今日の難読漢字は
「旅籠」
「菠薐草」
「雪駄」
「雪隠」
「胡瓜」
の5つです。
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「旅籠」
「旅の籠(かご)」と書くこの「旅籠」、イメージはなんだか時代劇っぽいですね。
お姫様やお殿様が、従者がもつ大きな「籠」の中に座っている光景が浮かんできそうです。
または、背中に背負った大きな「籠」の中に薪や唐笠を入れて行商しに行くお爺さんの構図も浮かんできます。
このように、「旅」と「籠」はどちらも相性の良い漢字同士になりますが、単語として組み合わさると何と読むのでしょうか?
「旅籠」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「旅」は「たび」とは読みません。
ヒント➁ 「〇〇〇」の3文字です。
ヒント③ 宿の別名でもあります。
「旅籠」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「はたご」です!
「旅籠」とは、いわゆる「旅館」のことです。
江戸時代では、旅人を宿泊させて食事を提供するの家のことを「旅籠」と呼んでいました。
その歴史から、老舗としての格を出すために明治時代以降も「旅籠」という名称を使うところも多いくらいです。
でも、宿がなぜ「籠」なのでしょうか?
この言葉のもともとの由来は、馬で旅をしているとき、生活に必要な物資や食料、馬の飼料を入れていたのが「籠」でした。
そこから転じて、旅の食料を入れる器が後に宿屋で食事を提供する意味に捉えられ、宿屋や旅館を指すようになったとのことです。
2つ目の漢字は「菠薐草」
今回の「菠薐草」という漢字、読み方はかなり難しいです。
「〇〇草」というからには何かの植物であると想像できますが、野山に自生しているような「草」とはほど遠い名前の気がします。
それにしても、「菠薐」という漢字は日常的に使われないので、他の言葉から推測するのもできず、かなりの難問ですね。
ここは躊躇なくヒントを見ることをおススメします!
「菠薐草」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これは食用の野菜です。
ヒント➁ 緑色をしたまさに「草」で、料理でも定番です。
ヒント③ ポパイが大好きな野菜といえば?
「菠薐草」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ほうれんそう」です!
この漢字は、一般的には「ほうれん草」と書いてあるとおり、漢字が難しいので平仮名やカタカナで表記されることが多い野菜ですね。
この「菠薐草」は、多くの料理に使われることから分かるとおり、味も美味しくビタミンや鉄分などの栄養素も多く含んだ万能野菜です。
「菠薐草」は、スーパーや八百屋に並んでいる野菜としても定番なので、同じ一種類しかない感じがしますが、大きく分けると東洋種と西洋種の2種類あるそうです。
他にも、冷涼な地域で育てると軟らかくなって味がよくなる他、ビタミンや鉄分などの栄養素も多く含むようになります。
身近な野菜でもこんなに情報がつまっている、これは「ホウ・レン・ソウ」を徹底しないとですね!
あ、それは「報・連・相」でした・・・。
3つ目の漢字は「雪駄」
2つの漢字から推測するに、「雪で作った下駄」か「雪のときに履く下駄」でしょうか。
となると、藁で作ったブーツのような履物や、忍者が水の上を歩くときに使うような靴底が平べったくて大きい靴が連想されますが、どちらも違います。
強いて言うなら後者の「靴底が大きい履物」が正解に近いですが、一体何でしょうか?
「駄」という字は「た」とも読めることから、「せつた」になりますが、こんな名前の履物はありません・・・。
さあ、この「雪の下駄」は何と読む?
「雪駄」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇」の3文字です。
ヒント② 現代ではサンダルです。
ヒント③ 男性が浴衣を着た時の履物といえば?
「雪駄」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「せった」です!
「雪駄」とは、男性が履く履物のことで、浴衣などの和服と合わせるものですね。
近所のお祭りや花火大会に行ったとき、男性が履いているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
ちなみに、この「雪駄」は男性が履くものというイメージがありますが、女性が履いても良いんだとか。でも、浴衣を着た女性が「雪駄」を履いてしまうと華麗さが少なくなってしまうので、ケースバイケースで使い分けが必要ですね。
4つ目の漢字は「雪隠」
忍者の必殺技の名前のようなこの「雪隠」ですが、残念ながら「雪に隠れて姿を消す技」ではありません。
必殺技ではないですが、その読み方はまさに必殺技レベルの難しさです!
もちろん、単純に「ゆきがくれ」や「せつおん」などとは読みません。
さあ、この「雪隠」の正しい読み方を学んであなたも必殺技を繰り出しましょう!?
「雪隠」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 2つ読み方がありますが、どちらも同じ意味です。
ヒント② どちらも「〇〇〇〇」の4文字です。
ヒント③ 「トイレ」の昔の呼び方です。
「雪隠」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「せっちん」または「せついん」です!
「雪隠」とは、トイレのことです。
すごく難しい言い回しをする漢字ですが、もともとは禅宗で使われていた言葉です。
禅宗のお寺には東の東浄(とうちん)と西の西浄(せいちん)に二つ便所があり、本来は西側の便所のみを指していたようです。
そして、そのお寺に身分を隠して便所掃除をしていた雪竇(せっちょう)というお坊さんがいたところから、「雪が隠れている→雪隠」という字が当てられたそうです。
読み方についても、もともとは西側の西浄(せいちん)が便所を指していたことから、読み方が似ている「せっちん」になったそうですよ!
5つ目の漢字は「胡瓜」
中国にある三味線とバイオリンを足して2で割ったような楽器といえば、「胡弓(こきゅう)」ですね。
弦の本数に応じて二胡とも呼ばれますが、今回の漢字は「胡瓜」です。
2文字目の「瓜」は「ウリ」の字であることから、ウリを使って作られた「胡弓」のような楽器の気もしてきますね。
そんな日常的にはあまり見かけない「胡瓜」ですが、難読漢字としては初級レベルの簡単なもの。
ここはヒントを見ないで正解してみましょう!
「胡瓜」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇」の4文字です。
ヒント② 「瓜」の仲間です。
ヒント③ 定番の野菜の一つです。
「胡瓜」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「きゅうり」です!
え?「きゅうり」って漢字あったの??と思った方も多いと思いますが、「胡瓜」は中国語なので見慣れない感じがするのも納得です。
昔の日本では、読み方から当てた「黄瓜(きうり)」という漢字が使われていましたが、「胡瓜」がシルクロードから渡ってきた植物のもので、「胡」が西方を意味することから次第に「胡瓜」という漢字の方が定着したそうです。
「胡瓜」はザ・野菜というイメージがするし、緑色をしていることから「緑黄色野菜」だと思われがちなんですが、実はその成分の大半は水。
そのことから「胡瓜」には栄養素はほぼなく、「緑黄色野菜」ではありません・・・。
でも、その水分の多さやシャキッとした歯ごたえから、さっぱりした料理との相性は抜群で、夏に食べたい冷やし中華や漬物などではなくてはならない野菜ですね。
適材適所、どんなものでも活躍する場はあるってことですね!
まとめ
今日の難読漢字5つ、あなたはいくつ読めましたか?
ぜひまた漢字クイズに挑戦してみてくださいね☆
最後までお読みいただきありがとうございました!