今日の難解漢字は、
「掌る」
「時化」
「樅」
「沐浴」
「怯む」
です!
どれも読めそうで怪しそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「掌る」です!
「掌る」
何と読むかわかりますか?
掌は、さまざまな読み方を持つ漢字です。
「てのひら」「しょう」「たなごころ」という読み方もありますが…
「る」の送り仮名がつく場合、違う読み方をする必要があります。
「掌る」の読み方のヒントはコレ!
- ヒント1:「体温調節を掌る器官」という使い方をする
- ヒント2:類語は「受け持つ」「引き受ける」「請け負う」
手のひらをイメージしつつ、読み方を考えてみてください。
そろそろわかりましたか?
「掌る」の読み方!正解は…?
「掌る」の読み方、正解は……
「つかさどる」です!
先ほど紹介したように、
- 職務や任務として取り扱うこと。
- 仕事や役割を担当すること。
このような意味を持つ言葉です。
仕事では手のひらを使うため、イメージしやすいですよね。
「掌る」の同訓異義語は?
「つかさどる」という読み方をする漢字は、ほかにもあります。
それらの違いについても見ていきましょう。
- 「掌る」…役目としてその仕事を担当すること。取り扱うこと。「会計を掌る」「消化を掌る器官」
- 「司る」…責任者として仕事を行うこと。支配・管理すること。「党務を司る」「組織を司る」
- 「宰る」…主任者として仕事を切り盛りすること。「宰相(さいしょう)」「主宰(しゅさい)」
厳密な違いを覚えて使い分けるようにすると、箔がつきますよ。
ちなみに、「掌る」は表外読みで、漢検準1級レベルに相当する読み方です。
読めなかった人はこれを機に覚えておきましょう。
2つ目の漢字は「時化」です!
この漢字は、構成している漢字はどちらも小学生で習うとても簡単なもの。
ですが、この2文字が合わさると難問になります・・・。
でも、「時が化ける」ってどういう状態なんでしょうか?
今回は漢字の読みとその意味についても触れていきましょう。
「時化」は何と読む??
「時化」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 漁師やベテランの釣り人であればこの状況に遭遇したことがあると思います。
ヒント➁ いわゆる「凪」とは対になるものです。
ヒント③ 「〇〇」の2文字です。
「時化」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「しけ」です!
しけ?って何?と思われた方も多いのではないでしょうか?
確かに普段はあまり聞きなれない言葉ではありますが、時化(しけ)とは、強風や台風の前触れなど、化けたように悪天候で海上が荒れることを指します。
ヒントにも書きましたが、「時化」の対義語は「凪」ですね。
(「凪」は字のごとく、「風が止んで」水面が静かな状態です。)
ちなみに漁師や釣り人などは、これから時化の状態になることを「時化(しけ)ってきた」などど、動詞として使う場合もあるそうです。
このような悪天候が予想される「時化」のときは、海のレジャーは控えるようにしましょう。
3つ目の漢字は「樅」です!
「樅」という漢字、木へんに「従」のような字を書きますが、よく見ると斜めになっていたりして、「従」ではないようです。
普段見かけない字だと思ったら、やっぱり漢字検定1級の超難問。
それに、一文字だし漢字自体に意味が見出せないので推測が難しいですね。
ここはヒントを頼りに何と読むのか考えていきましょう!
「樅」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① この字は、「鐘や大鼓を打ち鳴らす」という「つく」とも読みます。
ヒント➁ 樹木の名前で「〇〇」です。
ヒント③ これがないとクリスマスは始まりません!
「樅」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「もみ」です!
「もみ」といえば、クリスマスに飾る「もみの木」。
一般的には「もみ」と平仮名で表記されるので、漢字自体はあまり知られていませんが、漢字を良く見ると「木を絵に書いたような形」をしているのが面白いですね。
もみは、マツ科に属する樹木で、日本でも北は秋田県、南は屋久島までその分布がみられるほど広範囲に自生しています。
自然のものは、きれいな三角形の形はしていませんが、やっぱりその葉っぱや姿形を見ると「ザ・クリスマスツリー」な「樅」です。
4つ目の漢字は「沐浴」です!
「沐浴」の読み方をご存知でしょうか?
「りんよく」ではありませんよ。
木が2つで「林」ですが「沐」はさんずい編に「木」です。
さて、あなたには読むことができますか?
「沐浴」の読み方のヒントはこちら!
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 赤ちゃんをお風呂に入れること
- 「恩恵を受ける」という意味もあります
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「沐浴」の読み方!正解は…!?
正解は「もくよく」です!
赤ちゃんをお風呂に入れることを「沐浴(もくよく)」といいますが、沐浴と呼べるのはベビーバスなどを使う場合だけ。
浴槽に入れる場合は、沐浴ではなく入浴と呼びます。
また、沐浴には宗教的な意味合いもあり、宗教的儀礼として水で体を洗い清めることも「沐浴」です。
さらに、水や湯に浸かること以外に「恩恵を受ける」といった意味も。
ちなみに、沐浴の「沐」は髪を洗うこと、「浴」は身体を洗うことを指しています。
ちょっとした豆知識として覚えておくといいかも。
5つ目の漢字は「怯む」です!
「怯む」の読み方をご存じでしょうか?
「法」の字と似ていますが「ほうむ」と読んでしまっては恥ずかしいですよ。
読み方を聞くとよく使う言葉なのですが、漢字で書くことはあまりないかも知れません。
さて、あなたには読むことができますか?
「怯む」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇む」の3文字です。
- 意味は「恐れて萎縮してしまう」「気力がなくなって身がすくむ」
- 「相手の迫力に怯む」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「怯む」の読み方!正解は!?
正解は「ひるむ」です!
たとえば大声で怒鳴られた時や、大きな雷の音と光に驚いた時など、思わず「ひるんだ」という経験は誰しもあるのではないでしょうか。
「怯」という字を使った言葉には他に、「怯(おび)える」「怯(お)じる」があり、意味はいずれも、怖がってびくびくするということです。
「おびえる」は「脅える」と書くこともでき、意味は同じです。
しかし「脅」という字は相手を怖がらせるという意味も持つため、「脅迫(きょうはく)」「脅威(きょうい)」などの言葉にも使われています。
まとめ