今日の難読漢字は
「絢爛」
「空蝉」
「黄昏」
の3つです。
さあ、何と読む?
目次
まず最初の難読漢字は「絢爛」!
この漢字はよく目にもしますし、言葉としても聞くことが多いため、サービス問題と言ってよいでしょう。
「絢」は、人名によく使われる漢字で、「けん」や「あや」と読み、色とりどりの糸が織り込まれているような、きらびやかな意味をもつ漢字です。
「爛」の字は、「焼けただれる、くさる」というような怖い意味の言葉の他に、「あざやか、はなやか」という意味ももつ漢字です。
さあ、「絢爛」と書いて何と読むのでしょうか?
「絢爛」の読み方のヒントはコレ!
意味は「豪華、きらびやか、華やか」といったものです。
「豪華絢爛」でもいいし、「絢爛豪華」でもいいです。
「絢爛」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「けんらん」です!
今回は正解した方も多いはず。
昔のお殿様が住んでいたお城にある「金の屏風」や中世ヨーロッパの豪華な宮殿など、イメージとしては「金ぴか」という言葉がぴったり当てはまる「絢爛」。
通常は、「豪華」という言葉がセットになり、さらにゴージャス感が増していますよね。
見た目そのままに、華やかで美しく、豪華な様を表すときに使われるほか、詩や文章が豊富な語彙(ごい) や凝った言い回しなどで美的に飾られていて、その表現方法が華やかな場合にも「絢爛」が使われたりします。
単純に、見た目だけが豪華ではなく、中身や本質にも磨きがかかっていて、中身から「絢爛」でありたいものですね。
次の難読漢字は「空蝉」!
「空の蝉」。
ずばり、蝉と書く以上、夏になるとミーンミーンと鳴くあのセミで間違いないはずです。
でも「空」の字がついたところで、セミはもともと空を飛べますし、どういうことなんでしょうか?
読み方も含めて、その意味にも触れていきましょう。
さあ、あなたはこの「空蝉」、読めますか?
「空蝉」の読み方のヒントはコレ!
これは昆虫のセミではありませんが、「〇〇せみ」と読みます。
ちなみに、「空」は「そら」・「から」・「くう」とは読みません。
「空蝉」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「うつせみ」です!
え?「空蝉」って何?と思った方、確かにそんな昆虫はいませんよね。
空蝉とは、2つの意味があって、一つはあのミーンミーンと鳴くセミの「抜け殻」のことを言います。
たしかに、「空(から)になった蝉」と書くのでずばりそのままなのですが、これで「うつせみ」と読むのは知らないと読めませんね。
もう一つの意味は、「この世」です。正確には、現実の世界に生きている人自身を表しますが、転じて現世そのものを意味する、理念の広い言葉です。
その他にも、「紫式部の源氏物語に出てくる登場人物」、または「その3巻目のタイトル」と答えられた人は、かなりの文学作品マニアとお見受けしました!
最後の難読漢字は「黄昏」!
黄昏。
「昏」という字は「こん」と読み、「夕暮れ時」や「暗い」という意味があります。
となると、「黄色い夕暮れ時」ということでしょうか?
でも、夕暮れってだいたいがオレンジ色のイメージですよね・・・。
そんな「黄昏」、「おうこん」や「きこん」とは読みません。
意味も現象もとても綺麗ですので、ヒントを見ながら一緒に考えてみましょう!
「黄昏」の読み方のヒントはコレ!
「〇〇〇れ」の4文字です。
赤ちゃんが夕方に泣くことを「〇〇〇れ泣き」と言います。
「黄昏」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「たそがれ」です!
「黄昏」とは、日没直前の雲のない西の空に広がる夕焼けの現象のことをいいます。
突然ですが、黄昏(たそがれ)って、実際に見たことはありますか?
私は、夕方に海の近くを散歩することがよくあるんですが、それはそれは息をのむほどに綺麗な光景です。
海面が夕日でキラキラ輝いている中で、水面を境界線に挟んだ空はまだ青空の部分と夕日のオレンジ色の部分、さらにその間の部分は黄色や赤の何層にも渡るグラデーションカラー。そこにヨットが浮かんでいたりしたら、まさに映画のワンシーンのような美しさです。
「あの人、黄昏ているね(たそがれているね)。」という動詞もできるくらい、しんみりとしちゃう黄昏の時間帯。
ぜひ西の空を見て、黄昏ちゃってください!