漢字読み講座

【今日の難読漢字】「挙る」「赫」「濯ぐ」「括れる」「垂涎」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「挙る」

「赫」

「濯ぐ」

「括れる」

「垂涎」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「挙る」です!

「挙る」

「挙手(きょしゅ)」という言葉のイメージから「あげる」と読んだ人が多いのではないでしょうか。

でも「挙げる」の送り仮名は「げる」ですよね。では何と読むのでしょう。

「挙る」読み方のヒントは?

「挙る」は残らず集める、すべてを揃えるという意味です。

類語は

「一切合切」

「全部」

「何もかも」

などが挙げられます。

「挙る」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

 

「こぞる」

です!

「町中の人が挙ってその花を見に来ている」

「この事件は新聞各社が挙って報道した」

のように使います。

「もろびとこぞりて」というクリスマスソングを聞いたことがあると思いますが、この「こぞりて」を漢字で書くと「挙りて」です。

「もろびと」は「諸人」なので、多くの人々が残らず集まっている様子を表しています。

のちに言葉が変化して「挙って(こぞって)」という言い回しも使われるようになりました。今ではこちらの言い方の方がよく耳にしますね。

クリスマスの時期になったらこの漢字を思い出してください。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

2つ目の漢字は「赫」です!

「赫」

馴染み深い「赤」という字が2つ並んだこの漢字。
読み方は単純に「あかあか」……というわけではなく、さまざまな詩的な読み方やニュアンスがあります。

「赫」読み方のヒントは?

「赫」には「赤く火のように燃えること」「明るく輝くこと」「勢いが盛んであること」などの意味があります。

今回紹介する読み方は3字で、訓読みです。

赤い火が持つイメージや「明るく輝くこと」の情景をイメージしてみてください。

赤い火は、夕日だと考えてみるのも良いでしょう。
海岸で、水平線の向こうに沈んでいく夕日は、光で海面を……とまで言えば、きっとわかると思います!

「赫」の読み方、正解は……

「赫」の正解は……

 

 

 

「てらし」です!

先ほどの例だと「夕日は光で海面を照らし……」と言えますよね。
漢字自体は違いますが、「赫」という字が持つイメージは上記になります。

「赫」という漢字は、名字として使われていることもあるようです。
赫さんは現在国内に約150人しかいないとされおり、関西圏や九州圏に多いと噂です。

3つ目の漢字は「濯ぐ」です!

「濯ぐ」の読み方は3つあります。

まずピンときたひとつの読み方は、洗濯に関するもので正解です!

そして「濯ぐ」の読み方3つ全てが、汚れを落とすという意味です。

ひとつでもなんと読むかわかりますか?

「濯ぐ」ひとつめの読み方は?

ひとつめは、すぐわかると思います。

それはきっと「すすぐ」ですよね。

正解です!

では、(すすぐ)以外の読み方はわかりますか?

「濯ぐ」ふたつめの読み方は?

ふたつめの読み方は、「そそぐ」です。

この読み方は、汚れを落とすといっても洗うわけではありません。

不名誉や汚名が付いてしまっても、頑張って名誉や功績で挽回するという意味です。

「汚名を濯ぐ」「不名誉を濯ぐ」などと使います。

さてそれでは、「すすぐ」「そそぐ」ときて、

あともうひとつの読み方はわかりますか?

「濯ぐ」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「ゆすぐ」

です!

 

汚れの酷い洗濯物をバケツでゆすぐことで、大きな汚れを取ることもありますよね。

口の中が気持ち悪い時に、口をゆすぐなんてこともありませんか?

 

今回の漢字は3つの読み方をする、珍しい漢字でした。

ぜひ覚えておきましょう。

4つ目の漢字は「括れる」です!

今回の難読漢字は「括れる」です!

「一括払い」の「括」ですね。でも「かつれる」とは読みません。

「ひと括りにする」の「括」ですが、「くくれる」でもありません。

「括れる」の読み方のヒントは?

読み方のヒントは夏、水着、ダイエット、特に腰回りが重要!

もうお分かりですね、ナイスバディの象徴です。

正解は…

正解は「くびれる」です!

女性は夏になると、ウエストの「括れ」が気になるのではないでしょうか。

男性だって、お腹周りを絞った「括れ」はかっこいい!

「くびれ」以外の読み方は?

「括」は常用漢字なので、一般的に目にする機会が多いでしょう。

音読みすると「カツ」です。

「括約筋」「括弧(かっこ)」「一括」「総括」「統括」「包括」など。

「括約筋」以外は、ビジネスシーンで多用されますね。

訓読みすると「くび」、または「くく」です。

「括れた腰」「たかを括る」「締め括る」などがあります。

また、浴衣によく使われる「絞り染め」も、布地を固く糸で括ってから染料に浸すので「括り染め」と呼ばれるそうです。

「くびれ」の由来を深掘り!

「くびれ」という言葉の由来には、2つの説があるようです。

1つ目は、人間の首(手首や足首も含めて)が他の部分より細くなっているので、最初は「くぼみ」と呼んでいて、いつの間にか「くびれ」になったという説。

2つ目は、他の部分より細くなっているのは「首」なので、「くびれ」になったという説です。

5つ目の漢字は「垂涎」です!

「垂涎

これ、何と読むかわかりますか?

 

比喩表現として一般的に使われるのですが、

雰囲気で読んでいる方が多いこの漢字。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「垂涎」読み方のヒント!

 

「垂涎」

 

「垂」は水がしずくになって落ちること、

「涎」は、訓読みで「よだれ」。

 

つまり「よだれが落ちること」を指す言葉です。

 

ポイントとなるのは「涎」を音読みで何と読むのか、なのですが…

 

さて、あなたは正しく読めるでしょうか?

 

「垂涎」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「すいぜん

です!

 

「垂涎」は、先に書いたように「よだれが落ちること」という意味。

 

それが転じて、

「食べたくてよだれを垂らすこと」や

「(涎が垂れるくらい)何かが欲しいと熱望すること」を表す言葉です。

 

身近な例文としては、

「ファン垂涎のプレミアチケット」

「マニア垂涎の逸品を手にいれた」

などで使われます。

 

オタク用語としては一般的かも笑

 

すんなりと「すいぜん」と読める方もいますが、

「すいえん」「すいせん」と読み間違えがち。

 

とくに「すいえん」は、間違った読み方が普及してしまったため、

予測変換や辞書でも出てくるようになりました。

 

ネットニュースなどではよく見かける「垂涎」。

間違って読んでいたら赤っ恥です!

ぜひ正しく「すいぜん」と読んでくださいね!

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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flower
とにかく本が好きです!