漢字読み講座

【今日の難読漢字】「氈鹿」「蝟」「枇杷」「勢む」「逼迫」あなたは読めますか?

今日の難読漢字は

「氈鹿」

「蝟」

「枇杷」

「勢む」

「逼迫」

の5つです。

さて、なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「氈鹿」

氈鹿の読み方がわかりますか?

「毛」という字が使われているので「もうしか」や「もうか」と読んだ人もいるかも知れませんが、違います。

さて、あなたには読むことができるでしょうか?

「氈鹿」の読み方って?ヒントはこちら!

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
  2. 動物の種類の名前です
  3. 鹿の字が使われていますが鹿ではありません

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「氈鹿」の読み方!正解は…!?

正解は「カモシカ」です!

鹿の字が使われていますが、鹿の仲間ではなく、なんとウシ科の動物です。

これは紛らわしいですね…

カモシカと名付けられた由来にはいくつかの説があります。

  • ニホンカモシカは山岳(かま)に住んでいるから
  • 毛氈と呼ばれる敷物にニホンカモシカの毛を使ったから
  • 肉がまるで鴨のように美味しいから

諸説ありますが、定かではないようです。

カモシカは漢字で「羚羊」とも書きますが、こちらは「レイヨウ」と呼ばれる別種の動物です。

ちなみに、美しい脚を指して「カモシカのような脚」などといいますが、カモシカの脚は太くて、美しいとはいえません。

比較して「羚羊(レイヨウ)」の脚はすらっとしているので「羚羊(レイヨウ)」のことを指しているようですね。

2つ目の漢字は「蝟」

「蝟」の読み方をご存知でしょうか?

「虫」編に「胃」で「むしい」ではありませんよ。

虫の字がついているけれど、虫ではない何かです。

さて、あなたには読むことができますか?

「蝟」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字
  2. とっても可愛くて人気があります
  3. 虫編ですが虫ではありません

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「蝟」の読み方!正解は…!?

正解は「ハリネズミ」です!

「虫」編に「胃」でなぜハリネズミなのか、疑問に感じますよね。

「蝟」という字を使った「蝟集(いしゅう)」という言葉には、多くの物事が一ヶ所に集まるという意味があります。

ハリネズミには針のような毛が密集しているため「蝟」と書いてハリネズミと読むのです。

ハリネズミはその名前からネズミの一種だと思われがちですが、ネズミではありません。

生物学的にはモグラに近いということで、ちょっと意外ですね。

ハリネズミはモグラと同じように、土を掘って穴の中で生息しています。

ペットとして慣らせば、名前を呼ぶと振り返るようになるそうなので、意外と頭が良いのかも知れませんね。

3つ目の漢字は「枇杷」

「枇杷」という字の読み方はご存知でしょうか?

ヒヘ…?それとも、ヘハ…?

気持ちはわかりますが、不正解です。

さて、あなたには読むことができますか?

「枇杷」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇」の2文字
  2. 植物の名前です
  3. オレンジ色の美味しい実を付けます

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「枇杷」の読み方!正解は…!?

正解は「ビワ」です!

「枇杷(ビワ)」はバラ科の植物で、高さは約10メートルになります。

夏になると実がオレンジ色に熟して、スーパーなどにも並びますね。

ところで、果物のビワは、楽器の「琵琶(びわ)」に形がそっくりだと思いませんか?

ビワの木には楽器の「琵琶(びわ)」にそっくりな形の実がなるため、5~6世紀頃に

中国でビワと呼ばれるようになったということです。

先にビワの木の名前があって、後で楽器の名前が付けられたのではなく、先に楽器の名前があったとは意外ですね。

ちなみに日本でビワの実が食されるようになったのは江戸時代の後期。

当時のビワの実は球形で、現在のように卵型のものは江戸時代の末期に中国から入ってきました。

4つ目の漢字は「勢む」

「勢む」の読み方をご存知でしょうか?

「勢力(せいりょく)」や「運勢(うんせい)」など、セイと読む場合が多い漢字ですが、「せいむ」ではありません。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「勢む」の読み方のヒントはこちら

  • ひらがなで書くと「〇〇む」の3文字
  • 意味は「勢いがつく」こと
  • 「サービスしてもらったのでチップを勢む」のように使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「勢む」の読み方!正解は…!?

正解は「はずむ」です!

「弾む」も同じ読み方をしますね。

一般的には「弾む」の方をよく見かけるかも知れません。

しかし、意味は少し違います。

「弾む」はボールなどが弾力で跳ねて弾む様子を指し、「勢む」はヒントでも紹介したように、勢いがつくことです。

たとえば「先生に褒められて勉強に勢みがつく」のように使えます。

ちなみに「勢」は小学校5年生で習う漢字です。

よく見かける簡単な漢字でも、読み方には難しいものがたくさんあります。

簡単な漢字ほど読めそうで読めないのは、難読漢字あるあるだといえるかも!?

5つ目の漢字は「逼迫」

「逼迫」の読み方をご存知でしょうか?

「迫」という字は、「迫力(はくりょく)」「脅迫(きょうはく)」などでも使われるので、読める方が多いでしょう。

問題は「逼」の字です。

「福(ふく)」に似ていますが、ちょっと違いますね。

さて、あなたには読むことができますか?

逼迫の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
  2. ぎりぎりまで追い詰められて余裕がないことをいいます
  3. 類義語に「切迫」「緊迫」「急迫」などがあります

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

逼迫の読み方!正解は…!?

正解は「ひっぱく」です。

とんでもないピンチにおちいって、即座に対処しないといけない

そんな状況に使われることばです。

たとえば「物価が急上昇して経済が逼迫している」「病状が逼迫して予断を許さない」のように使うことができます。

逼迫の「逼」の字は常用漢字ではないため「ひっ迫」や「ひっぱく」など、ひらがなで表記されることが多いようですね。

まとめ

今日の難読漢字5つ、あなたはいくつ読めましたか?

ぜひまた漢字クイズに挑戦してみてくださいね☆

最後までお読みいただきありがとうございました!