本日の難読漢字は「覚束無い」です。
日常会話で使う機会はけっこうありますが、案外読めない人が多いかもしれません。
あなたは何と読みますか?
「覚束無い」の読み方のヒントは?
1.『この病体では、とても御奉公は覚束ないようじゃ。』芥川龍之介「忠義」より引用
2.類義語には「おぼろげ」「不確か」「茫々たる」などがあります。
3.「覚束無い」をひらがなにすると6文字です。
正解は…
正解は…
「おぼつかない」でした!
「覚束無い」には「無い」が付いていますが「おぼつか ない」という否定形ではないため、「覚束有る(おぼつか ある)」という言葉は存在しません。
「覚束無い」は、古文の「おぼつかながる(気がかりに思うこと)」から派生した言葉で、「おぼつかな がる」「おぼつかなが らせ」などと使います。
したがって、よく使われる「足元がおぼつきません」という言葉、実は間違いです!
「覚束無い」の意味
「覚束無い」には、ぼんやりフラフラして頼りないイメージがありますが、意味はそれだけではありません。
・様子がはっきりしないので不安。気がかりだ。
・不審だ。様子がおかしい。
・疎遠で相手のようすがわからない。
・待ち遠しい。もどかしい。
本来はいろいろな意味があるんですね!