漢字読み講座

「螻蛄」何と読みますか?「まむし」ではありません。

難読漢字です。

「螻蛄」はなんと読むのでしょう?

「螻」は「蝮(まむし)」ではありません。

3つのヒントから考えてみてください!

「螻蛄」の読み方のヒントは?

1.ひらがなにすると2文字です。

2.俳句の世界では「螻蛄」が夏の季語、「お螻蛄鳴く」が秋の季語です。

3.「散財し過ぎて、すっかり螻蛄になった」

4.「ミミズだって、お螻蛄だって、アメンボだって」

そろそろピンときましたか?

正解は…

正解は「けら」でした!

体長約3センチのコオロギに似た昆虫です。

基本的に土中で生活しているので、あまり目にすることはありません。

5月6月頃になると、土の中で「ジーン」と鳴きます。

「螻蛄」を用いた熟語

すっかり文無しになることや解約された状態を「お螻蛄になる」といいますね。

他にどんな言葉があるのか見てみましょう。

「螻蛄才(けらさい)」「螻蛄芸(けらげい)」:多芸多才でも、どれも中途半端なこと。そのような役に立たない才能。

「螻蛄腹立つれば鶫喜ぶ(けらはらたつればつぐみよろこぶ)」:一方が怒れば、他方が喜ぶこと。両者の利害が相反すること。

「螻蛄の水渡り(けらのみずわたり)」:真似してもやり遂げられないこと。初めは熱心だが途中でやめてしまうこと。

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イシカワマキコ
イシカワマキコです。日本語の奥深さが好きです! よろしくお願いします。