字5つ、あなたはいくつ読めましたか?
ぜひまた漢字クイズに挑戦してみてくださいね☆
最後までお読みいただきありがとうございました!