難読漢字クイズです。
「勘える」「旻」「憤る」
あなたはいくつ答えられるでしょう?
ぜひ挑戦してみてください。
目次
一問目は「勘える」
一問目は「勘がするどい」の「勘」です!
「かんえる」以外の読み方を思いつきますか?
「勘」を働かせて考えてみてください。
「勘える」の読み方のヒントは?
1.正しく「勘える」ためには、正確なデータが必要です。
2.「勘える」の類語には、「熟慮」「思慮」「考慮」などがあります。
3.ロダンの有名な男性のブロンズ像は、『勘える人』です。
正解は…
正解は…
「かんがえる」
でした!
比較・分析・予測など、筋道を立てて判断することです。
日常的によく使う言葉です!
「おもう」が感情的な作業であるのに対し、「かんがえる」は知的な作業といえるでしょう。
また、「結婚を考えている」のように決意や意図を表したり、「犯人の生い立ちを考えると…」のように、思いやりや配慮を表す場合もあります。
「勘」の意味
「勘」という漢字は、「勘が鋭い」「勘違い」「女の勘」といった直感や第六感のイメージ
が強いかもしれません。
しかし、「勘当」「勘責」など罪を問いただす際にも使われますし、「どんぶり勘定」「割り勘」などお金の計算にまつわる言葉も多いです。
「勘える(かんがえる)」と同じ意味では、じっくり熟考することを指す「勘考(カンコウ)」、色々な事情を比較して判断する「勘案(カンアン)」という熟語があります。
二問目は「旻」
二問目は「旻」です。
この漢字、初めて見る人も多いのでは?
「晃」「昇」「景」似ている漢字はたくさんありますが…
「旻」の読み方のヒントは?
1.1文字の漢字で、4文字の言葉です。
2.俳句好きなら、知っているかもしれません!
3.「女心と何とやら」のことです。
正解は…
正解は「あきぞら」でした。
澄み渡った秋の空は。広々として気持ちがいいですよね。
他の季節に比べると、秋の空は高く感じませんか?
秋の空は一番透明度が高いのだそう。
「旻」の音読み
「旻」の音読みは「ビン」と「ミン」です。
「ビン」は、俳句の世界で秋の季語としてよく使われます。
秋の空を意味する季語:「秋旻(シュウビン)」と「旻天(ビンテン)」
秋の季節そのものを意味する季語:「火旻(カビン)」
「ミン」については、飛鳥時代の遣隋使に同行した学僧の名前が「旻(ミン)」だったという記録があります。
「旻」の訓読み
「旻」の訓読みは、「あきぞら」の他に「そら」とも読みます。
「旻」を「秋旻」と書いても同じ読みなんですね!
さわやかでかっこいいイメージの「旻」という漢字。
でも、残念ながら人名用漢字の対象外なので、名付けには使用できません。
三問目は「憤る」
三問目は「憤る」です。
ピンときて、「いきどおる」と答えた人は大正解!
ですが…
実はそれ以外にも読み方があるんです。
「憤る」の読み方のヒントは?
1.現代では、成人に対して「憤る」を使う機会は少ないでしょう。
2.機嫌が悪く、不平不満を表現することです。
3.眠くなった赤ん坊が「憤る」。
4.お腹をすかせた幼児が「憤る」。
正解は…
正解は「むずかる」でした!
「むつかる」とも読みます。
「か」を濁して「むずがる」だと思っている人が多いかもしれません。
「憤る(むずかる・むずかる)」と「難しい(むずかしい・むつかしい)」は同じ起源の言葉です。
したがって、「か」は濁りません!
敬称をつけて「おむずかり」と表現することもあります。
例:『きつうおむずかりになりまして、』谷崎潤一郎「盲目物語」
「憤る」と似た言葉
「憤る(むずかる)」と似ている意味の日本語は…
「愚図る」・「拗ねる」・「駄々をこねる」・「ふてくされる」・「つむじを曲げる」・
「悪態をつく」・「癇癪を起こす」などたくさんあります。
「憤り(いきどおり)」を感じると、大人も同じ態度をとりがちです。
因縁や難癖をつける人は、「むずかっている」のかもしれません。